資格キラーのブログ

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LPIC LEVEL3 300試験 独学1発合格 〜勉強時間: 13時間〜
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    JUGEMテーマ:検定試験にむけて

     

    ■はじめに
    LPIC Level3試験の中の300試験に合格しました。これで正式にLPICレベル3を名乗れることになります。
    受験動機は更新月が迫っていたため。LPIC Level2試験に合格したのは5年前の8月でしたので急いで受験しました。PeasonのIDとかパスワードとか忘れてて再発行したりと受験予約するまでが結構大変でした(笑)

     


    ■概要
    LPICとは、特定非営利活動法人LPIがLinux技術者のスキルを評価するために実施している認定試験です。"IT資格といえば Linux技術者認定試験Linux/LPIC"と、公式でもうたっており、IT業界では非常に高く評価される資格試験です。過去にはアイティメディア@IT自分戦略研究所が調査結果では「最もキャリアアップにつながった資格」「最も実務で生かせた資格」「取得したい資格」で三冠に輝きました(ソース: http://www.lpi.or.jp/top1/
    私自身新卒でいきなりこの資格を取得して非常に良かったと思います。研修を一切せずにいきなりサーバ構築を任されたのは、おそらくこの資格で前提知識をつけていたからだと思います。

     

    Linuxとは一般の方には聞きなれないかもしれませんが、Windows、MacのようなOSの1つです。WindowsやMacと大きな違いはマウスを使って画面を操作するのではなく、すべてキーボードでコマンドを叩いて操作するCUIがメインなことでしょうか。あとは、基本的に無料なので費用が抑えられます。Linuxもっとも、この記事を読んでいるような方はLinuxについて理解があるでしょうから詳細な説明は必要ないかもしれませんね。

     

    LPIC Level3には、300試験、303試験、304試験と3種類試験があります。どれかひとつにでも合格すればLPICレベル3を名乗れます。今回受験した300試験はLDAPとSambaの概要が問われるもので、広く浅くといった問われ方をします。実は、この300試験はレベル3の中でも難しいと言われているようですが、後述するPing-tが300試験にしか対応していないので受験しました。そこまでPing-tを信頼しています(笑)

     


    ■試験結果
    ・期間:18日(勉強時間 13 時間)
    ・費用:37,260円(受験料30,000円、参考書代等7,260円)
    ・得点:700点(800点満点中500点以上で合格)

     

    受験料の定価は32,400円なのですがping-tで購入したバウチャーを使いました。期間限定、数量限定で発売されているもののようですので、受験時期によっては販売していませんのでご注意を。……それにしても受験料高い。オラクルに比べればマシだけど。

     


    ■計画
    レベル2までストレート合格していたので今回も前回までと同様の方法で挑むことにしました。LPIC Level1LPIC Level2の記事はハイパーリンク先をご参照ください。昔書いた記事を見てみましたが簡潔に書き過ぎてて参考になるかどうか心配ですが(笑)


    300試験に合格された方々が次々に口にされるのがレベル2の方が難しかった、という言葉。実際その通りだと思いますので、レベル2まで合格された方は自信をもって受験してください。しかし、受験料が30,000円と半端ないので不合格になったときが非常に痛い。ギリギリ合格をモットーとしていますが、今回に限ってはかなり余裕をもって合格するようにしました。あと、レベル2に合格してからすぐに300試験を受験すると受かりやすいようです。というのも、LDAPとか一部出題範囲がかぶっているので。

     

    学習計画はPing-tをすべて金にして、その後コマ問をやりながらあずき本で理解を深める、という方法をとりました。コマ問は最短合格には必要ないと思いますが、先ほど申し上げた通り今回は受験料が高いので絶対に不合格は避けねばなりませんゆえ。
    Ping-tとは、E-ラーニングのサイトです。月額支払えば期間内は何度でも使用可能。そして1ヵ月から36ヵ月契約までできるのですが、期間が長くなればなるほど割安になる。今回はLPIC 300試験のみ合格するつもりなので1ヵ月契約にしました。これによって1ヵ月で合格しなければならないのでモチベーションの維持にもつながります。

    今回も電車やバスの移動時間だけで合格します…… といいたいですがコマ問がだけは机に座ってPCにて。

     


    ■実行
    まずはPing-tから。乗り換え時間の短い電車の中では10問もしくは20問ずつ解いて、長い場合は50問ずつ解いていきます。はじめは全然分からないので問題文を読んですぐに解答、解説を読む作業。何回もやって同じ問題や類題が出たときにやっと正解できるといった感じで少しずつ前に前に進んでいきます。


    All銀になるまで5時間。そこから2時間ですべて金に変わります。金になる直前に不安な問題にはチェックをつけておきましたが、結局復習しませんでした。ここまで合計7時間。全部金になった後はコマ問をやりながらあずき本を片手に理解を深めます。

     

    コマ問はスマホではやりにくいのでパソコンを使います。全問題をいきなり解くのではなく、まずはセクションごとに解答。コマ問は解答に時間がかかる上に、全部解き切らないと見直しができないので初めはセクションごとにするのが良いでしょう。コマンドが曖昧に覚えていたことに気がつかされながらも間違えた問題をすべてやり直して、セクションごとにパーフェクトをとります。いきなりすべてのセクションを終えるのではなく、半分の4セクションを終えたら4セクションを全部選択して一気に復習。後半の残り4セクションも同様にまずは1セクションずつ終わらせて、その後まとめて4セクション復習。試験直前日に再度4セクションごとに区切って総復習します。これを全て終わらせるのに4時間くらいかかりました。

     

    コマ問をやりながらあずき本を読み進めます。電車の時間をあずき本、机に座ってコマ問という感じです。あずき本は斜め読みで良いでしょう。Ping-tでは分かりづらかったところも図を使って丁寧に説明してくれてるので理解が深まりました。個人的にはあずき本の問題は解く必要がないと思います。あずき本で大事なのは問題以外の部分。説明文を読んで分からないところはシッカリと理解しておきましょう。本番試験では、Ping-tと同様のことを問われていても表現を変えて出題されることもあるので確実に理解しておくことが大切です。あずき本に使った時間は2時間程です。

     

    試験日にはPing-tの模擬試験を実施します。何回やっても95%以上は取れるようになっていたので自信をもって試験に挑みました。

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    | katekyonet | 資格勉強 | 12:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    エンジニアリングマイスター 独学1発合格 〜勉強時間:30時間〜
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      JUGEMテーマ:プログラミング

      JUGEMテーマ:検定試験にむけて

       

       

      ■はじめに

      本格的にVRアプリを作りたいと考えておりまして、まずは知識取得のために何か資格試験はないかなぁと模索していたところ丁度良いものを発見しました。それが今回取得したエンジニアリングマイスターというもの。このエンジニアリングマイスターというのはCGエンジニアエキスパート検定と画像処理エンジニアエキスパート検定の2つに合格すると与えられるもので、今回はこれら2つの試験をダブル受験して、無事合格することができました。本記事はダブル受験の合格体験記となっていますが、それぞれの検定の特徴なども踏まえて書きますので、片方だけ受験する方もぜひご覧下さい。

       

       

      ■概要

      エンジニアリングマイスターというのは公益財団法人 画像情報教育振興協会(通称:CG-ARTS協会)が認定する称号の1つです。この資格体系は少し複雑ですので以下簡単に説明します。

       

      まず、CG-ARTS協会がCG-ARTS検定を主催しております。この検定は大きく5つのカテゴリーに分かれておりまして、それぞれ「CGクリエイター検定」「CGエンジニア検定」「Webデザイナー検定」「画像処理エンジニア検定」「マルチメディア検定」となっていて、それぞれの検定に「ベーシック」と「エキスパート」の2つのレベルが設定されております。そして、複数のエキスパート試験(ベーシックを複数合格しても意味ありませんよ!)に合格するとCG-ARTSマイスターとして認定されます。得られるマイスターの組み合わせは以下の4通り。

       

       ・「CGマイスター」

        CGクリエイター + CGエンジニア

       

       ・「クリエイティブマイスター」

        CGクリエイター + Webデザイナー

       

       ・「エンジニアリングマイスター」

        CGエンジニア + 画像処理エンジニア

       

       ・「ディジタルメディアマイスター」

        Webデザイナー + マルチメディア

       

       

      さらに、マイスターの取得数に応じて「ピュア→シルバー→ゴールド→ブラック」と認定証が発行されます。

       

      つまり、私は今回CGエンジニアエキスパート検定と画像処理エンジニアエキスパート検定に合格したため、エンジニアリングマイスターとして認定されたとともにマイスターのピュアに認定されたことになります。

       

      さて、次に試験日程、試験時間です。

      試験は年2回、7月の初めと11月の終わりに実施されます。1回の試験でベーシック2つまで、エキスパート2つまで併願可能です。詳しく説明すると、ベーシックは午前、エキスパートは午後に行なわれ、それぞれ2つまで併願できるシステムです。残念ながらエキスパート4種とかは受けられないので注意が必要です。

      また、単願と併願では試験時間が異なります。併願受験では単願受験の約2倍の試験時間となります。なので、一般的に難しいと言われるCGエンジニアエキスパート検定や画像処理エンジニアエキスパート検定を受験する際に、他の試験区分と併願して試験時間を稼ぐ方法もあるわけです。もっとも、CGエンジニア検定と画像処理エンジニア検定は出題が結構かぶってるので一緒に受けてしまった方が効率が良いのですが、準備不足になってしまった場合にこの手法は使えそうではありますね。

       

      次に試験方式ですが、すべてマークシート方式となっていて記述はありません。問題数は大問が10問で、それぞれに小問が4、5つ出題されるので合計40〜50問です。問題冊子は100ページ以上と非常に厚くなっていて、5つの試験区分すべての問題が1つの冊子となっております。マークシートも5検定分すべてマークする箇所があります。この試験は、事前に受験する検定を申告し、その問題を解答しなければなりません。なので、問題が配られてから他の検定が簡単だからといって、受験する試験区分をその場で変更することはできませんので気をつけましょう。事前に選んだ検定試験のところだけにマークしていくことになります。

