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影響力をもつためには? 〜『楽をする』ことの重要性〜
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    日本では忙しく走り回り、人以上に努力することが美徳とされてきました。定時に帰る人は暇だと思われる一方で残業を多くする人が評価される。学校でも上手に手を抜いて成績を修めるよりも真面目な生徒が先生に気に入られる。無駄に大量の宿題を出されて、それを完璧にこなす生徒の評価が上がる。


    我々日本人はこれが当たり前のように教育されてきました。が、いざ冷静になって考えてみると「おや?」と違和感を覚えます。確かに努力することは大切ですが、それ以上に結果を出すべきだということが忘れられている。まさに主客転倒。


    とはいえ、多くの日本人がこのような思考になったことには原因があります。いや、日本というよりも世界的にでしょうか。


    本記事では、なぜこのような努力が美徳と考えられてきたかを初めに論じます。そしてそ次に世間的に悪とされる「楽をすること」のメリットをあげて、最後にビジネス書の名著である『金持ち父さん 貧乏父さん - アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』を紹介したいと思います。

     

     

    ■世の中はあくせく走り回る人がいなくては回らない
    あくせく走り回る人がいなければこの世の中は回りません。これは資本主義の原理です。人間は元来苦労を避けて楽をしたがる生き物です。しかし、大人へ成長する過程において徐々に感情をコントロールできるようになって我慢を覚えます。ほとんどの人はこの我慢を駆使して楽をする気持ちを抑えることで社会を生きのびています。しかし、我慢をする必要がなくなったらどうなるでしょうか。当然、その人は再び楽をするようになります。


    これが資本家や投資家ーーいわゆる金持ちです。苦労から解放されて楽に生きることを実現した希少種です。彼らは自分が動く代わりに、自身が働かないようにするために仕組みを作ります。あくせく働きまわる労働者が生み出した利益の一部を受け取ることで生活しています。株式会社は出資者からお金を借りて事業を行なっています。そして現場で働く人々が稼いだ金の一部が出資者に還元される仕組みとなっています。


    これが現代の社会システムです。この世の中は残念ながら労働主義社会ではなく資本主義社会です。資本主義社会というものは、資本ーーつまり金をベースとして世の中が回るという思想です。


    頑張ることを否定するつもりは全くありません。私が主張したいことは頑張る方向性を単純に労働時間を増やすことに費やすのではなく、仕組みをつくる方に向けるべきだということです。つまり、体で忙しくなるのではなく頭で忙しくなること。このように頑張る方向性を頭を使うことに注力することが資本主義社会で有利に生きるために必要なのです。

     

     

    ■楽をしなければ影響力のあることはできない
    さて、ここからが本題です。
    大きな影響力を持ちたければ自分自身で何でもやろうとしてはいけません。極端に言えば、楽をするということです。なぜならば、人間がひとりでできることには限界があるからです。


    私自身、大学生の頃は、自分で研究して何か大きなことを成し遂げてやろうと考えていました。当時はノーベル賞を取得してやろうとも考えたこともありました。しかし、大学院で研究をやる傍ら家庭教師や塾講師の仕事をしていて徐々に心変わりしました。それは、自分一人の力だけでは多少の功績しか残せないだろうこと。それよりも、自分が教える側に徹して教え子たちがそれぞれの道で成功を残す方が、社会への影響が大きいということに気がついたからです。


    そこで、就職後も個別指導塾のアルバイトを続け、その後スカイプ家庭教師として独立しました。私自身教えることが好きなので本業と副業を楽しく両立することができました。しかし、スカイプ家庭教師を続けているうちに一つの疑問が浮かびました。それは、家庭教師という手法では教えられる生徒に限りがあるということです。


    人を雇って学習塾をはじめるという案も思いつきましたが、教育を任せられる人を探すことが大変難しい。また、当時はお金が無かったため、そもそも人を雇うほどの余裕はありませんでした。書籍にしても初期投資がバカにならない。そこで、スマホのアプリ開発に手を出すことにしました。スマホアプリならパソコン一台あれば開発できる上、一度作成してしまえばユーザが自由にダウンロードできるという。まさに初期投資が少なく、より多くの人々へ届けることができる素晴らしい手法でした。


    その結果、教えるための仕組みができたことで私が直接教えなくても受験法を多くの人々に届けることができるようになりました。今では、アプリの他にもnoteというサービスを使って私の受験ノウハウを公開しております。今現在は、より大きな影響を与えられるソフトウェアの構想を練り終え、これから形にしていこうと準備をはじめている段階です。

