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財務諸表の全体像を初心者にも分かりやすく 〜財務3表一体理解法のすゝめ〜
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    「貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書」


    名前は知ってるし、どんな項目があって、それぞれの役割は何となく分かる。けど、それらの繋がりや読み方、実際に会社を設立したときに数字がどう動くのかをイメージできない人は多いのではないでしょうか。


    今回は、財務諸表のひとつひとつの項目を詳細に説明したり、仕訳のやり方を説明したりするのではなくもっと広い視点。各財務諸表の役割、そしてそれぞれがどう繋がっているかを簡単に説明します。


    本記事は中小企業診断士のような経営的な視点での財務諸表の見方に興味がある方や、簿記をやっているけれど何のために学習しているのか分からない方を対象としております。会計学に詳しい方は不十分だと思う点があるかと思いますがご容赦ください。

     

     

    ■貸借対照表
    貸借対照表はBSと表記されます。これは英語の"Balance Sheet"の略です。BSは資産と負債、純資産の状況がまとめられています。


    貸借対照表には左側と右側があって、左が資産、右が負債および純資産を表しています。資産や負債は分かりやすいですね。しかし、純資産って一体全体何でしょうか。資産に純がついただけなのに、貸借対照表上は資産と同じ左側ではなく反対の右側ってのが初心者には分かりづらい。負債は債権者から、純資産は株主から、とか言われても債権者って専門用語をすんなり理解できる時点で結構博識です。


    そこで、もう負債とか純資産とか分けずに考えてしまいます。貸借対照表の右側は会社が使えるお金、左側はそのお金の使い道、と理解してしまいましょう。

    試しに右側の負債の中身を見ていると銀行等から借りてきた「借入金」という項目が見られるかと思います。これは銀行から借りたお金です。

     

    貸借対照表図1


    で、純資産の中身をみてみると「資本金」と書かれているのが分かります。これは会社自身の持っているお金。また、この純資産には会社が自身で利益を上げた「繰越利益剰余金」というものがあります。借入金、資本金、繰越利益剰余金はすべて会社が使えるお金です。

     

    次に、左側を見ると「現金」「商品」「建物」といった項目があります。これは、会社がお金を使って得た資産であり、貸借対照表の右側のお金がどのような資産に変わったかを表しています。会社が商品や建物を買えば、その購入金額が左側の資産の部に書かれることになります。つまり、貸借対照表の右側と左側は一致することになります。

     

    貸借対照表図2


    貸借対照表を埋めるためにはルールを覚える必要があります。簿記で学ぶ「仕訳」とは、そのルールにならって貸借対照表を作成する作業に他なりません。


    貸借対照表は右側が会社が使えるお金、左側がお金の使い道。そして左側には繰越利益剰余金という会社自身が稼いだ利益があることを覚えてください。

     

     

    ■損益計算書
    損益計算書はPL。"Profit and Loss statement"からきています。PLからは企業が売り上げた収益と、それにかかった費用が分かります。


    PLには5種類の利益「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」があります。売上総利益は粗利とか呼ばれたりもします。

     

    損益計算書図3


    売上総利益は売上高から売上原価を引いたもの。つまり、その企業の商品力だけで稼げる利益の指標です。例えば、製造業などはこの売上総利益が重要になります。


    営業利益。これはその企業が主ビジネス(本業)で稼いだ利益です。人件費はここに含まれます。つまり、売上高から商品の原価、人件費を引いたその企業の稼ぐ力を表しています。たとえ商品力が高くても人材を使いこなせる力が弱ければ営業利益は少なくなってしまいますし、その逆、商品力が弱くても人材を上手く使って商品を売ることができれば営業利益は増えます。理想は商品力も人材力も高いことです。この営業利益は製造業に限らずすべての業種で非常に重要な指標です。


    経常利益。これは営業利益に主ビジネス以外で稼いだ利益を加えたものです。例えば、不動産賃貸や株・為替の利益などです。仮に経常利益で赤字だったとしても、それだけで企業に稼ぐ力がないとは断定できません。本業で黒字ーーすなわち営業利益がプラスであれば、その期は一時的なマイナスだったと考えられます。企業分析においては営業利益と同じくらい重要な指標です。


    税引前当期純利益。災害が起こった場合の社屋の損傷等を含めたものです。特別な事態を含めた利益なので、企業分析では営業利益や経常利益の方が重要視される傾向にあります。そして、当期純利益は税引前当期純利益から税金を引いたものです。つまり会社の手取り額です。税効果会計とか特殊なことを考えない限りはこの理解で構いません。

     

    損益計算書図4

     

    損益計算書では、営業利益や経常利益が企業分析をする上でとても重要ということ。そして当期純利益が会社の手取り額だと覚えてください。

     

     

    ■キャッシュフロー計算書
    キャッシュフロー計算書はCS。"Cash flow Statement"からきています。家庭における家計簿に相当します。


    このキャッシュフロー計算書は現金の出入りを表します。貸借対照表に書かれている売掛金や固定資産は資産ですが、すぐに現金化できないため現金とは分けて考える必要があります。例えば、その期に黒字だったとしても、いざ税金を支払おうというときに手元に現金がなかった場合、最悪黒字倒産ということもあり得ます。そのような事態は何としてでも避ける必要があり、現金を管理するキャッシュフロー計算書の必要性はここにあります。


    ではキャッシュフロー計算書の中身をみていきましょう。企業は、お金をもってきて、何かに投資して、稼ぐ、という3ステップを踏みます。そこで、それらの活動を財務活動、投資活動、営業活動と分けて、それぞれのキャッシュフローをひとつの表にまとめたものがキャッシュフロー計算書です。

     

    キャッシュフロー計算書図5


    一般的にキャッシュフロー計算書では、損益計算書の税引前当期純利益を基準にして、そこから現金が増えた分と減った分を足し引きして現金を求めます。といいますのも、会社の膨大な現金をゼロから順番に計算するのは非常に手間がかかるからです。小さな個人事業ならともかく、売上何兆円もの大企業になると非常に大変です。そこで、損益計算書ですでに計算済みの税引前当期純利益を使って、貸借対照表を参考にしながら出ていったお金と入ってきたお金を和算すれば比較的楽に現金の流れが把握できそうですよね。


    この足し引きの方法ですが、基本的には財務諸表に書かれている数字を用いて行ないます。例えば、棚卸資産が増えた分は資産として計上されていますが購入するのに現金を使っているのでキャッシュフロー計算書上ではマイナスします。一方、減価償却費は現金が出ていないにも関わらず利益を押し下げていますので、その分をプラスしてあげて手元にある現金を求めていきます。貸借対照表の「現金」は、このキャッシュフロー計算書から求められます。

     

    キャッシュフロー計算書図6


    キャッシュフロー計算書は現金がいくら残っているのかを教えてくれて、税引前当期純利益を基準にして求められることを覚えておきましょう。

     

     

    ■財務3表の関係性
    さて、ここまで貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CS)について概要を説明してきました。それではここからは三つの財務諸表がどのように連携しているのかを簡単に紹介します。


    まず、貸借対照表(BS)から見ていきましょう。
    BSの左側、つまり資産の部の「現金」はキャッシュフロー計算書(CS)の一番下の「現金」に繋がっています。そしてキャッシュフロー計算書(CS)の一番上に書かれている税引前当期純利益は損益計算書(PL)と繋がっていて、そこから税金が引かれた後の「当期純利益」は貸借対照表(BS)の右側、純資産の部の「繰越利益剰余金」と繋がっています。

     

    財務諸表の繋がり図7


    簿記アレルギーの方は、まずこのように財務諸表全体のつながりを覚えて、それから個別の仕訳を学んでいくと簿記の学習も楽しくなるかと思います。

     

     

    ■まとめ
    財務諸表について簡単に説明しましたが、より詳しく学びたい方は國貞克則氏の「財務3表一体理解法」をご一読ください。仮想会社を設立して商品を仕入れて、売上げて、決算までにどのように財務3表が変動するのかを丁寧に説明されています。この財務3表一体理解法を実際に紙とペンで書きながら覚える実践ドリルもありますので、より実践的な理解を求めている方はこちらもおススメです。


    筆者も簿記で仕訳をやったり、中小企業診断士で財務分析をしたりしていましたが、それぞれの財務諸表がどう繋がるかについてはかなり曖昧でした。そして、この本と出会ってそれぞれの財務諸表、構成項目、そして繋がりが見えたおかげで企業分析が楽しくなりました。特にこの本と出合う前はキャッシュフロー計算書の足す項目と引く項目についてはすべて暗記していました。が、CSの意味を考えれば暗記なんてする必要もありません。このような確かな理解をしたことで、その年中小企業診断士二次試験に合格することができました。


    中小企業診断士や簿記等の受験生、そして投資家をはじめとした企業分析に興味ある方々は財務諸表の読み方を一度じっくりと学んでみることをお勧めします。

     

     





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    | katekyonet | ビジネス書 | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    人生を成功に導く究極のスキル「引き算思考」
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      「完璧がついに達成されるのは、 何も加えるものがなくなった時ではなく、. 何も削るものがなくなった時である。」 by サン=テグジュペリ


      今は何でも手に入る時代です。欲しい物があればネット通販ですぐに買えますし、知りたい情報であれば検索エンジンを使えばたくさんのホームページが表示されます。そしてこの作業には別段熟練のスキルが必要なわけでもなく、スマホ1台あれば小学生でも欲しいモノに辿りつけるという非常に便利な世の中になっています。


      では、このモノに溢れた世界で個々人に求められてるスキルとは何でしょうか。それは何かを収集したり、蓄えたりする力ではありません。その逆、余分なものを省く、すなわち引き算思考ではないか、というのが今回のテーマです。

       


      ■パソコン VS スマートフォン
      個々人のスキルを議論する前にまずは現代人の趣向についてみていきましょう。人々が求めているモノを知ることで、それを作り出す側のスキルが見えてくるのではないかというアプローチです。

      いきなりですが、パソコンとスマートフォンを機能比較したらどちらに軍配があがるでしょうか?


      ……考えるまでもありませんね。圧倒的にパソコンの勝利です。しかし、実際に消費者が選んでいるのはどちらでしょうか?