      この方式が嬉しいのは、次回受験予定の過去問が手に入るところですね。実は、私も次回はCGクリエイター試験を受験予定なので1回分の過去問が入手できたのは非常に嬉しいです。

       

      試験の解答は試験日の1週間以内に公表され、合格発表は約1ヵ月後にされます。マークシートなんだからもうちょっと早く分かってもいいような気もしますが……

       

       

      ■試験結果
      ・期間:22日(勉強時間 30 時間)
      ・費用:31,560円(受験料13,200円、参考書代等18,360円)
      ・得点:CGエンジニアエキスパート検定 82%(70%以上で合格)

          画像処理エンジニアエキスパート検定 80%(70%以上で合格)

       

      1ヵ月かけてある程度シッカリと勉強したら合格基準を10%以上も上回って合格できました。なお、本記事執筆時にはまだ合格は確定していませんので、不合格だった場合は記事を削除します。

       

       

      ■計画

      まずはいつも通りインターネットで情報収集からです。

      CG-ARTS検定の中でもCGエンジニアエキスパート検定と画像処理エンジニアエキスパート検定は比較的難易度が高いことが分かりました。なので勉強時間も長めに1ヵ月とりました。

       

      調査した結果、物理、特に数学がかなり重要らしいことが分かりました。物理・数学の習熟度レベルで合格までの時間はかなり変わるようです。私の場合は、物理学科出身であり、理系科目の家庭教師をやっていることもあるので、ここら辺は一切心配ありませんでした。数学では線形代数、微分積分、三角関数、極座標変換、物理ではレンズの焦点距離などが不安な方は基礎を固める時間も考慮した方が良いかと思います。フーリエ変換や確率、ガウシアンやラプラシアンに関しては頻出ですが、目的だけ理解すればよいので途中式を1つ1つ丁寧に追う必要はありませんのでご安心ください。

       

      さて、学習計画はCGエンジニアと画像処理エンジニアでそれぞれ1日1時間のペースで10日ずつ確保し、最後に試験直前の総復習のためにそれぞれ5時間ずつとりました。参考書と問題集は公式書籍を使いました。具体的には、参考書についてはCGエンジニア検定と画像処理エンジニア検定の共通入門書である「ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門-」、CGエンジニア検定の「コンピュータグラフィックス」、画像処理エンジニア検定の「ディジタル画像処理」の計3冊。問題集はそれぞれの検定用の「CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」および「画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」の計2冊。参考書と問題集合わせて合計5冊です。

      しかし「ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門-」は必要なかったかもしれません。もちろんあった方が良いとは思いますが、節約したい方は上記入門書は省いても良いかと。他4冊は必須です。

       

      まずはCGエンジニア。

      学習を開始するのは「CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」から。本ブログでも何度も申し上げておりますが、最短合格が目的であればまず問題集からはじめてください。学校教育通りに参考書から読み始めるのは愚の骨頂です。読んだだけで頭の中に入るようなら誰も苦労しません。実践あるのみです。参考書は問題集を終わらせてから知識の補完のために利用してください。

       

      問題集にはベーシック3回分、エキスパート3回分掲載されておりますので、1日に2回分解けるとして3日で十分でしょう。その際には分からなかった問題だけチェックするようにすれば2回目以降の学習の時間が短縮されます。そして2周目は2日。3周目は1日。合計6日で問題集は終わる計算です。

      次に参考書の「ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門-」を2日。「コンピュータグラフィックス」を2日。ここまでで合計10日。

       

      次に画像処理エンジニア。

      こちらも「画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」から開始。この本はCGエンジニアの問題集よりボリュームが多く、ベーシック3回分、エキスパート5回分掲載されております。なので1日2回分計算で4日。2周目を2日。3周目を1日の計7日。

      次に「ディジタル画像処理」はコンピュータグラフィックスよりも少し内容が重そうなので3日で読み切ります。これで画像処理エンジニアだけで合計10日。CGエンジニア検定と合わせて20日経過。

       

      最後に試験直前日にそれぞれ5時間ずつ復習して試験に備えます。

       

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      | katekyonet | 資格勉強 | 17:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      甲種防火管理者・防災管理者 修了証取得
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        JUGEMテーマ:検定試験にむけて

         

        ■はじめに
        今回取得した資格は甲種防火管理者および防災管理者です。
        資格といっても特に事前勉強が必要ではなく、防火・防災管理者新規講習を受講して最後に簡単なテストを受ければ修了できるものです。本記事では講習会の簡単な概要と必要費用などについて説明したいと思います。

        甲種の下位資格として乙種防火管理者という1日コースのものがありますが、2日コースの甲種の取得をお勧めします。これは講習会でも言われたことです。


        会社の規模によって乙種で十分な場合もありますが、いずれ事業所が大きくなると甲種が必須になります。乙種から甲種へのアップグレード講習というものは存在しないようなので、乙種から甲種に移行する場合は、新たに甲種新規講習を受講しなければならないようです。
        また、防火・防災管理者は5年ごとに資格更新をしなければなりません。

         


        ■受講結果
        ・期間:2日(受講時間 14 時間)
        ・費用:5,000円(受講料0円、教材費5,000円)
        ・得点:20問(20問中14問以上正解で合格)

         

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        | katekyonet | 資格勉強 | 14:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        秘書技能検定試験2級 独学1発合格 〜勉強時間: 14時間〜
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          JUGEMテーマ:検定試験にむけて

          JUGEMテーマ:就職活動

          JUGEMテーマ:ビジネス

           

          ■はじめに
          今回受験したのは秘書検定2級です。なお、本記事に掲載している勉強時間は社会人経験のない学生を対象にしているため、社会人であれば14時間未満での合格も可能です。

           

          この資格を受験することで、社会人としての最低限のマナーが学べるため就職活動前の学生が取得するには非常に良い資格です。会社の面接官が重視しているポイントとしてコミュニケーション能力、協調性に匹敵してビジネスマナーが挙げられます。統計資料によってはビジネスマナーが面接で重視するポイントに書かれていないこともあります。その理由は、ビジネスマナーはある意味基礎の基礎なので持ってて当たり前という前提があるからです。本資格勉強を通じて、このビジネスマナーを学ぶことができます。

           

          あとですねぇ…… 秘書になりたい人には絶対に取得してもらいたいと思います。別にこの資格を持ってるから秘書になれるとは限りません。多少有利には働くかもしれませんけどね。それよりも、この資格から秘書に求められる資質と役割を知ることができます。それを事前に知ることで、自分が本当になりたいのは秘書なのかどうかという判断ができるようになります。
          ちなみに筆者は秘書検定学習後、絶対に秘書にはならないことを誓いました(笑)。

           


          ■概要
          秘書検定は「人柄」について学ぶためには非常に良い試験であり、公式に「人材育成を目指している」旨が発表されています。
          受験者数はなんと年間15万人! 基本情報技術者試験が年間10万人なので、その1.5倍もの受験者のいるマンモス資格です。宅地建物取引士の20万人と比べても引けをとりません。秘書検定は、年間3回も試験が実施されるため受験しやすいのも特長です。

          秘書検定は1級、準1級、2級、3級の4段階のレベル設定となっており、準1級以上は面接試験を受けなければなりません。準1級以下にはマークシート問題が存在しますが、1級はすべて記述です。
          本検定では理論と実技の2分野について、以下の5領域に渡って出題されます。「一般知識」「マナー・接遇」「技能」の3領域については、知識問題が出題されることが多いです。

           1.必要とされる資質
           2.職務知識
           3.一般知識
           4.マナー・接遇
           5.技能

           


          ■試験結果
          ・期間:18日(勉強時間 14 時間)
          ・費用:6,500円(受験料3,800円、参考書代等2,700円)
          ・得点:理論80%  実技90%(理論と実技ともに60%以上で合格)

           

          結構シッカリと勉強したら圧倒的な点数で合格できましたね。確かに社会人経験のある人であれば過去問数年分を自分で解いただけで合格できると思います。

           


          ■計画
          まずインターネットでの情報収集です。
          調べてみて分かったことは、どうやら社会人経験のある人であれば過去問題集を1冊終わらせれば大丈夫とのこと。なぜならば、普段の業務で行なっていることをそのまま答えれば、あとは出題形式だけ理解しておけば合格できるとか。まぁ確かにその通りかもしれませんが、それでは役立つ合格体験記になりませんので、テキストも購入することにしました。


          使用した参考書類は早稲田教育出版のもの。理由は、単純に合格実績が多かったからです。ただし欠点は、表紙がダサい! こういう、如何にも試験です!! みたいな本はあまり好きではないのですが、まぁそんなところで好き嫌いを言っていても仕方がないので。

          過去問題集には過去6回分が掲載されています。後ろの方に、要点整理という項目があるのですが読まなくても大丈夫。というか読むと眠くなってくるので読んじゃダメですね。

           

          テキストは集中講義とクイックマスターの2種類がありました。最短合格を目指すのであればクイックマスターにしましょう。秘書について知見を深めたい場合や、過去問を解いて全然分からなかった場合に集中講義を選ぶと良いと思います。なお、筆者は集中講義を選びました。将来的にアプリ問題集を作る予定なので、シッカリとした知識をつけたかったからです。

          あと、「一般知識」「マナー・接遇」「技能」の3領域については知識問題が出題されるため勉強の比重を高めます。際どい設問が多い秘書検定においては知っていれば解ける問題は得点源になりますので。

           

          具体的な学習計画は以下の通りです。勉強は1日1時間だけとし、土日は休みました。効率重視のため、過去問題集→テキスト、の順番です。

           