     

     

    ■金持ち父さんの教え
    「金持ち父さん 貧乏父さん - アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」というのはロバート・キヨサキ氏が世に出した非常に有名なビジネス書です。皆さんの中にも読んだことがある方は多いでしょう。この本はお金に関する哲学の他に、実に多くのことを教えてくれました。その教えのひとつが「仕組みを作る」というポイントです。


    例えば、店舗経営には大きく三つの役職があります。
    一つ目は店舗で働いている店員です。この人たちは自身の労働力を店に提供し、複数人がシフト制で店を切り盛りします。
    二つ目はマネージャーです。この人は管理に長けており、効率の良い人員配置や時間割、店舗の品ぞろえを考えてくれます。マネージャーのおかげで店員は販売という自分の役割に注力することができます。
    そして三つ目がオーナーです。オーナーは店舗を提供するだけでよく、あとは優秀なマネージャーを見つけさえすれば優秀な店員とともに勝手に店が繁盛してくれます。


    この店舗の例の中で人々の役に立ちたいと思った場合、どの役職になるべきでしょうか。
    店員は対応した顧客ひとりひとりにとっては役に立てるでしょう。身近な人の役に立ちたいというのであれば現場の店員は良いと思います。しかし、店員はその店だけでしか影響力を持てません。


    マネージャーにしても一つか二つの仕事を持つのが限界でしょう。この人が影響を与えられるのは、自分が担当した店舗のみです。店員よりは広範囲の地域貢献というのであればマネージャーが適任かもしれません。


    一方でオーナーは何十個、何百個、時には何千個以上もも店舗を持つことができます。その影響力は日本だけにとどまらず世界にまで及ぶ可能性もあります。つまりそれだけ影響力を持っているということです。


    ソフトバンクの孫正義社長は誰もがご存知だと思います。道を歩けば至る所にSoftBankの看板が見られます。この影響力はすさまじい。以前は、NTTやKDDIといった大手が高価格で牛耳っていた携帯電話料金でしたが、それを安くし、今では小学生でも持てるようになったのはこの人あってのことでしょう。店員でどんなに頑張ったとしても、ここまで多くの人に携帯電話というサービスを提供することは不可能です。


    若い時は何でも自分でやりたがります。そして根拠のない自信によって、実際にできると思ってしまいます。しかし、実際にやってみると自分ひとりだけでできることに限界があることに気がつきます。

    何かを成し遂げるためには複数のスキルが必要です。企画、マーケティング、営業、プログラミング、力仕事etc。それぞれの分野には、その道何十年というベテランがいます。その人たちに勝てるはずがありません。自分が得意なもの以外は得意な人に任せ、自分の得意分野だけに注力するのがもっとも効率的な方法です。


    私自身、今の段階でそこまで多くの影響力を持ってはいません。しかし、このブログやアプリ、今後新たに作るサービスによって影響力を少しずつ増やしていきます。それによって、自己研鑽に励んでいる方々の役に立ちたいと考えております。


    もし、多くの影響力を持って、より多くの人の役に立ちたいと思うのであれば、あくせく働きまわるのではなく『如何に楽をするか』という視点を持つのが大切だということです。

     





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    | katekyonet | ビジネス書 | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    『自省録』に学ぶ 〜感情をコントロールして人生を謳歌する〜
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      われわれの人生とはわれわれの思考が作りあげるものに他ならない。

       

      マルクス・アウレリウス・アントニヌス(Marcus Aurelius Antoninus)

      人生を謳歌できる人がいる一方で、人生に振り回される人がいます。どうせなら人生を謳歌したいと望む人が多いのではないでしょうか。では、どのようにすれば謳歌できるのか。


      人は、喜んだり、腹を立てたり、悲しんだり、時には楽しんだりします。人生というのは、この喜怒哀楽のローテーションとも言えます。いつも喜んでいたり、楽しんでいたりする人は人生を謳歌してそうですし、その一方でしょっちゅう怒ったり、悲しんだりしている人は人生に振り回されているように思えます。それでは、感情に流されないことが人生の満足度向上に繋がるのでしょうか。


      感情に流されないために無感情になる、という意見も聞きます。しかし、感情があってこその人間だと思いますし、何よりも喜びや楽しみのない人生なんて退屈でしょう。ではどうするか。感情をコントロールできれば良さそうです。とはいえ、一言で感情をコントロールしろと言われても、実践することは難しいでしょう。


      そこで、本記事では感情をコントロールする方法、そしてそれによって自然と行動力が生まれること。最後に、冒頭の名言を残したマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』を紹介したいと思います。

       

       

      ■今現在を最優先にする思考をする
      感情をコントロールするための一つのテクニックとして、今を大事にするという考え方があります。今現在幸せになるためには何をすれば良いか、どう行動すれば良いか、それだけを考えるということです。


      何かに苛立ったり、悩んだり、不安になったり、悲しんだりする原因は、今現在ではなく過去又は未来に固執していることにあります。誰々の言動が腹立たしい、来週大勢の前でプレゼンしなければならないから不安で悩んでいるetc...etc...