      総務省の統計によると、2017年の時点でスマートフォンの世帯保有率がパソコンを上回ったようです。パソコンにできてスマートフォンでできないことはあっても、スマートフォンでできることはすべてパソコンでできると言っても過言ではありません。にも関わらず、人々はスマートフォンを選んでいるのです。


      スマートフォンがパソコンに勝っている点はシンプルさです。パソコンはパソコンで非常に高機能で素晴らしい発明です。パソコンが登場した時代にはそれが求められたのでしょう。しかし、今の時代が求めているのはむしろスマートフォンの方です。なんでもかんでも詰め込むといった多機能製品は現在では敬遠される傾向にあります。パソコンからキーボードやら重いバッテリーやらを取っ払って、持ち運びが簡単かつ片手で操作ができる、それでいて人々が生活する上で必要な機能はほとんど網羅されているのがスマートフォンです。


      スマートフォンの開発は我々が予想する以上に困難だったと思われます。なぜならば、適当に機能を省いてしまってもそれは劣化パソコンとなってしまうからです。
      人々が携帯端末に求めている機能のみを特定する、すなわち無駄なものを省く作業を実行するためには徹底的に考え抜かなければなりません。かのスティーブ・ジョブズはこのコンパクト化を実現するために相当悩んだそうです。
      顧客が何を求めているか、の調査からはじまり、そこに自社の技術をどのように適用するか、そしてどのように製品を仕上げるか。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な孫子の言葉がありますが、まさにその通り実践した結果がスマートフォンなのではないでしょうか。このように絞り込むという作業は非常に大変かつ難しく、現代が求めているのはまさにこの「引き算思考」です。

       


      ■受験は「引き算思考」をできる人が勝つ
      さて、ここから資格キラーのブログらしく受験の話に切り替えたいと思います。


      先ほど例にあげたパソコンとスマートフォンの話は、受験勉強についても同じことが言えます。ある試験を受けようとした際に、書店に行けば何冊、何十冊もの教材が見つけられます。それらを全部購入するのは非常にお金がかかるのは当然ですが、それ以上に、そんなに教材を揃えても情報過多になってしまい、吸収しきれず、結局中途半端になってしまうことが容易に想像できます。


      そこで重要なのが絞り込む力となるわけです。絞り込むといっても無計画に絞りこんでも仕方がありません。スティーブ・ジョブズが実践したように、必要なポイントを抑えつつ、省くことが重要です。


      ではどのように省くのか。それは前述した孫氏の言葉通りに実践するのみです。


      まず、自分が受験する試験を徹底的に研究します。受験日はいつなのか、出題範囲はどうなっているのか、配点はどうなっているのか、過去問ではどのような問われ方をされているのか。

      そして次に自分自身の研究です。受験資格を満たしているのか、試験を受けることが自身の目的に合致しているのか、自分の得意分野はどこか、苦手分野はどこか。

      そして最後に、実際に本を開いてみて、自分のスタイルに合っている教材か、出題範囲が網羅されているか、網羅されていなければ補足としてどの教材を加えれば良いのか、分量は適切か。


      そのような思考プロセスを経て、ようやく自分オリジナルの受験対策教材集が出来上がることになります。つまり、ここで必要なスキルは教材を収集する力ではなく絞り込む力、すなわち「引き算思考」だということです。

       


      ■最後に
      昔はモノが少なかったので、何でも備えていることに利点がありました。しかし、現代はモノに満ち溢れています。そのため、処理するデータ量が多過ぎてパンクしている世の中になっていると言って良いでしょう。なので、今になってそれらを処理する力が求められてきたということです。つまり、時代の変遷とともに「足し算」という思考から「引き算」の思考へと求められる力がシフトしたのです。


      で、実はこの記事を書きながら以前から更新が止まっていたホームページを変更しました。以前は「スカイプ家庭教師」という非常に幅広い層に向けた内容だったのですが、今では「中小企業診断士特化型スカイプ家庭教師」と変更しました。これによりアクセスされるキーワードが変化してきております。


      本記事に興味を持たれた方は、ぜひとも「引き算する勇気 ―会社を強くする逆転発想」を読んでみてください。中小企業診断士の試験委員も勤めたこともある岩崎邦彦さんの書籍です。本の中では、ここで説明したことをより多くの具体例とともに紹介してくれています。
       




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      | katekyonet | ビジネス書 | 20:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「強み」だけに捉われない幅広い知識こそがアイデア創出の源泉である
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        最近「業務に関係ない種類の資格をたくさんとって何の意味があるんですか?」と聞かれることが多くなりました。

         

        ビジネス本を読んだり、SWOT分析に関する本を読むと必ずと言っていいほど「強みを作りなさい」とか「コアコンピタンスに注力すべし」みたいなことが書かれています。実際これは企業戦略に関しては正しくて、確かに強みを作らなければ他社との差別化は難しいでしょう。しかし、それを一個人レベルに落とし込んで忠実に実行してしまった場合のリスクについて語られることはあまりありません。


        今回は「強み」に捉われない幅広い知識がアイデアを生み出す元になるということを綴っていきたいと思います。

         


        ■「強み」の正体に迫る
        まず、企業の強みという意味であれば、販売力を強くしたいから人材を投入するとか、販売研修を充実させるとか、具体的なアクションをイメージしやすいでしょう。ですが、一個人レベルで考えた場合はどうでしょうか。

         

        個人の強みというと、プログラミングだったり、会計知識だったり、人脈だったり、マネジメント能力だったり…… もっと具体化すれば、プログラミングでもデータ構造に強いのか、アルゴリズムに強いのか、それともC言語やJava、Python等のいわゆるプログラミング言語に強いのか。さらにデータ構造の中でも…… というように非常に細かく細分化できます。同様に、会計知識やマネジメント能力についても細分化できてしまうわけで、一言で「強みを伸ばしなさい」と言われても何を伸ばすべきなのか困ってしまいそうです。つまり、強みというのは一般的に定義できるようなものではなく、状況に応じて範囲を広げたり、狭めたりする必要があるものだと解釈できそうです。

         

        まぁそんな言葉の本質に迫っていても議論は進まないので実際のケースを挙げてみましょうか。例えばサラリーマンが上司から「強みを伸ばしなさい」と言われた場合は、おそらく今現在携わっている業務のスキルを伸ばせということになるでしょう。つまり、今現在従事していること、すなわち自身の専門を「強み」とでもしましょうか。そもそも強みが自身の仕事でなかった場合は、なんで得意でもない仕事に対してお金を払う必要があるんだって話にもなりますしね。

         


        ■で、「強み」を伸ばすってどういうこと?
        で、「強み」が専門だとして、一体全体自分の強みを伸ばすことができていない人なんているのでしょうか? 毎日その業務に浸っているわけで、その専門スキルが伸びないなんてことがあるとは到底思えません。先ほど例にあげたプログラマーであれば、ほぼ毎日プログラミングをしているでしょうし、成長するスピードに差はあれど伸びているに違いありません。

         

        つまり、強みなんてものは普通に日々の業務をこなしているだけで自然と伸びてしまうものなので、わざわざ意識して伸ばすようなものでもないということになります。

         


        ■世界に目を向けてみよう
        それによく考えてもらいたいのは、こういった専門スキルは日本中、いや世界中に同じようなものを持った人間がたくさんいるということです。ひとつの専門分野に特化し過ぎてしまった場合、それだけで勝負するってことは努力だけではどうしようもないーーいわゆる才能が関わってくることについても意識すべきです。

         

        IT人材を例にあげると、日本だけでも100万人程度はいるようですし、世界までその範囲を広げればその十倍以上にもなるのではないでしょうか。自分に100万分の1の才能、1000万分の1の才能が備わっているという自信がない限り、その専門だけで勝負するという選択をすべきではありません。

         

        専門だけに特化することについては他にもリスクがあります。それは、そのスキルが時代の流れとともに不必要となってしまった場合です。こうなってしまった場合、再雇用先もなくなってしまうため、専門を絞り過ぎてしまうと相当なリスクを負っているということを理解しておくべきでしょう。

         

         

        ■知識の幅を広げるという選択肢
        これまで専門だけで勝負するのは難しいと話してきました。それではどうすれば良いか? 答えは至ってシンプル。専門知識を生かせば良いのです。

         

        ところで皆さんはアイデアの源泉は何だと思いますか?

         

        私もこれまでアイデアの源泉とは何かについて考えあぐねたことがありますが、ある一冊の本との出会いでその疑問が解消されました。それがジェームス W.ヤングの「アイデアのつくり方」という本です。この本の内容についてここで詳細に述べるつもりはありません。あとで読者の皆さんに読んでいただければ良いでしょう。この本の中で、アイデアというものは専門知識と一般常識の掛け算だと書かれています。

         

        ここでいう一般知識とは専門知識以外のことです。それは学校で学んだ教養かもしれませんし、前職のスキルかもしれませんし、あなたの趣味かもしれない。はてまた、あなたの地域固有の習慣かもしれない。この一般知識を広げることで新規アイデアが生まれる確率を高められるということです。

         

        例えば、現代のサッカーが発展した過程に、バスケットボールの動きを取り入れたというものがあるようです。これは、バスケットボールに知見のあるとあるサッカーコーチが試しに練習に取り入れてみたところ、絶大な効果を発揮したというものです。まさに専門知識(サッカー)と一般知識(バスケットボール)の掛け算だと言えるでしょう。

         

        「専門知識だけで生まれるアイデアもある!」と反論される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そんなものはすでに他の誰かが考えついていて、すでに出尽くしていると思いませんか?