           ◎秘書検定2級の学習計画
          ・1日目〜3日目
          「秘書検定2級 実問題集」の1周目 ※1日2年分ずつ

          ・4日目〜5日目
          「秘書検定2級 実問題集」の2周目 ※1日3年分ずつ

          ・6日目〜7日目
          休息

          ・8日目
          「秘書検定2級 実問題集」の3周目 ※1日6年分

          ・9日目〜11日目
          「秘書検定2級 集中講義」の1周目

          【9日目】
          ・必要とされる資質
          ・職務知識

          【10日目】
          ・一般知識
          ・マナー・接遇

          【11日目】
          ・技能

          ・12日目〜13日目
          「秘書検定2級 集中講義」の2周目

          【12日目】
          ・必要とされる資質
          ・職務知識
          ・一般知識

          【13日目】
          ・マナー・接遇
          ・技能

          ・14日目〜15日目
          休息

          ・16日目
          「秘書検定2級 集中講義」の3周目

          ・17日目
          「秘書検定2級 集中講義」の模擬試験

          ・18日目
          「秘書検定2級 実問題集」の総復習
          「秘書検定2級 集中講義」の総復習

           


          ■実行
          まずは実問題集から。
          問題を読んですぐに解答解説を読む作業です。1つの問題が分からないからといって時間をかけて考える必要はありません。分からなかったらすぐに解説を読んで出題傾向と解答パターンを学んでいきます。特に記述式問題は考え過ぎないこと。分からないものはいくら考えても分かりません。
          たんたんとこなして、1年分は約30分で終えることができたので2年分を1時間で終了。過去問2年分やった感想としては、確かに社会人経験があれば無勉強でも受かりそうな試験かなと。

           

          土日を挟んで実問題集を3周終える頃には、確証はないけれど何となく解答にたどりつけるようになっていました。厄介だったのは時候の挨拶。「〇〇の候」って問題でした。新緑が5月で、余寒が2月で…… みたいな。「覚えられるかー!」って感じで取りあえずサラッと頭の中に入れて流し読み。こういう暗記問題は試験直前に一気に頭に入れれば良いので、この段階では無理に覚えようとはしませんでした。

           

          次にテキストに入るのですが、こんな分厚いテキストを順番に読んでいく必要はありません。
          まず各セクションごとの後ろの「SELF STUDY」というところに進んで問題を解いていきます。解説を読んで納得すれば次のセクションに進み、少しでも引っかかるところがあれば前のページに戻って、そこで初めて解説部分を読みます。普通にやったら何日もかかる集中講義テキストですが、こうやって自分の分からないところのみ絞って本文を読むことで効率よく学習を進めることができます
          なお、クイックマスターを選択した方であれば論点が集約されているため集中講義ほど端折る必要はありません。初めから読んでも大して時間はかからないかと思いますが、初めに問題を解くことで合格までの勉強時間をさらに少なくすることができます。

           

          テキストの3周目を終えた時点で試験まで残り2日。集中講義の一番最後についている模擬試験2回分を解きます。この段階では、すでにかなりの量の問題を解いてきているため、同じような問題に出くわすことも多くなります。

           

          テスト前日は実問題集とテキストの総復習です。はじめから全ての問題を解いていくのですが、この時点で間違った問題やテキストの中で自信のない箇所にどんどん付箋を貼っていきます。付箋を持っていない方は鉛筆でチェックマークをつけても構いません。後で見返した際に、分からなかった問題を見つけられるようにしてください。

          そしてテスト当日に付箋がついた問題のみ解いていき、正解したら付箋を外します。全部付箋が外れたら終了です。

           

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          | katekyonet | 資格勉強 | 10:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          中小企業診断士第2次試験 独学合格 〜口述試験〜
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            JUGEMテーマ:検定試験にむけて

            JUGEMテーマ:ビジネス

             


            今回は、中小企業診断士二次試験の口述試験です。

            長かった試験もこれで最後です。ここを落とすと再び筆記試験からやり直しになってしまいます。とは言っても、ほとんど落ちることはありませんので、今までほど試験対策する必要はありません。


            ■概要
            一次試験および二次筆記試験に関しては過去記事をご参照ください。本記事では二次試験の中の、特に口述試験について概要を説明します。

             

            口述試験は中小企業診断士試験の最終試験になります。これに合格すると、その後に実務補習を受けることができます。
            口述試験の合格率は毎年99%以上です。ということは、落とすための試験ではなく受からせるための試験です。おそらく、対人関係が極度に苦手な人や大事な場面で欠席するような人だけをフィルタリングするつもりでしょうね。

            筆記試験の合格発表の1週間後に口述試験となります。筆記試験に確実に受かっている自信のある人は非常に少ないと思われるため、基本的にはこの1週間で準備することになります。

             

            口述試験は一般の企業面接などとは違って、二次試験で出された事例から口頭で問題を出される形式です。中小企業診断士試験の受験動機などはまず聞かれることはありません。口述試験会場への持ち込みは時計のみという点に注意です。筆記試験の問題はもちろん筆記用具やメモ用紙を持ち込むこともできません。つまり、筆記試験で出題された4つの事例すべての与件文を頭に入れておかねばなりません。

             

            また、概して面接官が中小企業の社長役をして、受験者がコンサルタントとして助言をするという流れになります。

            あと、気をつけるべき点は当日の急用などです。試験時間の変更は不可能なことに加え、勤務先の命令による住居の移転を伴う勤務地変更ではない限り受験場所の変更はできません。つまり、インフルエンザに罹ったり、当日急な出張が入ってしまった場合はアウトです。

             


            ■試験結果
            短期間で、なおかつ新たに対策本を購入することなく合格できました。

             

            ・期間:6日(勉強時間 6 時間)
            ・費用:0円(参考書代等0円)
            ・得点:面接のため不明

             


            ■計画
            口述試験の対策は筆記試験の合格発表後から開始することにしました。合格率がほぼ100%ですので1週間もあれば十分です。また、面接形式ですので、特に机に向かうことはなく通勤時間だけを使って対策することにしました。1日1時間学習するとして6時間は使える計算です。

             

            初日に4つの事例を再度全部読み直します。筆記試験で何度も読んだ事例のため、一度読めば容易に思い出すことができるはずです。そして、筆記試験の再現答案を用意し、予備校の模範解答を入手しておきます。この際、全ての予備校の解答を入手する必要はありません。1ヵ所だけで良いでしょう。資格学校の中には口述試験の予想質問集をネットで無料公開してるところもあります。筆者は、資格の大原のものを選択しました。郵送等の面倒な手間を必要とせず、簡単な個人情報の入力だけでダウンロードできるからです。

             

            2日目から事例1を開始し、再現答案、予備校の解答、予備校の口述試験予想問題を使いながら進めます。各事例を1日ずつあてていきます。

            口述試験前日に各事例のSWOT分析だけ作成しておきます。口述試験は模擬的なコンサルティングということなので、SWOT分析をしていれば最悪沈黙することだけは避けられるはずです。SWOT分析をしたら、それぞれの項目に ↓…… のように採番し、それぞれの会社に強み、弱み、機会、脅威がいくつずつあるか明確にしておきます。これによって、面接官に「A社の強みを教えてください」と質問された場合に「A社の強みについて説明します。A社の強みは3つあります。1つめは……」のようにコンサルらしく話せるからです。

             


            ■実行
            予備校の解答と自分の再現答案と比べると結構違う。筆記試験には公式解答が存在しないため、必ずしも予備校が正しいとも限らないため、自分の解答をベースに口述試験に備えます。とは言っても、予備校の解答中の良さそうなものはシッカリと頭に入れておきます。追加で質問が来た場合への対応用です。

             

            1日1時間1事例はそんなに大変でもなく、十分電車の中だけで終えることができました。

            試験直前日は各事例のSWOT分析をした結果を頭に入れておきます。特に事例4は他の事例と比べて試験中にSWOT分析をする機会が少ないため、この時点で良く覚えておく必要があります。

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            | katekyonet | 資格勉強 | 10:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            中小企業診断士第2次試験 独学合格 〜筆記試験〜
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              JUGEMテーマ:検定試験にむけて

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              今回は、中小企業診断士二次試験の合格体験記です。

              筆者は4年前に一次試験に独学で1発合格しており、その年の二次試験に不合格。翌年は試験を受けずにスルーし、中小企業診断士の講師をはじめた関係で翌々年の1次試験に再度受験して合格。その合格した年にも二次試験を受けられず、その次の年に3年ぶりに受験して無事合格しました。

              しばらく試験を受けなかった理由としては、業務が多忙だったことに加えて確実な合格方法が見つからなかったことがあげられます。中小企業診断士二次試験は解答が公表されず、対策が立てづらい試験です。合格体験記を書くにあたって「中小企業診断士は運です!」なんて言っても有用な記事になりません。
              そして今年やっと中小企業診断士二次試験に合格できるという自信があったため受験し、見事に合格できました。

               

              他サイト様では独学とは言っても通信講座や情報商材を利用している例が多々みられます。が、本サイトでは書店で購入できる書籍のみで合格した体験記を紹介します。結論から言って、独学は非常に難しかった…… しかし、大変な反面、情報収集能力や分析能力は格段に向上しますね。市場に出回っている書籍をすべて購入して比較検討したりと、無駄な出費も結構かさんでしまったため、このノウハウが皆さんの役に立てられればなと思います。

              さらに、初年度は不合格となっているため、なぜ不合格になったのか、その時にはどの教材をどのように使っていたのか、という誤った学習方法にも所々触れていきます。

               


              ■概要
              中小企業診断士全般につきましては過去の一次試験の記事をご参照ください。本記事では二次試験の中の、特に筆記試験について概要を説明します。