      確かに、過去があってこその現在であり、未来があってこその現在と主張される方もいるかもしれません。しかし、過ぎ去ったことを考えても仕方がありませんし、起こるかどうか分からない未来のことを考えていても仕方がありません。過去に失敗したのであれば、同じ過ちを犯さないように今学べば良いですし、未来が不安であれば自信を持てるように今の自分を変えれば良いのです。どちらにせよ、現在の行動に注力することで過去の失敗が良い体験と為し、未来の不安も消え去ることになります。


      このように、過去は過去のこととして割り切り、そして未来は現在の行動次第で変わるものだという意識をすることで、怒りや不安といったマイナスの感情から解放されることが可能です。

       

       

      ■他人は変えられないことを知る
      当たり前のことですが、他人を変えることは非常に難しい。その一方で、他人に対する自分の反応を変えることは思考を変えるだけで実現できます。とはいえ、この当たり前のことが中々実践できない。


      例えば、信じていた友達から嘘をつかれたから悲しむという人がいます。もしかしたら悲しみではなく憎しみが生まれるかもしれません。こういった感情が噴き出てくる原因は、他人の言動に納得がいかないことによります。納得いかなければどうするか。人はそれを変えようとします。そして、変えることがとても難しいことを自分では理解しているため、それでも変えようとあがく。でもそれを実現するのは非常に困難であることに気がつき、その結果、悲しんだり怒ったりといった負の感情が湧き出てくることになります。


      もし、ここで他人は変えられないということを理解し、実践できていれば話は別です。他人が嘘をついたのであれば、その原因は、例えば信頼されていなかったからでしょうか。であれば、より信頼されるように自分を変えるか、もしくは自分をもっと信頼してくれる人を新たに探せば良いだけです。この世の中にはその人、ただ一人だけが存在しているわけではありません。その人以上に自分とウマが合う人は必ずいるでしょう。


      他人は変えられません。しかし、他人に対する自分の考え方は変えられます。それを意識すれば、悲しんだり、怒ったりすることもなくなるでしょう。

       

       

      ■これまでのことを実行すれば自然と行動力は高くなる
      さて、これまで説明したことを実践できれば自然と行動力はできるようになります。なぜならば、これから起こる未来を不安に感じても仕方がなく、それよりも今現在自分がやりたいことをすることが重要だからです。また、自分の行動した結果、他人にどう思われるかを心配する必要もありません。ただ、ひたすらに今の自分が満足するように実行すれば良いだけです。


      勉強をしようと思って勉強をする人は稀でしょう。テストで良い点を取りたい、誰かに勝ちたい、受験で合格したい、将来良い企業に入って安定を手に入れたい。そういった思考があるからこそ勉強という行動に結び付くのではないでしょうか。トレーニングをするのも同様に、健康でありたい、スポーツで上手くなるための基礎体力をつけたい、といった思考が働いてこそでしょう。


      行動力というのは、行動しようと思って生まれるものではなく、思考から自然と生まれるものだということです。

       

       

      ■『自省録』のススメ
      感情をコントロールしたい方に是非おススメするのが『自省録』です。この書籍は、世界史を学んだことがある人なら誰でも知っている古代ローマ帝国最後の五賢帝「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の言葉を集めた語録です。語録と書いたのは、『自省録』自体がマルクス・アウレリウス・アントニヌスが自身の思ったことを殴り書きしたものにすぎないからです。おそらく、彼自身も自分の言葉が後世で書籍化され、しかも大ベストセラーになるとは思ってもいなかったことでしょう。


      そのような内容なので、第一章から順番に読んでいく必要もありません。少々哲学チックな書き方なので、読書慣れしていない方には読みづらく、途中で挫折してしまう可能性が高いことが想定されます。