         


        ■アイデアの作り方だけを意識した場合の落とし穴
        さて、本記事ではこれまで一般知識を広げることを薦めてきたわけですが、それだけでは評価されない事実があることも心にとめておかなければなりません。

         

        仕事にしろスポーツにしろ何にしろ、絶対に抑えておかなければならないスキルがあります。それができていなければ、どんなに一般知識があったとしても使えない人間のレッテルを張られてしまいます。試験でいうところの足切りに似ていますね。仮に複数科目で100点を取ったとしても、一科目だけ基準点に達していなければ問答無用でバッサリ斬られるアレです。つまり、まずはその最低限抑えなければならないところをクリアすることが必要です。

         


        ■まとめ
        結局、アイデアというものは無からいきなり出てくるものではなく、専門知識と一般知識の掛け算という過程を経て生まれるものです。専門だけを伸ばしていてもアイデアは生まれません。それ以外の一般知識がアイデアの源泉となるため、それを広げることでより多くの組み合わせが思い浮かぶようになり、アイデア創出に繋がるわけです。

         

        私はエンジニアでありながら法律も会計も語学も学んでいますし、趣味として音楽、スポーツにも触れています。これがきっと将来的に新たな閃きに繋がると確信しているからです。

         

        もし皆さんがアイデアが生まれないことに行き詰っていたら、いったん専門から離れて、一般知識を増やすという選択肢にも目を向けてみることをおススメします。
         




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        | katekyonet | ビジネス書 | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        ディープラーニング G検定 独学1発合格 〜勉強時間: 10時間〜
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          ■はじめに
          昨今のAIブームを受けてディープラーニング(深層学習)についての知識を増やそうという目的で、何か面白い資格はないかなぁ、とインターネットサーフィン(もしかして死語?)をしていたらたまたま見つけたのがこのG検定です。

           

          ちょうど筆者もディープラーニングに手を出しており、TensorFlow&KerasでAndroidアプリを作ってみたり、VGG16に転移学習をして新たな画像認識にチャレンジしたり、LSTMでTwitterbotを作成したりしていました。しかし、体系だった知識がなく、一般的な手法やその歴史を学ぶことでさらに深い知識を得ることを目的とし、受験を決意しました。

           


          ■概要
          ディープラーニング検定とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)という団体によって2017年から開催されている検定試験で比較的新しい試験です。このJDLAの理事長にはディープラーニングの権威である松尾豊氏が務めています。さらに、トヨタ自動車や日立、さらにはGoogle等が賛助会員として登録されています。

           

          ディープラーニング検定にはG検定とE検定があり、G検定がディープラーニングを事業活用するジェネラリスト向け、E検定がディープラーニングを実装するエンジニア向け、となっております。本当はE検定に興味があったのですが、受験するためにJDLA認定プログラムを終了しなければならないという面倒臭さがあったので、まずはG検定を受けることにしました。

           

          G検定の試験時間は120分で自宅受験形式です。試験を受ける際の注意書きにカンニング行為はダメだと書かれているため、試験中のインターネット検索は禁止されていると考えるべきでしょう。とはいえ、インターネット検索してもバレることはないとは思いますが、どちらにせよ120分で226問も出題されるため、1問あたり30秒以内で答えなければなりません。ゆえに、問題ごとに検索していたら間に合わないので、やはり正攻法で挑むのが良いかと思います。

           

           

          ■試験結果
          ・期間:20日(勉強時間 10 時間)
          ・費用:19,008円(受験料12,960円、参考書代等6,048円)
          ・得点:不明


          期間は20日。1日30分電車の中で勉強しました。参考書は2冊に絞ったため、費用は2万円もかかりませんでした。得点は残念ながら非公表で合格最低点も分かりません。受かっても分野ごとの得点詳細等は何もなく、ただ合格通知が届くのみです。

           


          ■計画
          まずはインターネットで情報集め。合格率が60%前後で推移しているため、必要最小限の知識を抑えれば合格できそうです。とはいえまだ歴史の浅い試験のため、現在受験している方々はある程度ディープラーニングへの知識があると推測されます。

           

          試験対策本が少ないので、出題範囲を確認する目的も含めて公式テキストの購入を決めました。出題傾向としては公式テキストの「第4章 機械学習の具体的手法」「第5章 ディープラーニングの概要」「第6章 ディープラーニングの手法」の3つの章だけで全体の6割を占めているようだということが分かりました。


          この第3章〜第6章をより深く理解するためには、JDLAの公式推薦図書でもある岡谷氏の「深層学習」が良いとの情報を得たので購入。実際にこの判断は正しかった。本試験受験後に思ったのは、よほど実務で色々な種類のニューラルネットワークを実装している人でない限り、公式テキストだけでの合格は難しいかなと。あとは、大学で線形代数や微分積分を学んでない場合はかなり覚悟して挑む必要があるのかなとも思いました。


          他サイトには「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」が第1章〜第3章、「AI白書」が第7章〜第8章をカバーしているのでおススメだと書かれてはいましたが、試験合格のためには6割取れれば十分との判断から今回は極力書籍を揃えずに挑むことにしました。もし万全を期して挑みたいのであればこれら2冊を追加しても良いでしょう。本試験では前半にAI白書問題が連続で出題されたため、初めは全然解けず結構不安になりましたので。


          あと、Study-AIというサイトの模擬テストが無料で受けられるらしいので会員登録しました。

          ここのサイトに載っている問題と全く同じ問題が本試験で出題されたので必ず登録しておきましょう。

           

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          | katekyonet | 資格勉強 | 20:29 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
          行政書士合格者が「資格スクエア」を使用して感じたメリットとデメリット 〜効率的な使い方も紹介〜
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            最初に断っておきますが、独学できる方はわざわざこの記事を読む必要はありません。独学できればそれに勝るものはないので。


            さて、これまで資格キラーのブログでは独学での合格体験記のみを公開してきました。というのも、私自身が通学や通信を利用したことがなかったことが大きな理由です。


            しかし、今回ゆえあって資格スクエアさんのサービスを利用することとなりました。使わせていただいたのは、去年私が合格していた行政書士の講座。実際に使ってみると独学に慣れていない方々に対して上手くサポートできているなという印象を受けました。公式では通学でも通信でもないと謳っておりますが、オンライン動画配信による自習というスタイルになるため、通信に分類されるサービスなのかなと思います。


            本記事は、独学慣れしていない読者をターゲットに、筆者が感じた資格スクエアのメリットとデメリットを列挙し、最後に資格スクエアの効率的な使い方について紹介したいと思います。

             

             


            ■資格スクエアのメリット

             

            ◎レジュメを自分なりに書き換えられる

            PCでマイページにログインするとレジュメを編集することができます。追記したり、ハイライトしたり、文字色変えたりできます。テキストに書き込みするような人には重宝する機能かもしれません。


            初めはスマホでしかログインしていなかったので、こんな機能があることに気がつきませんでした……


            ◎他分野と関連付けて学習できる

            これが独学にはない最大のメリットですね。受験のプロが頻出ポイントを抑えたうえで他分野と関連付けて説明してくれます。特に、書籍だけで独学していると大事なところでも読み飛ばしてしまったりもするのですが、講師の先生が重要な箇所を強調して説明してくれる点がグッド。


            ◎通勤時間中に「倍速」で講義が視聴できる

            個人的にはこれが一番嬉しい。しかも1.5、1.6倍のように細かく調節できる。筆者は大体1.7倍速〜2.2倍速くらいで聞いてました。講師の先生メッチャ早口(笑)


            通勤時間の満員電車だと本を広げられないこともあります。しかし、スマホであればスペースを取らないし、スマホすら見られないほどの満員状態でもリスニング学習できるので非常に有難いと思います。

             

             

            ■資格スクエアのデメリット

             

            △倍速で動画を再生すると動画が途切れ途切れになる

            1倍速で講義を動画で見る分には全く問題なかったのですが、2倍速以上だと頻繁に動画をローディングしまくりで勉強できたもんじゃなかった。それが嫌なら別途3〜4万円する動画ダウンロード機能を追加で購入しろと言われればそれまでですが。


            対処法としては、動画を切って音声だけにすれば問題ないので分かりづらいところだけ低倍速にして動画を視聴し、基本は2倍速で音声のみにして使うのがイイかなと。事前に問題集とかである程度内容を理解していればこの方法で対応できると思います。


            △頻出分野ではない講義がやたらと多い

            今回は行政書士講座を使わせていただいたのですが、実際に試験で出題される範囲のうち憲法は全体のごく一部。にも関わらず、講義数がやたらと多い。個人的には憲法を削って民法や行政法を増やすべき。もしくは問題演習を増やしてもいいと思いました。


            △料金が独学と比べて高い

            これはまぁ当然かなと。私が独学で行政書士に合格した際のトータル費用は2万円もしませんでした。とはいえ通学だと20万円くらいするらしいので、その半額以下の資格スクエアはコスパ良いと思います。

             

             

            以上、メリットとデメリットを挙げてきましたが、デメリットに関しては料金以外はやり方次第でどうとでもなるのかなと。資格スクエアに限ったことではありませんが、ツールを使いこなせるかは使い手にかかっているので、メリットが多いと感じたのであれば申し込んでみるのも良いのかなと。

             


            ■資格スクエアの効率的な使い方

            まず、公式ホームページの「資格スクエアの学習法」に書かれているような、講義を聞いてから問題を解いていくというスタイルはおススメしません。筆者は行政書士試験に一度合格し、それから一年程度間をおいてから資格スクエアの講義を聞いてみました。ところが説明が全く頭に入ってこない…… そこで受験時代に使用していた参考書や問題集をパラパラめくってある程度思い出した後に講義を聞いてみました。すると頭の中が整理されていく感じでした。


            ここで皆さんにご理解いただきたいことは、一度行政書士試験を合格している人間でさえ、いきなり講義を聞いても理解しづらいということです。まぁ「憲法を分かりやすく」のように漫画形式で進めてくれるようなものならいいんですがねー。


            とはいえ完全独学と違って試験に出るポイントは丁寧に説明を受けることができて、なおかつ質問もできる仕組みは秀逸です。独学では分からない問題があっても、とりあえず分かった気になって最後まで一度通す、というのが王道です。これができずに挫折する人が多いんです。一方で、資格スクエアを使えば分からないところを潰しながら進むことができるため、挫折率が減るのではないでしょうか。


            さて、ようやく具体的な使い方ですが、筆者のおススメは次の1〜3のサイクルを回すことです。


            1.講義のタイトルを確認
            2.問題集でその分野を学習
            3.講義を聞く


            問題集は資格スクエア公式の「コンパクト行政書士の問題集All-in-One」を使用すると講義に沿った学習ができますが、すでにご自身で良書があればそれを使っても良いかと思います。