              筆記試験を合格すると次に試験としては最後の口述試験がありますが、その合格率が毎年99%以上であることを考えると筆記試験が中小企業診断士試験の最大の山場と考えられます。一次試験をくぐり抜けてきた受験生の中で争わねばなりません。合格率が毎年20〜25%あたりであることを考慮していると、合格点をとったから合格という絶対評価でなく、受験生の中の上位何割かを合格させる相対評価の試験だと考えるのが妥当でしょう。つまり、ハイレベルな受験生の中で上位にならなければ合格できないことになります。

              試験科目は事例1、事例2、事例3、事例4の全4科目。それぞれの受験時間が80分なので合計320分の試験となります。それぞれの科目の概要は以下の通りです。カッコ内は一次試験の関連科目になっています。

               

               事例1:組織人事(企業経営理論)
               事例2:マーケティング流通(企業経営理論、運営管理)
               事例3:生産管理(運営管理)
               事例4:財務会計(財務会計)

               

              年度によっては、経済学、経営法務、中小企業経営・政策、経営情報システム、の知識を使う場合もありますが、基本的には企業経営理論、運営管理、財務会計がメインです。つまり、これらの3科目についてはシッカリと理解しておく必要があります。

              そして、筆記試験最大の特徴は解答が公表されないことです。出題の要旨は試験委員会から発表されますが、具体的な模範解答は公表されません。ですので、各資格学校が提供する過去問題集の解答がすべて違うことが起こりえるため、非常に学習が難しい試験となっています。せめてもの救いは、暗記科目ではないため学習時間をそれほど多く確保しなくても済むといったところでしょうか。

               


              ■試験結果

              ・得点:254点(400点満点中240点以上で合格)

               事例1 :48点
               事例2 :68点
               事例3 :62点
               事例4 :76点
               

              今回は時間の算出が難しく、費用に関しましても市場に出回っている中小企業診断士二次試験対策本をほぼ全て購入したため計算が困難なため割愛させていただきます。私自身はすべての書籍を読破しましたが、購入した書籍の中で個人的に有用と思ったものに絞って本記事で紹介します。

               

              一応、合格した年に関しての学習状況を説明しますと、試験日の10日前から勉強を開始したので総勉強時間は10時間ほどです。が、筆者は中小企業診断士の講師をしていましたので一次試験の知識(特に財務会計)は一般の方よりかなり高いレベルで習得していました。さらに初年度の受験で事例攻略のセオリーは終わらせていたため、事例の解き方も習得した状態からのスタートでした。

              事例4は9割取れてる自信があったのですが、成績開示をしてみたらまさかの76点。これは得点調整されている可能性が高そうです。

               


              ■計画
              自身の経験およびインターネットで調査した結果、事例4に力を入れて他の事例は過去問を1年か2年分だけシッカリと解く計画を立てました。

              事例1〜事例3は学習時間と点数が比例しないため、深く踏みこんではいけません。なぜならば、これらの事例は国語力の問題であり、さらに出題者が意図した解答を制限時間内に読み取らなけらばならないという、ある意味博打的要素があるからです。一方、事例4は努力と得点が比例する科目であり、二次試験唯一の「答えがある」科目でもあります。傾向と対策を練れば確実に得点できるということです。しかも、一般的に中小企業診断士受験生は財務会計が苦手とのこと。二次試験は相対評価ですので事例4が得意だと他の受験生と大きく差をつけることができます。

               

              以上より、事例1〜事例3では多面的解答によって出題者の意図を大きく外さないように意識します。多面的解答とは、解答を1つの要点に絞って深く詳細に記述するのではなく、幅広くキーワードを入れ込むことで失点を回避する手法のことです。事例1〜事例3においては満点をとる必要はありません。3科目平均で50点以上取れれば合格は近づきます。なぜならば、仮に事例1〜事例3の平均点が50点だったとしても、事例4で90点取れれば合計点が240点を超えるため合格基準点をクリアできる可能性もあるからです。

              あとは、試験委員会の方が書籍を出していますので、通勤時間や風呂の時間などを使って読むようにしました。単純に読み物として面白いですし、中小企業ならではの強みの生かし方や成功例を学ぶことができます。ちなみに筆者は現在までに各書3回以上繰り返し読んでいます。書籍の詳細につきましては【具体的な書籍の進め方】に箇条書きにしております。

               

              学習の注意点としましては、複数の事例を解き過ぎないことです。インターネット上では解いた事例数を競い合っている例もありますが、個人的にはおススメしません。過去2年、3年分を何回も繰り返して「ふぞろいな再現答案」のキーワードと見比べて、解説をシッカリと読み込んだ方が良いと思います。「ふぞろいな再現答案」は解答基準が不明な中小企業診断士試験には強力な書籍です。「ふぞろいな再現答案」は、各年度の受験生の答案と評価(合格、A、B、C、D)を収集し、それぞれの評価と答案を見比べて加点されているであろうキーワードを推定し、編集グループの考察とともに問題の分析、対策をしていこうという趣旨のもと作成されたものです。

               

              不合格になった初年度は過去10年分の事例を万遍なく学習してしまいました。事例を複数解くことのデメリットは、_鬚い燭海箸破足してしまい復習時間が減ること、⊆,了例を早く解かなければならないという強迫観念のようなものに駆られて1つの事例に集中できなくなること、書籍購入代金がかさむこと、です。
              筆者が合格した年には、事例は過去2年分しか解いておりません。1つの年の事例に注力し、各々3回ずつ復習しました。同じ問題を何度も解いてると分かりますが、与件文は非常に奥が深い。何気ない1文が解答への伏線になっていたりと、与件文すべての文言に意味があることに気がつかされます。80分以内という時間内には出題者の意図に気がつけなくても数時間かければ完全にくみ取ることは難しくても、大きく外すことはない解答を作れるようになります。

               

              さて、事例1は人事・組織、事例2はマーケティング、事例3は生産管理、という視点で解く必要がある点を除けば基本的な解答の仕方はすべて同じです。与件文から解答の根拠を見つけ出し、もしも見つけられなければ一次試験の知識を使って解答する、という事例攻略のセオリーを採用できます。

              一方で事例4は知識と計算勝負。優先順位のつけ方も必要です。事例4では新問題も出る傾向にあるため、中小企業診断士試験対策の参考書だけでは不十分だと考え、簿記1級のサクッとシリーズ、税理士・公認会計士試験対応の意思決定会計講義ノートを採用するのが良いです。
              実際に「意思決定会計講義ノート」は非常に有用でした。元々は、税理士や公認会計士の試験対策書なのですが、中小企業診断士試験にも非常に有用です。全体を通してかなりレベルが高いので簿記1級の書籍と並行して進める必要があります。特にCVPやNPVに関しては本書をマスターしておけば本試験でどんな問題が出題されても対応できるレベルになっているはずです。
              なお、平成23年度の本試験には、本書に掲載されている予防原価が初めて出題されています。近々デシジョンツリーも出題されるかもしれません。

              簿記1級の本は商業簿記第3巻のキャッシュフロー計算書の章、そして工業簿記第3巻の原価計算の章を完璧にしておくと良いかと思います。余裕があれば1級の商業簿記3冊と工業簿記3冊の合計6冊終わらせても良いかもしれません。平成25年度の中小企業診断士試験では200%定率法が出題されたのですが、商業簿記をやっていれば難なく対応できる問題でした。

              あと、問題と課題、対策の違いを理解することは非常に大切です。課題を聞かれているのに問題を答えたり、対策を聞かれてるのに抽象的な解答をしてしまうと大きく失点してしまいます。過去記事にこれらの違いをまとめておりますのでご参照ください。


              「問題」「課題」「対策」の違いとは 〜ロジカルシンキング〜

              具体的な書籍の進め方は下記の通りです。カッコ内は初年度受験生の完了目安です。一次試験から二次試験筆記試験までは約2ヵ月あるため、合計60日になるようにしました。多年度受験生は1年計画で一つ一つ丁寧に解くと良いでしょう。

               

               1.中小企業診断士2次試験事例攻略のセオリー(10日)
               2.中小企業診断士2次試験セオリーで解く模擬問題集(5日)
               3.意思決定会計講義ノート ※サクッと受かる日商簿記1級 と併用(40日)
               4.中小企業診断士2次試験 ふぞろいな再現答案(5日)

               

              また、空き時間には以下の書籍を読書代わりに読みます。中小企業診断士試験の試験委員会に属する先生方が執筆したものです。

               

               ・小が大を超えるマーケティングの法則
               ・引き算する勇気 ―会社を強くする逆転発想
               ・ビジネスモデル革命―グローバルな「ものがたり」への挑戦

               

              上記書籍を読み終えて余裕があるなら「スモールビジネスマーケティング」もおすすめです。ただし、小が大を超えるマーケティングの法則とかぶってる内容も多いので必須ではありません。

               


              ■実行
              まずは「中小企業診断士2次試験事例攻略のセオリー」を解きます。事例を解くノウハウが詰まっていますので、はじめはこの書籍からはじめると良いかと思います。他の書籍から解いてしまうと、何となく解説を読むだけであいまいな理解になってしまうのですが、事例攻略のセオリーでは論理的に解答の導き方が説明されており、なおかつ時間配分のモデルまでも提供してくれています。
              本書で演習が足りないと感じたら「中小企業診断士2次試験セオリーで解く模擬問題集」を補完教材として解くと良いでしょう。セオリー通りに演習を何回もこなすことでセオリーを身につけることができます。
              なお、「中小企業診断士2次試験事例攻略のセオリー」は年度によってはプレミアがついて高額になることがあるため、最新のものを早めに購買すると良いでしょう。もしも買うのが遅れてしまった場合、過去のもので安いものを探して中古で購入すると良いです。というのも、セオリーのノウハウはどの年度のものを買っても変わりなく、解く対象の問題が異なるだけだからです。

               