             

             

            ■まとめ
            今回はじめて有料のサービスを使わせてもらいましたが、独学で難しい点を上手くカバーしているなと気がつかされる点も多く、勉強になりました。


            独学が不安で、通学するための時間もお金もない方にはおススメしたいサービスだと思います。しかし、当ブログの読者の最終目標はあくまでも独学だと考えています。せっかく高いお金を払うのですからこういうツールを使いながら、ポイントの抑え方を真似してみて、学習内容だけでなく学習の仕方を学ぶところまで視点を広げていただきたいと思います。

             




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            | katekyonet | 資格勉強 | 16:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            行政書士試験 独学1発合格 〜勉強時間: 100時間〜
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              JUGEMテーマ:検定試験にむけて

              JUGEMテーマ:行政書士試験

               

               

              ■はじめに
              社労士試験が終わってから、何か面白そうな試験はないかと調べてたら11月に行政書士試験があることを知りました。9月から10月の上旬までは何かと準備があったので勉強する時間を確保できず、実質1ヶ月の勉強期間になりそうでしたが、たとえ不合格になっても来年再度受験すればいいや、という軽い気持ちで受験申し込みをしました。

               


              ■概要
              行政書士とは、官公庁に提出する書類作成および提出、またその相談などを行なう業務独占資格です。行政書士試験は、その業務に必要な憲法や民法、行政法などの知識を問う試験となります。試験範囲を詳細にすると「憲法」「行政法」「民法」「商法・会社法」そして「基礎法学」「一般常識」から出題されます。

               

              以前は比較的取得が容易な資格とされていたようですが、近年は資格保有者数や受験者数の増加に伴い、中小企業診断士や社会保険労務士などと肩を並べるほどの難関試験となっています。

               

              また「もっとも稼げない資格」のように言われることも多い行政書士試験ですが、使い方次第だと思います。行政書士は「街の法律家」とも言われるように、日常生活上関係してくる民法や商法の専門的な知識を取得することができます。後見人や相続、土地所有権問題、さらに会社設立事項などを知っておくことは、自分がその立場になった際に役立つ知識だと思います。

               


              ■試験結果
              ・期間:30日(勉強時間 100 時間)
              ・費用:18,232円(受験料7,000円、参考書代等11,232円)
              ・得点:208点(300点満点中180点以上で合格 ただし、法令等科目の合計点122点以上、一般知識等科目の得点24点以上)

              (内訳)
              〇法令等
              5肢択一式:128点
              多肢選択式:18点
              記述式  :22点

              〇一般知識等
              5肢択一式:40点

               

               

              今年は記念受験のつもりでしたので、試験後に自己採点は一切しませんでした。合格発表の当日に郵便ポストを確認したら一通の葉書が入っており「やっぱり不合格だったか」と思いました。概して、合格の場合は合格書類が同封されている場合が多いので書留とか大きな封筒で郵送されてくることが多いからです。

               

              得点だけ確認しようと中を開いてみたら、まさかの合格。しかも合格最低点をそこそこ上回ってました。非常に嬉しかったですね。これだから難関試験受験はやめられません(笑)

               


              ■計画
              勉強期間が1ヶ月しかないので最小限の学習に絞らなければなりません。記念受験といっても、ただ不合格になっても仕方がありません。少なくとも1ヶ月は試験に注力するわけで、合格率4割程度には持っていきたいのですよね。

               

              まずはインターネットにて情報収集開始…… と行きたいのですが、今回は書店に直行しました。そこで行政書士試験コーナーに行って唯一おかれていたのが「スッキリわかる行政書士シリーズ」。手に取って中をパラパラめくるとイラストが多くて初学者でも取り付けそう。その場でインターネットで調べても悪い噂はなかったですし、個人的に日商簿記2級ではスッキリシリーズにお世話になっていることもあって、早速購入を決めました。この場で購入したのはスッキリわかる行政書士シリーズのテキストと頻出過去問題集のみです。

               

              次にインターネットで調べたところ、テキストや過去問だけでは不十分なことを知りました。特に、行政書士試験では民法と行政法の配点が非常に高い! ということで伊藤塾の「うかる! 行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」を補助教材として購入。

               

              また、頻出過去問題集だけでは不安を覚えて演習量を増やすために早稲田経営出版の「合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック」。さらに、記述式対策として「合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集」を購入しました。

              他のサイトで「行政書士試験の勉強をするのに行政書士試験の参考書を購入しても受からない」との情報がありまして、司法書士試験や国家公務員試験の問題集を紹介しているところもありました。しかし、司法書士試験の民法の範囲は行政書士をかなりオーバーしておりますし、国家公務員試験も試験範囲にズレがあります。ですので、素直に行政書士試験のテキスト・問題集だけで挑みました

               

              さらに、判例集や条文集は使わないことにしました。というのも、これらは読むのが苦痛…… 私は文字を淡々と読むのが非常に嫌いなのです(笑) それゆえ、テキストや問題集の中で出てきたものを覚えていくことにしました。たとえ判例を知らなかったり条文を覚えていなくても、法律知識を使って読み取れば正答できることも多いとの意見をいくつか見ましたしね。

               

              そして、一般常識は足切りが存在するので怖いといえば怖いのですが、試験日まで1ヶ月しかありません。何が出るのか分からないのであれば自分の知識を信じるしかないので、自分の知識外、書籍外の問題が出たら諦めて切り捨てることにしました。これまでに中小企業診断士、日商簿記、社会保険労務士の学習をしてきてるし、そしてIT系は専門なので多分大丈夫でしょう(笑)

               

              あとですねー、憲法については書籍を買わずに「憲法をわかりやすく」のサイトを利用しました。サイト運営者様は法学部出身の方のようで、対話形式で憲法を非常に分かりやすく説明してくれます。書籍を読む前にこのサイトを読んだ方が効率が良いと思いますが、自分は勉強の途中に当該サイトを知ったのでスッキリシリーズを終わらせた後に使わせていただきました。

               

              特に憲法の重要判例についてはイラストで説明してくれるので判例集よりも理解しやすいと思います。

              以上よりまとめると使用する書籍は5冊、参考サイト1つ。そして、判例集は買わず、条文も読みません(大事なことなので2度書きました)。

               

              具体的なスケジュールは以下の通り。

               

              1.「スッキリわかる行政書士シリーズ」頻出過去問題集を3周
              2.「スッキリわかる行政書士シリーズ」テキストを3周
              3.「憲法をわかりやすく」を1読
              4.「うかる! 行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」を3周
              5.「合格革命 行政書士 一問一答式 出るとこ千問ノック」を3周
              6.「合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集」を3周
              7.書籍5冊の総復習

               

              1〜7を1ヶ月で終わらせることになります。先にも書きましたが、3のインターネットサイトは一番初めに読んだ方がいいと思います。法律の頂点に立つ憲法を初めに知ることで各法律の理解が早く進むと思いますので。

               

               

              ■実行
              まずは頻出過去問題集から。
              進め方は、問題を読んですぐに解説を読みます。いきなり学習を開始して過去問を解けるはずがありません。そんな感じで基礎法学と憲法を終わらせます。丁度この頃、衆議院選挙があったので内閣の機能などは非常に興味深かった。特に、解散後の初総選挙だったので最高裁判所裁判官の投票もあったという。

               

              ここで気をつけることは天皇、内閣、国会、議院、裁判所の役割を1つ1つ丁寧に覚える必要はないということです。問題に出てきたものだけを覚えてください。そうでないと全然先に進みません。各役割については学習を進めていくうちに自然と覚えていくことになります。

               

              あ、でも衆議院と参議院の違いは抑えておいた方がいいです。衆議院には内閣不信任請求権と予算の先議権があって、参議院には緊急集会を開く権限がある、のように。

               

              憲法の次が大変だった…… 行政法です。もう行政強制とか行政審査不服法とか行政事件訴訟法って一体全体何なの?? という(笑)
              もうひたすら解説を覚えていくしかありません。行政法は取りあえず分かった気になって進めましょう。行政審査不服法と行政事件訴訟法がゴッチャになると思いますが、徐々に違いが分かっていけばいいのです。どうせ伊藤塾の本で再度より詳しく学ぶことになるわけなので。

               

              その次がこれまた大変でした(泣) もう本当に勉強が嫌になりましたね。はい、民法です。
              私は中小企業診断士試験をクリアしていたので、この分野は全く初学者ではありませんでした。そのため、心裡留保とか詐欺とか強迫等の用語には困りませんでした。しかし、一番大変なのはそこじゃなかった。
              債権者代位権と詐害行為取消権の違いとか、売り主の担保責任とか、抵当権とか…… もう行政法と同じで民法も分かった気になって先に進めました。どうせ後で伊藤塾の(以下略
              相続のところは興味があったので楽に進められたのが救いでした。特に遺言状のところは直近関係しそうなところなので念入りに学習しました!

               

              次が商法・会社法。
              まぁこの商法・会社法の分野は配点低いし、最悪は捨ててもいい。中小企業診断士や簿記で学んだところだからサクサクっと。株主総会の普通決議、特別決議、特殊決議の定足数とか頭から抜け出てたので覚え直す感じでしたね。細かい数字なんてどうでもいいじゃんね?

               

              法律が終わると次は多肢選択式。この分野は判例からの出題が多いという特徴があります。
              ここの進め方も問題文読んですぐに解説読めば大体理解できると思います。特にこのスッキリシリーズは判例知識がなくても文脈と選択肢から正解を絞り込む方法が説明されてるのが良いですね。星の数ほどある判例を片っ端から覚えるよりも国語力を駆使した方が現実的でしょう。

               

              そして記述式。
              記述式は如何に適切なキーワードを使いこなせているか。今までの択一式や選択式の応用ともいえる分野です。他サイトで「記述式は全捨てでいい」と書かれているところもありましたが、それもあながち間違いではありません。おそらく記述式の学習を捨てても合格圏内に入ることは可能でしょう。が、ここにきて行政書士試験の面白みに気がついてしまいました。


              基礎知識を応用して与えられた訴訟を読み解く、というのはとても面白いですよね。単なる法律の丸暗記ではなく、暗記した知識を適切な事件にあてはめ、しかも適切な文字数以内にまとめるという行政書士に絶対的に必要な能力。
              まぁ、こんなのは合格してからやればいいんですが、この記述式でこれまで淡々とこなしていた暗記作業がとても楽しくなりモチベーションが一気にあがりました。

               

              頻出過去問題集にある最後の一般常識は適当に覚えればよいでしょう。
              この問題集に載ってるのは膨大な試験範囲の中から一部を抽出したものでしかないので、これを全部覚えたとしても本試験で出ることはまずないでしょう。それこそ砂浜から1粒の砂金を探し当てるようなもの。この分野にこだわる必要はないでしょう。

              頻出過去問題集を3周ほど終わらせた後で、テキストに移ります。


              テキストも馬鹿正直に初めから読んではいけません。テキストはまず章ごとの確認ミニテストをやってから、確認として本文を読むこと。これを実践すれば3周はすぐに終わります。

              このテキストを進めながら頻出過去問題集で理解があやふやだったところの知識保管になりました。特に民法の債権あたりはイラストが載ってたので分かりやすかったです。

               

              スッキリシリーズが終わり、ここからインターネットサイト「憲法をわかりやすく」での憲法理解。
              結構ボリュームがあるのですが、面白いのでサクサク進みました。エホバの証人事件とか、重要判例も文章で読むよりよっぽど分かり易かった。
              ここで恥ずかしながら初めて憲法が人権を守るためのものだという一般常識を知りました。逆に言えば、このレベルでも行政書士試験に受かることができるということです!

               

              そして一番重い伊藤塾の民法と行政法の本。率直に言って難しい。本自体は薄いんだけどねぇ……
              本書の構成は演習問題を解きながら理解していくというものなので初めから順番に読んで、ポイントごとの問題を解いていけばOK。いきなりこの本からはじめると挫折しそうですが、スッキリシリーズである程度知識はついているので、全く理解できないということはないでしょう。

              1周目で理解できなくても最低3周は読むので、分かりづらいところがあっても気にせずに進みましょう。これも3周こなします。

               

              さて、ここまで学習した時点で知識だけ考えれば合格レベルに達していると思います。しかし、演習量が圧倒的に足らない。ということで一問一答で演習量を増やします。スッキリシリーズや伊藤塾とは違った出版社による書籍なので、問われる論点も当然違います。このように1つの出版社に絞らないことで幅広い勉強ができます。1つの出版社に絞ると各書籍の連携が取れているので、それはそれで利点はあるんですけどね。
              この本は大体3日くらいで1周終わりました。3周繰り返します。

               

              最後に記述式の特訓。丁度早稲田出版の記述式本には多肢選択式問題も含まれてるので、これにて全ての試験形式の演習をこなせることになります。試験日が近づいてきたため少し頑張った結果、2日で1周目が終わりました。記述式は設問のキーワードに反応して、適切なキーワードをあてはめられるようになるための訓練です。もう初めてきく用語はないでしょう。3周終わらせます。


              試験日前日に去年の過去問を時間を計測して解きました。普通に解いていって時間が余ることが分かれば十分です。過去問を解いて時間が余らなかった、もしくは時間ギリギリの場合は解くペースを少し早めにすると良いでしょう。練習で試験時間ギリギリだと本番試験では時間内に終わることはできません。そもそも去年の問題はテキストや問題集でも何問かみているので本番よりも早く解けて当然です。


              昨年度の問題の採点はしませんでした。過去問から全く同じ問題が出題されることがほとんどないことが知り、本番でかなりの応用力が試されることが分かったので、昨年度の問題を完璧にしても仕方がないと考えたからです。

              最後に、全部のテキスト・問題集を解き直し、出来なかったところや気になったところに付箋をペタペタ貼りました
               

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              | katekyonet | 資格勉強 | 15:49 | comments(9) | trackbacks(0) | - | - |
              独学したい人必見! 独学成功の『3つの秘訣』
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                最近「勉強時間は嘘だろ!」とか「アフィリ目的乙」といった苦情らしき問い合わせ、コメントが寄せられることが多くなってきました。弊ブログがそれなりに影響力が出てきたというのは喜ばしいことではありますが、やはり事実に対して疑われるのは気分が良いものではありません。ということで、今回は私がどのように独学しているかを公開することで透明性を確保し、少しでも疑い(?)を晴らしたいと考えて執筆に至りました。


                まず、皆さんに理解していただきたいことは、概して通学より独学の方が短期間で合格できるということです。つまり、資格学校を利用すると勉強時間は必然的に長くなりますので、例えば応用情報技術者の合格までの平均勉強時間が数百時間という情報が世に出回ることになります。独学が通学と比べて効率化できる理由については以前の記事で紹介したのでご参照いただくか、「24週間で独学合格!公認会計士試験マル秘学習法」を読んでいただければなと。
                この書籍の筆者は公認会計士試験に1,000時間以内で合格しております。勉強時間が減る理由については私のブログよりも丁寧に説明されているので、ご一読をおススメします。


                さて、早速私がどのように独学しているのかを紹介していきたいと思います。ポイントは「可視化、優先付け、スケジュール管理」です。

                 

                 

                ■可視化
                試験を受けると決めて最初に実施することは作業全体の洗い出しです。こと受験に関しては試験範囲の特定および使用教材の列挙をこの段階で決定します。この可視化をせずに教材が終わる都度、追加購入してしまうと合格までの学習量の全体像が見えないため、学習意欲の低下を招きます。その結果、挫折するリスクが高くなってしまいます。


                この可視化作業は受験経験者からのヒアリングやインターネット情報などを参考に決定します。身近に受験経験者がいて、尚且つあなた自身の実力や性格を良く知っている人がいれば問題はありませんが、インターネット情報を参考にする際には注意が必要です。なぜならば、ネット上の情報というのは万人に有効ではない場合があるからです。例えば、当ブログはある程度試験慣れしている方々を対象にしているため、受験経験が少ない方にとっては有用ではない可能性も高いということになります。


                可視化ではこれらのことを踏まえて、自身にあった教材を取捨選択するところがポイントになります。
                基本的にこの段階で決定したものは変えてはいけません。学習を進めるうちに当初予定した教材だけでは不足だと気がつくことはありまして、その際には教材を増やすという選択も出てくるわけですが、極力そういったことを防ぐことが最短合格につながります。


                PDCAサイクルではプラン(Plan)、実行(Do)、チェック(Check)、改善(Action)を回すとのことですが、改善の必要がなければプランを立て直すこともありません。もっと言えば、チェックすらも本来省きたいところです。つまり、一度プランを立てたら実行のみすることが最効率となるわけです。

                 

                 

                ■優先付け
                可視化を終えたら次は手を付ける教材(テキスト・問題集・過去問)の順番を決定します。この優先付けは挫折率を低下させ、高効率な学習を可能にしてくれます。例えば、得意分野と苦手分野を交互にすることで飽きを排除したり、暗記科目を試験直前に持っていくことで復習の回数を減らすなどです。


                また、教材の取り組み順序は、参考書を読むことから始めるのではなくいきなり問題を解くことを推奨します。学校の勉強に慣れている人は、参考書からはじめる傾向にあるように思えます。しかし、その方法は本当に効率的でしょうか? 説明を聞いて、すぐに問題を解けたことはあるでしょうか? 一部の天才や自分の得意分野においては参考書を読んだだけで問題が解けるようになりますが、一般的には問題を解きながら学ぶ方がはるかに効率的です。


                過去問の着手タイミングに関しては賛否両論ありますが、可能であれば過去問ははじめに着手するのが理想です。試験まで十分に時間があったり、解説を読んでも全く理解できない場合に限り、問題集から開始しても良いのではないでしょうか。実際に私自身、中小企業診断士試験までは8ヶ月ほどあったので問題集から開始し、行政書士試験の時は試験日まで一ヶ月しかなかったので過去問から開始しました。
                過去問は出題傾向の確認と、現在の自身の実力を知ることに大いに役立ちます。
                少し話がビジネスの話にそれますが、一般的に問題解決のプロセスは、まずゴールを知り、次に現状を知り、最後にゴールと現状の間を埋めることになります。受験ではゴールは合格に対応します。


                基本的には「過去問→問題集→テキスト」の順番を意識し、適切な優先付けのもとで次のスケジュール管理に進むのが良いでしょう。

                 

                 

                ■スケジュール管理
                最後にこれまで検討したものをスケジュールに落とし込みます。優先付けまでの段階では、立てた計画通りに学習を進めて試験日まで間に合うかどうかは分かりません。絵に描いた餅を実際に食べられるようにするのがスケジュール化の目的のひとつです。


                スケジュールにおいては各教材を「何日間で終わらせるか」でとどまらず「何月何日から開始して何月何日に終えるのか」まで検討します。ここでのコツは、複数教材を並行して進めるのではなく、ひとつの教材をやり切ってから次の教材に進む計画を立てるのが良いでしょう。学習においてモチベーション維持は非常に重要なので、教材が中々終わらないと途中で勉強を投げ出したくなってきます。ひとつでも教材を終えると達成感を得られるとともに一冊やり切ったという事実が自信につながります。


                次に教材の進め方です。
                ひとつの教材を章ごとに区切って各章を完璧にしてから次の章へ進むという方法をとっている人が多いように見受けられます。おそらく、学校の授業の仕方が関係しているのだと思います。学校では単元ずつ定期テストを実施し、間違ったところをすべて復習し、完璧にした後で次の単元へ進みます。この方法が頗る悪い。なぜならば、合格のためには満点を取る必要はなく――試験にもよりますが――大体6割〜8割が合格ラインです。つまり、苦手分野をすべて潰す必要はなく、その分得意分野を伸ばすことに注力した方が良い場合が多いのです。合格ラインが6割〜8割ということは、80%以上の理解は、こと試験合格を目的とした際には不要となります。資格学校が豪語している平均勉強時間はほぼ確実に合格できるまでのものであり、ギリギリ合格を目指す独学には当てはまらないということです。


                さらに、各分野は相互に絡み合っていることが多々あります。中等教育に例えれば、三角比は三角関数を理解していた方が学びやすいですし、単振動は微分を使った方が本質を捉えられます。
                まずはひとつの教材をとりあえず全て終わらせてしまいましょう。分からないところは無理に理解せずに、ひとまず暗記で対応してしまっても構いません。