              次にはじめるのが「意思決定会計講義ノート」です。これが非常に大変です。ちなみに筆者はこの本を30周くらいこなしています。もう全ページ皺くちゃです(笑)。この本は一次試験を受験する前に着手すると良いかもしれませんが、そうすると一次試験の学習効率が落ちてしまうのが悩みどころです。
              直接原価計算のメリットやデメリット、CVPやNPVの多岐に渡るバリエーション等、非常に多くの内容を、しかも高いレベルで学ぶことができます。本書に載っていない要点で中小企業診断士試験で頻繁に出題されるのはキャッシュフロー計算書関連だけでしょう。そこに関しては、サクッとシリーズの商業簿記第3巻の対応する章を反復演習すれば問題ありません。キャッシュフロー計算書は原理さえ分かってしまえばなんてことはないのですが、丸暗記で対応しようとすると誤答が増えます。実際に平成28年度試験では前年度と今年度分の減価償却費が問題文で与えられており、今年分のキャッシュフロー計算書を作成する問題が出題されました。減価償却費の増加分を今年度分に計上していると解答した人がちらほらいたようですが、原理を理解していれば今年分の減価償却費だけ考慮すれば良いなんてのは容易に分かることです。

               

              閑話休題、意思決定会計講義ノートを進めるにあたってつまずいたら、サクッとシリーズ(工業簿記 第3巻)に戻ると理解できるようになります。時間があれば工業簿記第3巻を仕上げてから意思決定会計講義ノートに進むのが良いので、試験日までの残り日数と勘案して進めることが肝要です。

               

              最後に着手するのが「中小企業診断士2次試験 ふぞろいな再現答案」です。
              これまでに、事例攻略のセオリーで各事例の解き方を習得済みで、意思決定会計講義ノートおよびサクッとシリーズで事例4にも対応できる知識・計算力が身についているはずですので、今度は実際の試験問題と解答用紙をダウンロードして、時間を計測して解くようにします。
              この段階で学んで欲しいことは、事例攻略のセオリーが絶対ではないということです。ふぞろいな再現答案をやると分かりますが、与件文の内容が複数の問題に渡ってキーワードとなっていることがあることに気がつきます。ここで意識すべきなのが多面的解答です。基本的に事例攻略のセオリー通りに解けば良いのですが、迷った場合や少しでも自信がない場合は、与件文中の複数のキーワードを盛り込んで部分点を稼ぐのが得策です。

               

              与件文を抜き出す際の留意点としては、ただ単に与件文の言葉を使うだけでは不十分だということです。
              例えば、「売上が向上していないA社の組織上の問題点をあげよ」という設問で、与件文に「A社は事業部間で人員の異動が行なわれていない」と書かれていた場合、そのまま抜き出して解答しただけではダメです。異動が行なわれていない結果、何がおこり、どういう問題が生じるのか、まで書けるかどうかが合否を決めます。解答例としては「A社は事業部間で人員の異動が行なわれず、繁忙期に部署間異動を通じて適切な人員配置ができないため、人手不足の事業部では顧客への十分なサービスが提供できず、売上に伸び悩んでいる。」のように、具体的にどういった状況で、どういった問題が生じているか、まで論理展開しなければなりません。
              もちろん、文字数との兼ね合いになりますので、そこら辺は本試験で臨機応変に対応する必要があります。

               

              さらに、各事例には「助言系」と呼ばれる問題が存在していることに気がつきます。この「助言系」の問題は、文中からただ単に抜き出すのではなく、与件文の内容をヒントにして一次試験の知識を活用して解く問題です。これにはフレームワークが存在し、事例1であれば「○○によって従業員のモラール向上を図る」「○○の人員を増強し、△△できる組織体制を構築する」、事例2であれば「○○に対し、高付加価値である△△に商品を、□□を通じて販売する。それにより、客単価が上がる」のような「誰に、何を、どのように。効果」を基本とし、事例3であれば「○○の一括購入、一括配送の体制を構築してコスト削減を図る」「作業の標準化を実施し、○○面での品質改善を図る」等、です。

              補足ですが、文字数調節として「愛顧:顧客ロイヤルティ」「士気:モラール」のような組み合わせをいくつか覚えておくと、どの問題に対しても文字数ギリギリまで解答欄を埋めることができるようになります。

               

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              | katekyonet | 資格勉強 | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              プログラミング教育について 〜学ぶべき理由とは〜
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                ■はじめに
                近年、プログラミングを学ぼうとしている人が増えているようです。学校内での教育だけでなく、専門塾までも開校されています。
                今回は、プログラミング教育のメリットとデメリットについて書きたいと思います。

                 

                ■プログラミングとは
                プログラミングとは"コンピュータプログラムを作成することにより人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為である"と、Wikipediaに説明されています。これではちょっと分かりにくいので、まずはプログラミングの説明から入りたいと思います。

                一般的なコンピュータは人間の言葉を理解できません。コンピュータが理解できるのはプログラミング言語のみです。最近のコンピュータにはSiriなどの機能がついていて人間の言葉を理解してくれるものもあります。今はそれを無視してください(実は、それらの音声認識もプログラミングによって実現されているのですが)。
                そこで、コンピュータに何か仕事をしてもらう場合には、コンピュータが理解できる言語を用いなければなりません。それがプログラミング言語です。日本語の分からない海外の人に日本語は通じないため、相手の言語を話す必要がありますよね? こちらが相手に何かを伝えようとした場合には相手の言語を用いなければならないことと同じです。

                "コンピュータプログラムを作成することにより人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為"とは"コンピュータの理解できる「プログラミング言語」を使って、自分がして欲しい仕事をコンピュータに依頼すること"ということです。


                ■プログラミングの種類
                先ほどプログラミング言語について説明しましたが、プログラミング言語の数だけプログラミングの種類が存在します。C言語、Java、Ruby、PHP、Pythonなどなど…… どうしてそんなにたくさん存在するの? と疑問に持たれるかもしれませんが、我々の世界にも日本語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語等、複数の言語が存在します。それらは文化に密着して作られました。文化とは人間たちが生活しやすいように作り上げられたものです。換言すれば、その地に住む人たちの用途に合わせて進化したものともいえます。それぞれには得意分野と不得意分野があります。文法に関しては日本語は簡単だが、読み書きは難しく、逆に英語は読み書きは比較的簡単だが、その分文法が難しいなど。
                プログラミングも同じで個々の文化によって種類が分けられており、それぞれの得意分野と不得意分野があります。具体的には、C++と呼ばれる言語は多言語に比べて比較的処理速度が早く、コンピュータの奥深くまで操作することが出来るので組み込み型の製品に使用されます。一方で、Javaと呼ばれる言語は処理速度はC++ほど早くはありませんが、複数人で行なう大規模作業に適しており、大規模システムに使用されています。

                プログラミングを学ぶ場合には自分の目的に応じて適切なプログラミング言語を選択することになります。


                ■プログラミングで何ができるの?
                プログラミングを学んで何ができるのか、はこれからプログラミングを学ぶ方にとっては興味深い内容だと思います。結論を言いますと、プログラミングを使えば基本的に人間のする作業であれば全てできます。この世の中にはウィザードと呼ばれるスーパープログラマーが約1,000人存在すると言われており、彼らはプログラミングを使って何でも作ってしまうようです。それがまるで魔法のように見えるのでウィザード(魔法使い)と呼ばれています。

                また、プログラミングによって自分自身の分身を作ることも可能です。前述したように、人間のする作業はすべてできます。特に、コンピュータは単純作業、反復作業が得意です。そこで、本来自分がやらなければならない退屈な単純作業、反復作業をプログラミングをすることでコンピュータに依頼でき、自分自身の自由な時間が作れます。

                将来たくさん働きたい人にとっても、楽をしたい人にとってもプログラミングは有益です。


                ■プログラミングができる人にお願いすればいいんじゃないの?
                世の中にはプログラミングを書ける人がそれほど多くはなく、習得に少々時間を要することから、プログラミングの作成を依頼する人が多々おります。しかし、プログラミングができない人が効率よく仕事の依頼をできるでしょうか?

                筆者は、実務でプログラミングを書くことが多く、他人から依頼されることも多いのですが、プログラミングができる人とできない人の依頼の仕方には大きな差があります。
                できる人は、何が簡単で何が難しいかを理解しているため、依頼内容が非常に的確になる傾向にあります。そのため、無理なスケジューリングを設定せず、作成するプログラミングも詳細に説明してくれるため、場合によっては短期間で作業が完了することもあります。一方、できない人からの依頼は非常に難しい。概してできない人は完成形の機能から作業量を見積もる傾向にあります。そのため、プログラミングで実装するのが難しい機能であっても簡単だと誤断し、スケジューリング設定などでしばしばトラブルが生じます。その結果、開発が長期間に渡り依頼料が膨大になることもあるし、最悪のケースでは依頼自体が途中で反故になることもあります。

                将来的にプログラミングの作成を依頼する立場につくつもりならプログラミングの習得を推奨します


                ■どのプログラミング言語からやったらいいの?
                先ほど各プログラミング言語にはそれぞれの得意分野があると説明しました。ですので、目的に応じたものを学ぶのが良いと思います。しかし、プログラミング言語には比較的習得の困難なものから容易なものまで幅広くあります。
                筆者は、はじめ大学の研究室にて高速計算をする必要があったためC++からはじめました。このC++という言語はプログラミング言語の中でも非常に難しい部類に分類されるため、筆者は見事に一度挫折を経験しました。その3年後にウェブページを作りたいと思って手をつけたのがPHPと呼ばれる言語です。
                PHPは、軽量プログラミング言語(lightweight language)と呼ばれる比較的習得が容易なプログラミング群に分類されます。書店にある参考書などもC++と比べて簡単なものも多く、簡単に作りたいものが作れました。初めて自分の動かしたいものを自分で作ることができたため、ここで初めてプログラミングの楽しさを知りました。
                一度プログラミングが書けるようになると、基礎が分かり、モチベーションも上がるため、その後Java、C++と勉強を進めても挫折する恐れは極端に減ります。実際に、筆者は現在ではJavaを使って個人でAndroidアプリの開発をしていますし、業務でC++を使用しています。