                スケジュール管理は手帳で管理してもExcelで管理しても独自のデータベースシステムで管理(ここまでやる人がいたら尊敬しますが)しても構いません。ただし、必ず予定と実績が比較できるように管理してください。予定よりも大幅に遅れた場合は何かしらの改善アクションが必要になります。遅れたことに気が付かずにズルズル日が過ぎ、もう試験日までどうしようもなくなった、という事態は避けねばなりません。スケジュールを前倒しで進められれば予定と実績のチェックが減るのでより時短になります。


                スケジュール管理は期限まで設定し、教材はひとつひとつ終わらせるようにすると良いでしょう。

                 

                 

                ■まとめ
                以上長々と説明してきましたが、本記事で言いたいことは大きく2つで「過去問→問題集→テキストの順に着手する」「独学は通学よりも効率的」ということです。

                特にブログでコメント欄が荒れているITストラテジストについて一言書かせてもらうと、合格までの勉強時間と試験難易度は比例しないことをご理解いただきたい。ITストラテジストは間違いなく難関試験です。しかし、勉強する内容は極端に少なく、それよりも発想力や論文能力が試されるため何千時間費やしても受からない人はいらっしゃるでしょう。

                 

                記事が長くなったのでまとめはこのくらいにしておきます。何かコメントがあれば遠慮なくお願いします。




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                | katekyonet | 資格勉強 | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                不合格はチャンス? 試験に不合格になったときに読んでもらいたい記事
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                  JUGEMテーマ:教育

                  JUGEMテーマ:検定試験にむけて

                  JUGEMテーマ:大学受験

                   

                   

                  試験に不合格になったことは失敗でもなんでもありません。試験に受験しなかった、すなわち挑戦しなかったことこそが失敗です。なので、不合格になったことを後ろ向きに捉えてはいけません。人生を成功に導くには不合格のような失敗を経験することは不可欠なのですから。

                   

                  ……いきなり講釈垂れてしまい失礼いたしました。では、なぜ冒頭でいきなりこんなことを言ったかというと、本記事に辿り着いた方々はおそらく何かしらの試験に不合格になってしまったのだと推察しております。
                  不合格になってからの立ち直り方を探し回っている人、心の拠り所を探している人、同じような気分を共有したい人…… 他にも様々だと思われます。


                  試験の不合格の理由は何も実力不足だけではありません。試験によっては明らかに実力が上回っていても運で落ちてしまうこともあります。何年も不合格になったからといって自信を失う必要は全くありません。


                  また、試験に不合格にならないということは、実力以上の試験を受けていないということでもあります。筆者の場合は、勝率が六割超えたら受験してしまうようにしています。そうなると必然と不合格を経験することになります。確かに合格は素晴らしいことですが、不合格になることで得られるメリットも多い。そこで本記事では不合格になったからこそ得られるメリットについて考えていこうと思います。

                   

                   

                  ■不合格を克服することで精神力が鍛えられる

                   

                  試験に落ちると大きく落ち込む人がほとんどです。不合格経験が少ない人ほどその傾向が強いように思えます。特に、難関大学受験生や難関資格試験の場合は、そのために何年も学習してきて、たった一回の試験結果でもう一年受験しなければならないのは相当精神的にツライ。


                  筆者も何度も不合格を経験してきましたが――今でこそ不合格にめげることはありませんが――初めて不合格になった時は、真剣に自己嫌悪に陥ったこともありました。落ち込まないということは、逆に本気で打ち込んでいなかったという裏返しでもあります。人間はこのツライ失敗というものを経験しなければ大きく成長することは難しいでしょう。


                  もし、それを克服することができれば大きく成長できます。挫折してこなかった人間よりも挫折を経験した人間の方がその後の人生において成功する確率が高いようです。それは、挫折を乗り切ったことで精神力が鍛えられ、そこで学んだことがその後に活かされるからでしょう。


                  大きく落ち込んだ時に、それを糧として成長に結びつけられる。そのような精神力は失敗したからこそ学べることです。

                   

                   

                  ■誤った勉強法を改善できる


                  不合格になった場合は、まず勉強法に問題がある可能性を疑うべきでしょう。
                  人生は学習の連続です。たまたま運良く合格して、その勉強法を正しいと思いこんでしまうのが一番怖い。間違った勉強法が一度身についてしまうと、改善するのが難しく、その後の人生においてロスが非常に大きくなってしまいます。不合格になることによって自身の勉強法のどこが間違っていたのかを反省する機会を得られるというのは大きなメリットではないでしょうか。


                  それではどうやって勉強法を改善するのか。
                  一般的な試験では不合格者にも分野ごとの得点が通知されます。そこでどの分野が足を引っ張っていたのか、そこから自分の弱点を知り、勉強時間の配分に問題がなかったか、暗記すべきではないところを暗記してはいなかったか等、様々なフィードバックを得られると思います。


                  特に勉強慣れしていない方は、得意分野に注力してしまい時間配分や出題傾向を考えずに挑んでしまう傾向にあるように思えます。自分よがりな学習をしていてはいつまでたっても試験に強くなれません。敵を知り己を知れば百戦危うからず、という格言通り、まずは敵すなわち試験を知ることが第一なのです。


                  勉強法というものは一朝一夕で完成するものではありません。何度も失敗して、改善して、その繰り返しの結果、完成するものです。不合格になってしまった場合は、是非とも勉強法の見直しをしてみてください。

                   

                   

                  ■確かな知識をつけることができるチャンス


                  不合格になったことによって、再びその試験に向き合えることになります。一度覚えたものを再び覚え直すのは無駄なような気もします。が、見方を変えると、覚え直すという作業が入った時点でその記憶は不確かなものだったとも考えられます。


                  多くの受験生にとって試験合格は目的になり得ません。試験で学んだことを応用して価値創造に向けて発信していくことになります。それがビジネス実務だったり、研究だったりするわけで、つまり試験は過程でしかないということです。
                  たとえ何年も不合格になったとしても、それまでに続けてきた学習は必ず知識として長期記憶に遷移しています。何度もそれを繰り返すことで、ほとんど勉強しなくても受かるレベルに達することでしょう。試験の内容を息を吐くように思い出せてこそ、真に実用的な知識であると言えます。


                  試験に不合格になっても将来的に成功すれば良いのです。高々一年、二年程度、長い人生の何十分の一でしかありません。不合格になった時は、知識基盤を確実にするチャンスに恵まれたと考えてみたらいかがでしょうか。

                   

                   

                  ■まとめ


                  「賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ」という言葉があります。人間は誰しも初めは愚者です。生まれてからいきなり賢者なんて人はまずいません。残念ながら人間とはそういう生き物です。失敗を何度も繰り返して徐々に賢者に近づいていくことになります。

                   

                  試験なんてのは過程でしかありません。その試験を通じて何を得たかが一番重要です。試験に不合格になったとしても、それを自己成長につなげていただければと思います。




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                  | katekyonet | 受験 | 20:17 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                  手遅れになってからでは遅い! 後悔しない生き方をするために今やるべきこと
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                    JUGEMテーマ:教育

                    JUGEMテーマ:ビジネス

                    JUGEMテーマ:就職活動

                     

                     

                    「もしも今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?」
                    ―スティーブ・ジョブズ

                     

                    この質問に何日もNOが続くようなら考え方を改めるべきだ、とスティーブ・ジョブズは言いました。もしあなたがこの問いかけに対して自信をもってYESと答えられたとしたら継続するのみです。しかし、YESと答えたとしても本当にそれが本心かどうかを過去の自分を振り返ってもう一度考えていただきたい。就職する前に抱いていた野望や大学時代の将来の夢――社会に出る直前の当時に考えていたことを実現する途上に現在の自分の姿があるでしょうか?

                     

                    明るい未来への期待に溢れていた新卒時代。やりたいことがあって、将来達成したい大きな夢があったにも関わらず、いつの間にか淡々と日々をこなすように。数年間も会社に所属していると与えられた仕事だけをこなすだけになってしまい、次第に自分の目標を見失ってしまう。そして、いつの間にか自分の目標が会社に居続けることに寄り添ったものになってしまった。これがいわゆる会社洗脳です。

                     

                    会社洗脳は、その間はあたかもやりがいを感じているように錯覚しますが、40歳、50歳、そして60歳の定年を迎える頃になって解けた時に非常に後悔するという実体験をされている人が多いと聞きます。
                    本記事は、そのような環境に流されて後悔しない生き方をするためにはどうすれば良いのかという趣旨の下、主にこれから就職しようとしている学生、そして新卒社会人に向けて書かれたものです。が、現在社会に出られている方にもご一読いただければ幸いでございます。

                     


                    ■信念を持つことの大切さ


                    何よりも初めに、自分が将来実現したいことを軸にした自身の信念を持つことが大切です。日々の業務をしていると、目の前のことだけを考えてしまって、いつの間にか自分のやりがいを忘れてしまうことがあります。また、それなりに給料を貰っていると、やりたいことを実現しなくても十分生活できるからいいだろう、と安定思考に陥ってしまう可能性も高い。

                     

                    社会に出ると様々な環境に触れて、自身の信念が埋もれてしまうことがあります。そんな環境下でも信念を持ち続けるためには、会社勤めの中でも自分のポジションを逐一確認すると良いです。具体的には、退職の時にどの部署のどの地位で辞めたいのかを明確にしておくこと、そして今現在の自分のポジションが会社全体のどの部分に位置するかを常に意識しておきます。退職時のポジションになるために各年齢でどのポジションになっていなければならないかを逆算し、現在のポジションがそのポジションに達しているかを確認することで、目標と現状の認識ができるため信念を忘れてしまうリスクを軽減できるでしょう。

                     

                    他の手段として社外交流を深めるのも良いでしょう。社外のセミナーや勉強会に参加したり、志の高い仲間との付き合いを多くすることで外部からの刺激を受けることができます。

                     

                    人間は変わらない環境にいると思考停止に陥りやすいので要注意です。信念を持つためには自ら積極的にアクションを起こす必要があります。

                     