                よほどプログラミングを学ぶ意識が高ければ目的にあったものを、そうでなければ軽量プログラミング言語から学ぶことを推奨します。どの軽量プログラミングにするか迷った場合は、RubyかPHPをお勧めします。これらは多くのシステムで使われているため、将来仕事で利用する可能性が高いからです。特に、グローバルで活躍したいのであればPHPを習得するのがベターです。例えば、faceboodは当初PHPで開発されていました。Rubyは国内で作られたという経緯があるため、日本では多く使われていますが、世界的にはまだPHPの方が主流だからです。また、RubyはPHPと比べて多少堅いという特徴があります。PHPは初心者が自由気ままに書いても動いてくれますが、Rubyにはある程度守らなければならない作法があります。

                以下のサイトにおいてもPHPをまず学び、その後にRubyなどの他言語を学んだ方が良いと紹介されています。

                 

                参考URL:『WebプログラマーとしてPHPは必須、でも他言語できないと厳しくなる』

                 

                ■最後に
                以上のようにプログラミングの必要性は非常に高く、年々世界的にも需要が増えています。ただ単に就職のために学ぶというのも良いかもしれませんが、やはり自分自身がプログラミングを必要と感じて学習する方がスキル向上も早く、長続きもするでしょう。プログラミングは日々進化を遂げており、プログラミングでできることは未知数です。将来大きなことを成し遂げたい人も、楽をしたい人も、自分自身の分身を作るため、と考えて取り組んでみてはいかがでしょうか。

                 

                以下の書籍は筆者がはじめてPHPを学んだ時に使用した入門書です。HTMLとCSSを絡めて学べるので、ウェブページなどを作成したい方には特にお勧めです。はじめは簡単な画面への出力、そして最後の方ではツイッターの作り方まで載っています。入門書でプログラミングの面白みを感じたら次のステップへ。まずは1冊を仕上げ、その後に中級者向けの書籍に進んでください。
                 




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                | katekyonet | 教育 | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                ITの果たすべき役割
                0

                  JUGEMテーマ:ビジネス

                  JUGEMテーマ:検定試験にむけて

                   

                  ■はじめに
                  本記事は、主に企業においてITを利用した戦略立案をする方やITを導入しようと考えている方を対象としています。実務以外ではITストラテジストをこれから受験しようとしている方にも役立てればなと思います。

                   

                  近年、業務効率を容易にできるようなサービスが増えており、以前と比べて社内システムの構築が格段に容易となりました。ホームページを作成するのであればホームページビルダーやWordPress、管理システムにおいてはJoomlaやSalesforceなどが有名どころでしょうか。これらのツールは、数年前では何百万円もかかっていたIT構築費用を大幅に削減してくれるため、IT業界を中心として多くの企業に導入されています。

                   

                  現代社会をみれば分かる通り、この世の中の仕事が徐々に自動化されてきています。自動販売機、駅の改札、セルフレジが実用化されており、更には今後、自動車の運転もオートメーション化されようとしています。これらに共通するのは考える必要がないもの、すなわち人間が作業する必要がない仕事が機械に取って代わっていることが見て取れます。
                  以前からITの発展によって人間の仕事はなくなっていくと言われていましたが、依然としてそれが実現していないのは、ひとえにIT化を推進していない企業が多いからでしょう。

                   

                  IT化を推進した企業は目覚ましい成長を遂げています。コカ・コーラ、マリオット、DELL、ボーイング、モルガンスタンレー、メリルリンチなど、その例を挙げたらキリがないほどです。24時間無休で働いてくれるコンピュータは、コスト削減のみならず売上の向上にも一役買ってくれるため、組織にとって大幅な利益増加をもたらす有効な手段となるのです。

                   

                  筆者はITエンジニアとして複数の企業を常駐した経験がありますが、これほどまでITが有用な手段にも関わらずExcelで管理している企業が多いことに驚きました。Excelならまだしも紙の書類で管理している企業もしばしば。特に紙の書類なんかは早急にシステム化されるべきです。

                   

                  ITに馴染みのない方々は、ITシステムが有用と言われても、具体的にどのように役立つのかはイメージしづらいかと思います。本記事では、社内管理システムの目的やコスト削減や売上増加に代表される効果について分かりやすく説明しようと思います。

                   


                  ■社内システムの目的
                  会社にとって重要なものはいくつか考えられますが、そのうちのひとつは利益でしょう。利益とは「売上−費用」の式で表せるように売上と費用から成り立ちます。そこで、費用を削減することと、売上を上げること、の2つのアプローチが考えられます。

                   

                  ITを使うことで社内の事務作業が激減し、紙などの資源の消費が減ることで会社の経営にプラスとなります。
                  しかし、ITがもたらしてくれるのはコスト削減だけではありません。むしろコスト削減以上に売上増加に役立ってくれるのです。近年、SalesForceが急激な成長を遂げましたが、まさにITの戦略的利用に目をつけたからに他なりません。

                   


                  ■社内システムの効果 〜コスト削減〜
                  代表的なコスト削減は社内の書類整理でしょう。プリンタを使用することによって、トナー、紙代金などの変動費がかさむことになります。打合せ資料のためにモノクロならまだしも、片面印刷のカラーコピーを大量に印刷するとなると資料準備だけで数千円になることも多々あることでしょう。
                  そこでプロジェクターを利用したり、事前にメールにて資料を添付したり、社内共有フォルダに資料を配置したりすることが考えられます。プロジェクターの代わりに、大画面のモニタを購入し、パソコンとつなぐことでパソコンの画面を皆に共有する方法をとることもできます。
                  毎週打合せをするのであれば、これによって年間数万円あるいは規模によっては数十万円、数百万円のコスト削減効果が期待できます。

                   

                  また、ITを利用することで勤怠管理、経費申請、日報や週報などの事務管理が簡易になります。
                  多くの企業では、毎月の勤怠情報などを紙に印刷し、押印をした上で事務に提出しております。経費申請も申請ごとに上長の承認を得ていることも多いかと存じます。これらの作業は前述した印刷の無駄という他に、各人の作業コストが発生してしまいます。

                   

                  IT化の進んだ企業では、勤怠管理をWebシステムで実施しており、システム上のボタンクリックで申請から承認まですべて可能になっています。自宅や出張先からも容易に申請等ができるため、各人がわざわざ本社に出向く必要がありません。

                   

                  企業において人件費は大きな負担となります。そこで、ITを利用することで極力人間のする作業を減らし、従業員には利益をもたらす作業に注力していただくことは会社経営にとって大きなメリットとなります。

                   

                   

                  ■社内システムの効果 〜売上増加〜
                  次は売上増加についてです。
                  近年は、ITを利用したマーケティング分析が非常に増えています。紙やExcelで管理している企業の多くは、1回のアンケートで利用した情報は、その直後のマーケティングには利用することはあるのですが、数か月後にはアンケートで集めた情報は忘れ去られ、2度と使われることがないのが実状ではないでしょうか。
                  なぜそのような状況になるかというと、毎回アンケートなどの情報を蓄積しているうちに使用している書類やファイルが多くなり過ぎます。その結果、どこからどの情報を引っ張ってくれば良いかが不明となり、収集・分析する手間が非常に多くなってしまいます。
                  目当てのファイルが見つかったけれども、Excelのシート数が多過ぎたり、データ量が数十万件にも膨れ上がってしまったためにファイルを操作する動きが遅くなり、分析を断念した経験がある人も多いのではないでしょうか。
                  そのようなデータは死んでいるも同然です。

                   

                  それでは、そのデータを死んだ状態にせず、生きたデータにするにはどうすればよいでしょうか。
                  それは社内のデータをすべてシステムで一元管理し、すべての従業員が自分の端末から必要な情報を、必要な時に、容易に入手できるようにすれば良いのです。そのためにはすべてのデータを紐づける共通のキーを設定し、そのキーからすべての情報に直接的、または間接的にアクセスできるようにしなければなりません。

                   

                  具体的には、顧客を中心とした企業であれば、最初に顧客マスタを作成して各顧客に一意のキーを採番する。そして、顧客名から蓄積されたすべての情報を取得できるようデータベースを設計するのです。それによって、過去1年以内に見積もりをした顧客や失注した顧客などを選別することが容易になります。

                   

                  システム化の素晴らしい点は、集計やソートが容易にできる点です。
                  特定の期間における売上の高い順に顧客を並び替えしたり、特定の商品を集計することで売れ筋などを把握することができます。それによって見込み客の特定や需要予測ができるようになり、今後の販売戦略に生かすことが可能になります。

                   

                  冒頭で紹介したパソコンを主力製品としているDELLコンピュータは、ITを利用した受発注システムを構築しています。DELLを公式ホームページから買おうとすると、細かくカスタマイズできることが分かります。にも関わらず、パソコンを注文してから手元に届くまで数日以内ということがあります。
                  これは見込生産できる部分を限りなく完成品のそばまで近づけて、受注されてから組み立てする部分を極力少なくすることで消費者に届けるまでの時間を可能な限り短くしていることによります。

                   

                  見込生産で製造する半製品と、最終組立を行う受注生産の分岐点のことをデカップリングポイントと言います。DELLは、デカップリングポイントを限りなく完成品に近い側にすることを実現していますが、これにはITを駆使したデータ蓄積が必要とされています。
                  長年溜め続けたデータによって、どの地域で、どの時期に、どのような色の機種が売れ、どのような機能を持ったパソコンが売れやすいかを把握できるため、それに基づいた見込生産が可能になります。もちろん消費者がカスタイマイズ情報を入力してから生産の現場に最速に届く仕組みもITによって実現されています。

                   

                  ここに示したのは売上増加利用の一例ですので、他にも各企業が独自のIT利用によって売上を上げている手法は多々あります。それらについては本記事の最後で紹介したいと思います。