                    ■目の前の仕事をキッチリこなす


                    自分の目標に向かって最短距離を辿ることが理想ですが現実はそう容易ではありません。これは企業に属している場合のみならず、自分でビジネスをしていても同様です。お金を貰っている以上は自分がやりたくないことをやらなければならない状況は必ず訪れるでしょう。嫌なことがあって逃げたくなることもあるかと思います。しかし、そこで逃げてしまうと成長する機会を失うことになっ

                    てしまいます。

                     

                    自分がやりたいことはお金を貰わなくても続けることができる一方で、やりたくないことは自発的にやりたいとは思わないのが普通です。しかし、そのようなやりたくもない仕事から自分のが将来やりたいことへの気づきを得られることも多い。例えば、初めは金欲しさではじめたレストランのアルバイトがキッカケで接客を楽しいと知ったり、学校の授業でプログラミングを学んでIT全般に興味をもったりする事例は多いようです。つまり、やりたくない仕事が割り振られたということはお金を貰えて適性を測れる、そして成長する機会を与えられたチャンスだとも考えられます。

                     

                    また、目の前の仕事をキッチリとこなしていくことで自分のスキルが周囲に認めてもらえます。その結果、希望した部署に異動させてもらえたり、大幅に裁量を与えられることもあります。そうなれば自分の目標に大きく近づけることになるでしょう。

                     

                    仕事を一度やると決めたら、やりきるまで決して降りない。一見すると自身の目標への遠回りのようにも思えますが、その姿勢が自己実現に結びつくことになるのです。

                     


                    ■人の言葉を真摯に実行する


                    人間は主観でしか物事を判断できません。そこで客観的に見てくれている他人の意見を聞ける機会はとても貴重です。自分では正しいと思っていても大多数から見て間違っている、というのは良くあること。なので、他の人の言葉を真摯に受け止めて実行することで自分の弱みを克服し、強みを認識することができます。

                     

                    ただし、ここで注意しなければいけないのは全部丸ごと聞き入れてはいけないということです。全ての人の意見を受け入れてしまうと何でも人の言う通りに実行するような、いわゆる優柔不断な人間になってしまいます。このような状態を以前テレビにて東進の林修先生が「ロバの親子症候群」と揶揄しておりました。これはイソップ物語の「ロバの親子」という話からの教訓です。簡単に説明すると、主体的に考えずに他人の話に流されてばかりだと最終的に不幸になる、という教えです。

                     

                    特に、自分のことを良く知っている人からの意見は慎重に聞くべきです。周りに流されそうになった時に軌道修正してくれることもあるかと思います。

                     

                    何でも意見を取り入れるのではなく、自分の信念が軸にあり、その上で他者の意見を受け入れるのが良いでしょう。

                     


                    ■まとめ


                    後悔しない生き方をするためには環境に流されてはいけません。そのためには、信念をシッカリと持ち、目の前の仕事をキッチリとこなすことで自分のできることの幅を広げ、他人の言葉を真摯に受けとめて実行することで自分の強みと弱みを把握しながら軌道修正をしていくことが必要です。

                     

                    もしも、時間があるなら内永ゆり子さんの書籍「部下を好きになってください」を読んでみてください。女性でありながらIBMの役員まで上り詰めた方が、自身の出世体験談を綴った内容となっております。本書は女性が社会で活躍するための方法論が書かれていますが、その内容は男性にとっても非常に役立つものとなっております。特に、本記事での会社でのポジションを逐一確認する方法や、目の前の仕事をキッチリとこなすというのは本書から学んだ内容です。

                     

                    やりたいことができる人生。それは理想でも何でもありません。自身の心の持ち方次第で何とでもできるのです。変わらない日常が続くと感じたなら、逐一冒頭のスティーブ・ジョブズの言葉を問いかけてみてください。
                     




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                    | katekyonet | ビジネス書 | 12:14 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                    ITストラテジスト 独学1発合格 〜勉強時間:12時間 実務経験無し〜
                    0
                      JUGEMテーマ:検定試験にむけて


                      先日、高度情報区分のITストラテジストに合格しましたので、いつも通り合格体験記を書いていきます。
                      ちなみに筆者はITストラテジストの実務経験はなく、また他の高度区分を取得していません。ITストラテジストが初の高度情報取得となります。
                      今回の秋試験は、元々情報セキュリティスペシャリストかネットワークスペシャリストを受けるつもりでしたが、忙しい時期にあり勉強時間が確保できない恐れがあったので、知識問題の少ないITストラテジスト試験を受けることにしました。予想通り、試験前はほとんど勉強できず、勉強時間は累計で12時間しか確保できませんでした。が、結果は合格。記念受験のつもりで受けたので合格したときは目を疑いました。
                      なお、関連資格の中小企業診断士試験に関して興味のある方は以下のリンクをご覧ください。試験範囲が類似しているため、同時に受験するとシナジー効果が得られます。

                      中小企業診断士1次試験 独学1発合格 〜勉強時間: 250時間〜


                      ■概要
                      本試験は、IPAの公式ページによると以下のように定義されています。

                      高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者


                      まぁ小難しく書かれていますが簡単にいうと、企業の経営層に対してITを活用した利益増加や業務改善を提案したりするのが役割ってことですね。CTOとかCIOとかをイメージすると良いかと。試験を受ける際にも、常に経営層に提案するつもりで答案を作ることを心がけることが重要になります。

                      また、ITストラテジスト試験の難易度についてですが「ITストラテジスト 難易度」とかで出てきたサイトをみると必ずといっていいほど最高ランクに位置しています。弁護士や公認会計士とならんで表示されることも少なくありません。確かに非常に難しい試験ではありますが、弁護士や公認会計士と比べて私生活を犠牲にするような膨大な勉強量の必要な試験ではないため、誰でも合格できる試験ですので、ぜひとも驚異的な難易度に尻込みせずに挑戦してもらいたいと思います。現に筆者は実務経験がなく、さほど勉強せずとも合格できましたので。

                      次に試験方式ですが、4段階選抜方式となっています。
                      他の高度区分を受験している方々には説明の必要ないと思いますが一応説明すると「午前1」「午前2」「午後1」「午後2」の4科目を受けることになります。午前1と午前2はマークシート方式、午後1は記述方式、そしてITストラテジスト試験では午後2は論文試験となります。以下順に詳細を説明します。

                      【午前1】マークシート形式
                      午前1は主にITに関する基礎知識が出題されます。過去2年以内に応用情報技術者に合格、もしくは過去2年以内に他の高度情報区分の午前1試験を合格していると免除になります。ITストラテジストにおいては例年受験生の6割ほどが免除するようです。ただし、ITストラテジストは広い知識を必要とされる業務のため、ITストラテジスト試験に合格できるレベルにある人はたとえ試験免除がなくても無勉強でここはパスできると思います。そうはいってもここで落ちると不合格になってしまうので少しでも対策をしておくのが賢明でしょう。

                      【午前2】マークシート形式
                      午前1と比べて範囲が狭まり、狭く深く問われる科目です。特にITストラテジストでは、マネジメント系とストラテジ系の問題が多く出題される一方、ネットワークやデータベースなどはほとんど出題されません。他の高度区分と比べて計算問題は比較的少なく、用語の確認が多いイメージです。問題数が少なく小さいミスが大きく影響します。また、気をつける点としては技術系の内容があまり出題されないため、IT系業界の方には無勉強は多少つらいかもしれません。例年2割ほどの受験生がここで足切りを食らっています。

                      【午後1】記述形式
                      ここからがITストラテジスト試験の本番、そして知識問題がほとんどなくなります。問題文を適切に読解し、問われている内容を本文から忠実に解答していくことになります。知識を吐き出すというよりも、文章を理解する国語力が必要になってくるため、一朝一夕で対応することは難しく、逆に国語が得意な人であればほとんど勉強しなくてもパスできるため、勉強時間を減らして合格できるところでもあります。例年4割ほどの受験生がここで足切りをくらうようです。

                      【午後2】論文形式
                      ITストラテジストの最難関。いくら勉強しても受からない人がいるのは午後2が原因であると考えてまず間違いないでしょう。午後1をクリアしてきた受験生の中での勝負になるため、ハイレベルな争いとなります。当日の試験では原稿用紙を渡されて、自分で内容を構成して1からすべて記入することになります。試験時間は120分と長く、構成を練った後は試験時間終了まで、ひたすら書き続けることになります。試験自体の時間は長いのですが解答に要する時間が非常に少なく、論文ネタの事前準備が必要な科目です。


                      ■試験結果
                      ・期間:7日(勉強時間 12 時間)
                      ・費用:18,708円(受験料5,100円、参考書代等13,608円)
                      ・得点
                      午前1:免除
                      午前2:84点(100点満点中60点以上で合格)
                      午後1:74点(100点満点中60点以上で合格)
                      午後2:A(A評価で合格)

                      合格基準は午前、午後ともに60点以上となっていますが、午後1と午後2については合格率調整が入っているものと思われます。毎年合格率が15%ほどになっているのをみると、大体その前後になるように調節されていると考えるのが妥当です。つまり、全受験生の上位15%に入ることが目標になります。


                      ■計画
                      まずはインターネットでの情報集めです。
                      受験の申し込みをしてから、やはり勉強時間がほとんど確保できない状況になりましたので、テキストや問題集をひとつひとつ完璧にするのではなく、複数の書籍を流し読みをして試験に備えるようにしました。この方法は一般的な試験ではNGなのですが、このITストラテジスト試験では有効です。なぜならば、暗記する内容が極端に少ないため1冊をとことんやり込む必要がなく、色々な合格者の論文を数多く読むことで合格レベルの答案の書き方を学ぶことで、試験の感覚をつかむことができるからです。

                      購入する書籍は過去問を2冊、その他には午前用の知識まとめに1つ、そして午後2の論文用に1つ購入することにしました。
                      過去問については、iTec社の「徹底解説ITストラテジスト本試験問題」と「ITストラテジスト 専門知識+午後問題の重点対策」を購入することにしました。これはどちらかに絞っても良いと思いますが、高々数千円ケチることで1年無駄にしたくなかったため、念のため両方買うことにしました。