                   


                  ■最後に
                  IT投資を無駄だと考えている企業も多いと聞きます。しかし、これまで説明してきたようにITに投資しないことは、本来得られるべき利益を損失していることと同義です。もちろん資金に余裕がなく、システムエンジニアがいない会社がすぐに社内システムのIT化を推進することは難しいでしょう。その際には、将来IT化することを考慮して、出来る限り書類管理を無くし、パソコンの中でファイル管理することを意識し、できればデータベース化しやすいようにファイルのフォーマットを考えることが肝心です。

                   

                  以下の書籍「思考スピードの経営」には実在する巨大企業がどのような社内システムを導入しているかを、著者であるビル・ゲイツの考察とともに読むことができます。ビル・ゲイツはマイクロソフト社に「デジタルナーバスシステム」と呼ばれる社内情報を共有できるシステムを構築することで、社員が頭を使う仕事に注力できるようにしている旨が書かれています。
                  従業員が自分の勤怠状況や会社の売上等、社内の情報を集める際にもITを活用して従業員全員が自分の端末から欲しい情報を欲しい時に即座に入手できる状態にしておけば、資料を歩き回って集める必要もなく、従業員が頭を使う仕事に集中できるということも記されています。

                   

                  本書籍は、社内システムの参考にするのはもちろん、ITストラテジスト試験などで論文ネタが思いつかない人にもお勧めの1冊です。

                   

                   




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                  | katekyonet | ビジネス書 | 15:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  他人は変えられない 〜自己研鑽することの大切さ〜
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                    JUGEMテーマ:教育

                     


                    「人間関係が面倒くさい」
                    「あの人は自分のことをどう考えてるんだろう」
                    「どうしてあの人はあんなことを言うんだろう」

                    こんな心配を抱いたことがあるだろうか?

                    本記事は、そんな心配をしている方の不安を少しでも取り除く力になれたらと思う。


                    ■どうして他人が気になるの?
                    他人が気になる最大の理由は「自分を良く見せたいから」と言われている。「悪く思われたくない」「否定されたくない」「叱られたくない」――このような逃げの感情、すなわちマイナス思考を払拭したいという願望から、自分自身の気持ちを押し殺してまでも他人からの評価を得たいと思ってしまうようだ。

                    人間は周囲の環境とは切っても切り離せない関係にある。大昔は違かったかもしれない。自分で野菜を育てて、動物を狩り、魚を釣って食べる。衣服も樹皮や草、獣や魚の皮を繋げて作っていた時代だった。しかし、現代ではそれはほとんど不可能になっている。様々な規制に縛られてしまい、勝手に動植物を採取することはできないし、変な服装をしていたら警官に呼び止められて厳重に注意されることだってあり得る。つまり、社会のしがらみが多いのだ。

                    そんな現代では他人との関係は無視できないものとなっている。自分勝手に生きていては嫌われてしまう。逆に、他人に良くしていればいざとなった時に助けてくれるかもしれない。そんな経緯もあって現代人には他人の目を気にする人が多いのだろう。

                    他人が気になるのであれば、どうしたら良いのだろうか。


                    ■他人を変えられればいいのに……
                    絶対にそんなことを考えてはいけない。他人を変えようとして不幸になるのは他でもない自分自身だ。時として、変えようとした他人さえも不幸にしてしまう最悪な手段だ。

                    さて、あなたが楽しくゲームをしていたとしよう。そこで周りから「そんなことやめて、早く読書をしなさい!」と言われたらどう思うだろうか。素直に納得して読書をはじめる人もいるかもしれない。しかし、ほとんどの人は不満に思いながらも渋々読書をはじめるか、無視してゲームをするか、反抗するか、のいずれかであろう。

                    この状況は誰一人得をしていないことに注意してもらいたい。いや、得をしていることがあるとすれば、それは「読書しなさい!」と言った人が他人を支配できたという達成感だけだろう。そんなのには何の意味もない。大事なのは、読書させることではなく、言われた本人が自分で読書が必要だと価値観を納得することだからだ。

                    他人を変えようとしてもお互いの関係が悪化してしまうことにお分かりいただけたであろうか。もしかしたら他人を変えることは可能かもしれない。しかし、他人を変えられたとしてもそれには多大な労力を要し、よしんば変わったとしてもそれが本当に他人のプラスになることかどうか分からない。将来ゲーム関連の仕事をしたいと考えている人であれば、読書よりもゲームをすることの方が役に立つことだって考えられるからだ。

                    他人が気になるのに、他人は変えられない。それじゃあ泣き寝入りして他人に合わせるしかないのだろうか。これは困った。


                    ■人を見る目を養うという選択肢
                    他人を変えられないことに気がついた人が次に辿り着く1つの選択肢は、だったら自分にとってプラスになる人と付き合えばいいだけだろう、という考えだ。

                    多くの人は、直感で人を判断する。いわゆる第一印象(ファーストインプレッション)というやつだ。しかも厄介なことに、この第一印象は余程のことが無い限り覆すのは難しい。
                    「良い人だと思ってたのにこんな酷い人だとは思わなかった」「無口だと思ってたのにおしゃべりだった」「出来る人だと思ってるのに残念だ」――あなたは他人と長らく生活してみて、こんな感情を抱いたことはないだろうか。そこで憤りを感じる人もいるだろう。そこで悪い人間関係に巻き込まれてしまって最悪だと考えるかもしれない。しかし、それは相手としては迷惑この上ない話だ。なぜなら、勝手に自分のイメージを作り出されて、それと異なっていたという理由で不機嫌になられるのだから。

                    この第一印象による弊害は、人を見る目を養うことで回避できる。
                    残念ながら、人と会っただけでその人となりを完璧に把握するのは不可能だ。それは実社会に目を向ければ分かることである。ほとんどの企業は人材募集において面接という手段をとっている。そして5月病という用語があることからも分かる通り、当初マッチングしたにも関わらず、企業側はすぐに辞める人間だということを見抜けないのだ。


                    ■人を見る目を養う方法
                    人を見る目というのはただ単に人生経験が長いというだけでは身につかない。PDCAサイクルを回すことで養うことができる。PDCAを知らない方はインターネットで調べると良い。

                    第一印象でその人を決定づけるのではなくまずは、きっとこういう人だろうな、と相手の人間像を予想する(少し強引だがこの予想がPDCAのP(計画)に対応)。そして、実際に少し生活してみて(D)、その人を再認識する(C)。もし予想と違っていたらイメージを修正する(A)。そして再びその人を予想し直す。

                    再認識の過程で確認すべきなのは、その人の言動と行動だ。言動の捉え方は、その人のイメージに左右されることが多い。あなたのイメージを通じたその人の言動と、実際にしたその人の行動が一致しているのか確認するのだ。一致しているのであれば、もう少し生活してみて、再々認識する。これを1年くらい続けて問題なければ、あなたのイメージ通りの人だったということだろう。これを継続することで徐々に第一印象で人を見分ける力がつくはずだ。

                    以上の方法により、人を見極める力がつくことで付き合う相手を選別することが可能になる。くだらない人間関係に巻き込まれる恐れは激減するだろう。が、これにも問題がある。人を見る目というものは養うのが難しく、今まで説明してきた通り少々大変だ。


                    ■そこで自己研鑽の出番!
                    初めに、他人が気になる最大の理由は「自分を良く見せたいから」と説明した。そう思う最大の原因は、自分に自信がないからだ。だとすれば、自分が変わってしまえばいい。もう他人を変えたり、見極める必要もない。

                    経営コンサルタントとして有名な大前研一は、人が変わる方法は3つしかないと主張している。
                     1.時間配分を変える
                     2.住む場所を変える
                     3.付き合う人を変える


                    これら3つをひとつずつ変えていく必要はない。全部一気に変えてしまえば良い。その方法が自己研鑽だ。今回は自己研鑽の中でも資格勉強にしぼって議論を進めていく。もちろん運動でも音楽でも何でも置き換えられるので、あなたの状況にあてはめて以下読み進めてもらいたい。

                    1つめの時間配分。
                    自己研鑽をするようになると時間配分は自然と変わってくる。電車の中で勉強するようになるだろうし、風呂の中にも参考書を持ち込むようになる。帰宅してからテレビを見る時間を勉強にあてるようにもなるだろう。
                    勉強時間を確保するために、仕事を早く終えるように思考した結果、タスクの優先順位をつけられるようになるかもしれない。

                    2つめの住む場所。
                    勉強するようになると自宅から離れるようになる人も多い。筆者の場合は、図書館や自習室に入り浸ることが多い。休日は一日中そこにいることもしばしば。図書館や資格学校の近くに引っ越してしまっても良いだろう。

                    3つめは付き合う人。
                    試験日が間近に迫ると、居酒屋で遊び呆ける仲間と一緒にいる時間が減って、その代わりに勉強を教えてくれる仲間、一緒に勉強する仲間、との時間が増える。資格勉強での勉強会などに参加すると、普段で会えなかった人と出会うことにもなる。

                    このように自己研鑽することで簡単に自分を変えることができるのである。


                    ■最後に
                    結局、他人のことなんて気にしないで自分自身を変えることが一番なのだ。自己研鑽をすることで人はどんどん成長できて、付き合う相手も勝手に変わっていく。他人のことなんて一切気にする必要はなく、自分に合う人間が自然と向こうから近寄ってきてくれる。これはただ単純に自分が努力すればいいだけの話だ。自己研鑽が素晴らしいのは、他人が気にならなくなることだけではなく、人間関係も非常に良いものとなっていく。

                    筆者も以前は人間関係を自分から構築しようと躍起になっていた時期があった。しかし、人間というものは不思議で、自分から求めると逃げて行ってしまい、求めなければ近寄ってきてくれる。その結果、今では、自分から追い求めて関係が続いている人は1人もいない。いたとしてもほとんど疎遠になっているため赤の他人同然だ。逆に、何も考えずに自然に付き合うようになった人とは長く続いている。