                      そして午前2用に「ITストラテジの基礎」を1冊購入。午前1から受験する人は、念のため午前対策用書籍を1冊終わらせておくと良いと思います。そして一番力を入れるべき論文用に「ITストラテジスト 合格論文事例集」を採用しました。この本にした理由は、豊富な論文事例とともに、口コミ評価が高かったからです。

                      試験準備は試験日直前の1週間前から。他にやることがあったため非常に大変でしたが、時間を見つけて何とか12時間確保することができました。


                      ■実行
                      まずは午前の基礎知識から。書籍を開いて中を読むと、初見で解ける問題だらけ。筆者は中小企業診断士の対策講師をしていることもあり、経営系の用語には日頃から触れる機会が多いため、1時間ほどかけて半分ほど読み進めたところで十分だと判断し、午後1に進むことにしました。経営系の試験を受験したことのない人はこの1冊をしっかりと終わらせたほうが良いと思いますが、特に中小企業診断士や公認会計士の受験経験者は午前はサラッと確認するだけで良いかと思います。

                      次に午後1に進みました。
                      初めに過去問を開いて思ったのは……中小企業診断士二次試験と同じ。試しに問題を解いたところ、これも午前同様ほとんど解けました。一応過去問に載っている3年分だけは終わらせましたが、特に実際に時間を計測して解くということはせずに電車の中などの隙間時間を使いました。過去問は2冊購入していたので、1つの問題に対して2冊分それぞれの解説を読みながら進めました。
                      午後1は、4つの選択問題から2つを解く形式なのですが、第4問目は組み込み系の問題となっています。そのためか、組み込み系をやったことがない受験生はそれを敬遠するようですが、午後1に関して言えばそれは得策ではありません。午後1は国語の試験です。必ず文中に解答の根拠があるので、組み込み系だろうがシステム開発系だろうが解き方は変らないため、本番は4つの問題をすべて吟味してから選択することをおススメします。
                      なお、試験時間は90分ですので、1問あたり45分で解くことを目安にすると良いでしょう。本番では、たとえ1問目を解答中でも45分経過したら次の問題に移るようにすべきです。
                      なお、国語試験に自信がないという人に筆者がおススメする午後1対策は中小企業診断士二次試験対策本として有名な「事例攻略のセオリー」です。全ての回答の根拠は本文に存在し、もしも本文中になかった場合は午前の知識で解く、という記述試験の基本中の基本が学べます。ITストラテジスト受験者にとって特に関係するのは中小企業診断士の事例3でしょう。生産管理はITストラテジストでも頻出です。逆に事例4には一切手を付ける必要はありません。この本を仕上げれば合格点に達することができるでしょう。

                      そして最後の午後2。
                      「ITストラテジスト 合格論文事例集」の第1部の合格論文の書き方を読み進めました。作文と論文の違い、章立てにすること、論文を書く前に全体構成を考えること、文字数指定に気をつけること等、基本的な作法が書かれていました。中でも一番役立ったのはワークシートです。書籍の後ろに論文作成に役立つワークシートが用意されており、それを埋めていくことで論文構成を作ることができます。試験前にこのワークシートを使って論文ネタを作っておきます。

                      次に論文のネタについてです。筆者は、ITストラテジストの実務経験がありませんので、自分が下流エンジニアとして携わった案件を思い返し、上流のITコンサルタントや顧客の考えたアイデアをさも自分が考え出したかのようにストーリーを作り上げ、さらにその中で自分なりに工夫したかった点などを盛り込んで、頭の中にオリジナルの案件を2件ほど用意しておきました。それを出題に合わせて調整しながら答案を作ることで、勉強時間を大幅に減らすことができます。
                      ITストラテジスト試験の他受験生はベテランがほとんどで、彼らは多くの案件を経験しているため引き出しが多く、そういう人たちは試験の場で出題内容に合わせることができるかもしれません。しかし、実務経験が不足している筆者がそれをできるはずがありません。事前に用意する2つに関してはベテラン勢並み、もしくはそれ以上のレベルで用意しておき、それを適宜問題に合わせて変更するほうが得策でしょう。

                      また、午後2は3つの選択問題のうちから1つを選ぶ方式なのですが、必ず組み込み系の問題が1題含まれています。午後1と違って全く携わったことのない案件で論文を組み立てることは難しいので、普通のSEであれば組み込み系は対象外になると思われるため、本番試験では2つのうちから1つを選択する形になると思います。

                      試験日までの日数が少なく、一度も論文を書く機会はありませんでしたので、とにかく本書の論文事例を読みました。ただ読むだけでは意味がありません。内容はどうでも良いので、重視すべきは論理展開。案件の中で何かアイデアを出すときは必ず複数列挙し、その中から理由とともに1つに絞るようにしました。そして、案件が順調に進むことはまずあり得ずトラブルはつきものですので、案件の最初と途中にそれぞれ問題(問題解決の際の問題の意)があったというシナリオを入れて、それを○○という工夫で解決した、というような展開にしていきました。
                      特に、ITストラテジスト試験においては、問題に直面した際に、ツールを用いて華麗に解決する、という方法は歓迎されないらしく、体を使って動き回ることを盛り込むと評価点が上がる、という意見が多かったので、顧客のキーマンに何度も足を運んで直接提案をしたり、それでも無理なら顧客の担当者にお願いして打ち合わせの場を設けてもらったり、社長に取り次いでもらってトップダウンの意思決定をしてもらったり、といったストーリーを作り上げました。

                      最後の改善点については、自分の提案について抜けがあったというストーリーにするのではなく、こういう工夫をすればより顧客の満足を得られた、次のリリースではこういう点を組み込んで利益増加を通じて顧客満足を図る、というようにしました。そうすることで、自分の提案にアナが少なく、かつ顧客志向であることをアピールできます。

                      なお、時間配分は、はじめの40分は論文構成を考え、残りの80分で一気に仕上げると良いと思います。書くスピードにもよると思いますが、これなら大体文字数の最低ラインはクリアできると思われます。

                      本番では、本書に記載されているレベルの論文を書くことは不可能なので、多少繰り返しを使って字数を稼ぐことを考えたり、多少の矛盾があっても気にせず答案を書こうと思ったり、していました。

                      ■本試験
                      試験会場は東京都三鷹市の明星学園高校でした。午前1が免除だったので、午前は時間に余裕がありました。なので、自転車で1時間かけて試験会場付近の無料駐輪場に停めてそこから歩いて会場に向かいました。今回は情報セキュリティスペシャリストと同じ試験会場らしく、比較的年齢層の低い受験生も多く見られましたが、自分の部屋に入ると周りはほとんどベテラン技術者といった風格の方だらけでした。

                      まずは午前2から。試験時間が短いのですが、その分問題数も少ないので時間を半分以上残して順調に終わりました。途中退室ができないため、何度も見直しして点数予想まで計算しました。厳しめの採点で6割は超えていたので安心して昼食を迎えられることができました。

                      午後1は、初めの選択は第2問の物流を選び、問題選択に成功したためほぼ満点を取ることができたと思います。そして残りの3問を見渡して第4問を選びました。初めの方の問題は解答の根拠が見つけやすかったのですが、後半にいくにつれて難しくなっていき、全問解き終えた時には解答を重ねたものが結構ありました。
                      時間ギリギリまで根拠を探し続けましたが、結局書き直すことなく試験時間が終了。ここで足切りをくらったかもしれないという不安とともに答案を提出しました。

                      午後2では、予想とは大きく異なった問題が出題されました。
                      事前に用意したストーリーを適用しづらかったのですが、半ば強引に当てはめて論文構成を作成していきました。そのため、多少問題に対してズレた解答をしていた不安はありましたが、時間は120分と少ないため後戻りはできず、ひたすら書き続けました。
                      試験時間が残り30分となったところで、それまで1回も論文を書いていなかったことが仇をなしてか、文字数が足りないという状況に陥りました。そこで、減点を覚悟で特に強調したい部分を言葉を代えて繰り返すことで文字数稼ぎに走りました。試験時間が終わるまで一切止まらずに書き続けて、文字数を少しオーバーしたところで終わりを告げるチャイムが鳴りました。長かった試験が終わってホッとしたと同時に、かなり適当に答案を埋めていたので不合格も確信していたため、来年試験にはどうやって挑もうか思考を巡らしました。

                      2ヵ月後の合格発表日も結果を確認せずに、それから10日以上経ったところでたまたま受験票をみつけたので確認してみたら、なんと驚きの合格。思いもよらなかった結果にしばらく呆然としながらも嬉しく思いました。

                      ■総評
                      今回、12時間という非常に少ない勉強時間で合格することができましたが、誰でもこの時間で合格できるとは思いません。やはり、中小企業診断士試験の経験があり、午後1までの勉強時間を極端に減らせたからここまで勉強時間を減らすことができたと思います。
                      また、論文試験は運も必要になってくるため、人によっては何回受験しても受からないという事態に陥る恐れもあります。採点基準が不明なため、雲を掴むような勉強になりがちですが、論文試験に関しては5割弱が合格できるため、まずはほぼ確実に午後1を突破できる力を身につけ、あとは毎年諦めずに受験し続けるという強い意志を持つことが肝心です。

                      あと、試験は何が起こるかわかりません。筆者自身、当日自信のない試験は受けずにスルーしたりすることがあったのですが、今回の試験を期にその考えを改めて1%の合格可能性がある限り、取りあえず受けていこうというスタンスにすることにしました。

                      受けなければ受かることはないのです。

                       

                       

                      ◎ITストラテジスト試験午後橘簑蠅硫鬚方のnote

                      ITストラテジスト試験午後橘簑蠅硫鬚方を説明したnoteを投稿しました。事例攻略のセオリーが絶版になったため、代替書籍を求める声が多かったのがnote執筆理由です。下記リンクより飛んでいただければ幸いでございます。

                       

                       

                       

                      なお、午後兇亡悗靴討郎のところ執筆未定です。要望があれば執筆することにいたします。

                       

                       

                      最後に。

                      実務経験がないというところで誤解がないようにするため、筆者の経歴は「スカイプ家庭教師」でご確認を。IT業界では下流エンジニアとしてテスター及びプログラマーを担当しておりました。

                       






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