                    是非とも皆さんは他人を変えるという不毛なことをせずに、自分自身が成長する選択肢を選んでもらいたい。




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                    | katekyonet | 教育 | 11:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    「機会」に「強み」を乗せるということ 〜中小企業のためのSWOT分析〜
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                      ■はじめに
                      今ではSWOT分析という言葉をよく聞きます。しかし、SWOT分析を正しく使えている人はどれほどいるでしょうか? 本記事では物語を用いて、主に中小企業のSWOT分析の使い方に絞って説明していきます。

                      SWOT分析とは、企業の経営者が意思決定をする際に使うフレームワークのことです。フレームワークとは、特定の事柄だけでなく、幅広く一般に利用することができる共通の考え方のことです。

                      SWOT分析を説明している書籍やホームページは数多いのですが、本記事では中小企業にとってのSWOT分析に絞って説明していきます。実は、SWOT分析というものは企業の成長段階によって使用方法が異なり、大企業と中小企業のそれとでは全く違います。

                      とは言っても、いきなり中小企業のSWOT分析の応用を説明してもついて来られない人も多いでしょう。そこで、はじめに簡単にSWOT分析とは何か、というところからはじめたいと思います。もちろん、SWOT分析をご存知の方は読み飛ばして「■中小企業のSWOT分析」から読んでいただいても構いません。


                      ■SWOT分析
                      SWOT分析とは、前述した通り、意思決定におけるフレームワークです。
                      SはStrength(強み)、WはWeakness(弱み)、OはOpportunity(機会)、TはThreat(脅威)の頭文字を繋げてSWOT(スウォット)分析と呼ばれます。

                      特に「強み」と「弱み」は内的要因、「機会」と「脅威」は外的要因、といい、前者は企業自身がコントロールできる範囲、後者は企業自身ではコントロールできない企業を取り巻く環境のことです。例えば、高い研究開発力は強み、知名度の低さは弱み、需要の波は機会、不景気は脅威、というように。この例からも分かるように強みと弱みは自身でコントロール可能な一方、機会と脅威はコントロール外にあるといえます。


                      ■中小企業のSWOT分析
                      さて、それでは中小企業のSWOT分析の活用法について論じていきます。
                      基本的に中小企業ではSWOT分析の4つの要素(強み、弱み、機会、脅威)の中から2つしか考えません。それは「強み」と「機会」です。機会に合わせて強みを生かすという戦略を採用するのが最適であり「機会→強み」の順に分析する流れになります。

                      そんなこと言わずに4つ全てを考慮したらどうか、と反論する人もいるかもしれません。しかし、中小企業は一般的に経営するための資本が不足しています。人においても従業員が限られているし、金においても資本は限られています。そのため、4つの要因すべてに投資することができないのが実状です。
                      まず「脅威」を回避する術は中小企業には極めて困難です。大企業等ならまだしも、影響力の少ない会社が周囲の環境を変えることはほぼ不可能なのは容易に想像できるでしょう。
                      一番厄介なのは「弱み」の優先順位が低いことの理解です。弱みの克服は強みの強化と比べて難しく、弱みを克服することによる効果は強みを強化することによるそれと比べて薄いのです。

                      以上の内容を文章だけで理解することは容易ではないでしょう。そこで、今回も太郎君を主役とした物語で説明していきたいと思います。


                      ■物語スタート

                      ◇機会
                      「最近楽しいことがないなぁ……」
                      太郎君はぼやきました。
                      太郎君は何でもできるような完璧超人ではありません。勉強は全般的に得意。スポーツに関しては得意なものはそこそこですが、苦手なものは全然できません。

                      太郎君はちやほやされるのが大好きです。前回の中間テストでは問題の把握と適切な課題設定、そして具体的な対応策を練ることでクラス順位3位という素晴らしい結果を残してちやほやされましたが、それもすでに過去のこと。そこで、次にちやほやされるような大きなイベントがあるかどうか探ることにしました。

                      思いついたが吉日。太郎君は早速先生に今後のスケジュールを伺いに職員室に向かうことにしました。クラスメートの雑談の聞こえる教室を後にすると、ペタペタと上履きの踵を踏みながら誰もいない静かな階段を一段一段上がっていきます。そして最後の一段を上り終えた後、右足でつま先立ちをして、右手の人差し指と中指で靴の踵を起こしてゆっくりと足を入れました。右足でトントン床を鳴らして履き具合を整えた後、左側も同様に履き直します。
                      少し歩いて突きあたりを右側に進むとすぐに左手に扉が現れました。太郎君はそこで大きく深呼吸しました。普段は近づかない特別な部屋――職員室です。平常より早い心拍数を少しでも和らげるようにもう一度大きく深呼吸して、横開きの扉を一気に開けました。
                      「失礼します!」
                      元気よく声を上げてから、首をゆっくりと右に動かして担任の鈴木先生を探します。奥の窓際に黒縁眼鏡のスーツを着た男教師を見つけると、太郎君は部屋の中に右足を踏み入れました。

                      「どうしたんだ? 太郎君」
                      そう言いながら、鈴木先生は足を組んだままキャスターつきの回転椅子に座ったまま太郎君に向き直ります。
                      眼鏡の奥から見える切れ長の目が真っ直ぐに太郎君を見据えます。その視線に太郎君は多少たじろぎながらも口を開きました。
                      「鈴木先生。今後のスケジュールについて伺いたいんです。中間テストは終わってしまったので、そういう学校行事は直近で何かありますか?」
                      すると顎に手を当てて鈴木先生は考え込んだ後、机の上に揃えられたバインダーから1つ抜き出して開きはじめました。パラパラめくって今月のカレンダーページで手が止まりました。それをジッと見つめてから
                      「今月の終わりに球技大会があるな」
                      鈴木先生がページをめくって次の月に進むところで太郎君が質問を投げかけます。
                      「球技大会ってどんな種目があるんですか?」

                       

                      機会「球技大会が開催すること」


                      ◇強み
                      太郎君は職員室に来る時よりも大きな足音を鳴らしながら教室に帰りました。廊下に差し込む強い日差しがまるで太郎君の心に呼応したように燦燦と廊下を照り付けます。教室に戻って席に着くと、いつもと違って部屋の中が明るく感じました。

                      机の中からノートを出してから早速、鈴木先生の話しを思い出して書き綴ります。
                      ――野球、バスケットボール、サッカー。
                      それが球技大会の種目でした。
                      この中から自分が参加するスポーツをひとつだけ選んで参加することになります。そこで太郎君は、気分に任せて漠然と決めるのではなく、ひとつずつ分析することにしました。

                       

                      まずは野球。
                      太郎君は今までまともに野球をやったことがありません。小さい頃にお父さんにバッティングセンターに連れて行ってもらった記憶があるくらいで、それ以来バットを掴んだこともありませんでした。

                       

                      次にサッカー。
                      小学生になった時から少年サッカー団に入っていましたので野球よりは自信があります。ボールの扱いには慣れていますし、ロングパスでもある程度正確に出すことができます。しかし、太郎君が得意なポジションはディフェンスでした。重要なポジションであることには間違いありませんが、お世辞でもちやほやされるポジションではありません。取りあえず保留にして次の種目を考えることにしました。

                       

                      最後にバスケットボール。
                      友達と頻繁に遊んでいるスポーツです。ルールは分かっていますし、レイアップシュートはほとんどミスすることなく入れることができます。フィールドに上がる人数が5人と非常に少ないため目立つこともできるところに太郎君は目をつけました。サッカーで地味に活躍するよりもバスケットボールで活躍する方がちやほやされそうだと考えました。

                       

                       

                      以上から、太郎君はバスケットボールを選択することに決めました。
                      しかし、太郎君の欠点は体力。並みのプレイヤーの持久力はありますが、1試合をフルで走り続けることはできません。バスケットボールはひとりで攻防ともにやらなければならく、ずっと走り続けなければなりません。また、太郎君はシュートが得意なのですが、さらに活躍するためにはシュートの精度を上げる必要があります。球技大会まで1ヶ月。太郎君は自分の得意なバスケットボールに注力し、特に自分の強みであるシュート力をさらに伸ばすことに決めました。

                       

                      強み「バスケットボール。特にシュート力」

                       

                      ◇エピローグ
                      1ヶ月後。球技大会という機会に、自分の強みであるバスケットボール、特にシュート力を高めることで球技大会では大活躍できました。体力づくりもしていましたが、中々短期間で克服することは難しかったため、フルタイムで試合に出ることは叶いませんでした。が、限られた時間の中で見事にシュートを入れまくることに成功し、スリーポイントシュートも多く決めることができました。
                      しかし、バスケットボールはチームスポーツ。残念ながら決勝戦でバスケットボール部が多く所属しているクラスに負けてしまいました。
                      大会の表彰式では、全プレイヤーの中で一番得点したベストシューターとしてMVPを取ることができました。


                      ■最後に
                      何度もできる人ならともかく、ほとんどの人は何でもできるわけではありません。しかし、何でもできる人でなくとも機会を見逃さず、その機会に対して自分の得意なことを絞って力を入れれば、突出することが可能です。

                      これは、実際のビジネスにおいても同じです。
                      資金も人材も豊富な大企業と違って、中小企業は限られたリソースで戦わなければなりません。そんな中小企業が周囲との差別化を図る最良の手段は、脅威を避けたり、弱みを克服することではありません。機会に強みを生かすことで差別化を図ることができるのです。

                      あなたが学生にしろ、中小企業の経営者であるにしろ。もしも活躍したければ、周囲の流れやイベントを注意深く観察すること。そして、自身のアンテナに引っかかるものがあったら、自分を分析し、生かせる強みを発見し、それを他の誰にも負けないようにさらに伸ばすこと、が大事なのです。

                       




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                      | katekyonet | 教育 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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