      そこで、全文読まずとも、流し読みして気になった言葉をピックアップし、別途自分でまとめるなり、付箋を貼っておいて後で見直すような、いわゆる辞書的な使い方が良いかと思います。私自身も本書籍を何回か読み通しているにも関わらず、半分以上理解できておりませんが、必要に駆られた時に付箋の貼られた箇所だけ何度も開きなおすという使い方をしています。


      感情のコントロールは誰でもできるわけではありません。訓練を積んだもののみが達成できます。そして、具体的にどう訓練をすれば良いのか分からない方は、ぜひとも『自省録』を手に取ってみてください。

       




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      | katekyonet | ビジネス書 | 23:20 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
      財務諸表の全体像を初心者にも分かりやすく 〜財務3表一体理解法のすゝめ〜
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        「貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書」


        名前は知ってるし、どんな項目があって、それぞれの役割は何となく分かる。けど、それらの繋がりや読み方、実際に会社を設立したときに数字がどう動くのかをイメージできない人は多いのではないでしょうか。


        今回は、財務諸表のひとつひとつの項目を詳細に説明したり、仕訳のやり方を説明したりするのではなくもっと広い視点。各財務諸表の役割、そしてそれぞれがどう繋がっているかを簡単に説明します。


        本記事は中小企業診断士のような経営的な視点での財務諸表の見方に興味がある方や、簿記をやっているけれど何のために学習しているのか分からない方を対象としております。会計学に詳しい方は不十分だと思う点があるかと思いますがご容赦ください。

         

         

        ■貸借対照表
        貸借対照表はBSと表記されます。これは英語の"Balance Sheet"の略です。BSは資産と負債、純資産の状況がまとめられています。


        貸借対照表には左側と右側があって、左が資産、右が負債および純資産を表しています。資産や負債は分かりやすいですね。しかし、純資産って一体全体何でしょうか。資産に純がついただけなのに、貸借対照表上は資産と同じ左側ではなく反対の右側ってのが初心者には分かりづらい。負債は債権者から、純資産は株主から、とか言われても債権者って専門用語をすんなり理解できる時点で結構博識です。


        そこで、もう負債とか純資産とか分けずに考えてしまいます。貸借対照表の右側は会社が使えるお金、左側はそのお金の使い道、と理解してしまいましょう。

        試しに右側の負債の中身を見ていると銀行等から借りてきた「借入金」という項目が見られるかと思います。これは銀行から借りたお金です。

         

        貸借対照表図1


        で、純資産の中身をみてみると「資本金」と書かれているのが分かります。これは会社自身の持っているお金。また、この純資産には会社が自身で利益を上げた「繰越利益剰余金」というものがあります。借入金、資本金、繰越利益剰余金はすべて会社が使えるお金です。

         

        次に、左側を見ると「現金」「商品」「建物」といった項目があります。これは、会社がお金を使って得た資産であり、貸借対照表の右側のお金がどのような資産に変わったかを表しています。会社が商品や建物を買えば、その購入金額が左側の資産の部に書かれることになります。つまり、貸借対照表の右側と左側は一致することになります。

         

        貸借対照表図2


        貸借対照表を埋めるためにはルールを覚える必要があります。簿記で学ぶ「仕訳」とは、そのルールにならって貸借対照表を作成する作業に他なりません。


        貸借対照表は右側が会社が使えるお金、左側がお金の使い道。そして左側には繰越利益剰余金という会社自身が稼いだ利益があることを覚えてください。

         

         

        ■損益計算書
        損益計算書はPL。"Profit and Loss statement"からきています。PLからは企業が売り上げた収益と、それにかかった費用が分かります。


        PLには5種類の利益「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」があります。売上総利益は粗利とか呼ばれたりもします。

         

        損益計算書図3


        売上総利益は売上高から売上原価を引いたもの。つまり、その企業の商品力だけで稼げる利益の指標です。例えば、製造業などはこの売上総利益が重要になります。


        営業利益。これはその企業が主ビジネス(本業)で稼いだ利益です。人件費はここに含まれます。つまり、売上高から商品の原価、人件費を引いたその企業の稼ぐ力を表しています。たとえ商品力が高くても人材を使いこなせる力が弱ければ営業利益は少なくなってしまいますし、その逆、商品力が弱くても人材を上手く使って商品を売ることができれば営業利益は増えます。理想は商品力も人材力も高いことです。この営業利益は製造業に限らずすべての業種で非常に重要な指標です。


        経常利益。これは営業利益に主ビジネス以外で稼いだ利益を加えたものです。例えば、不動産賃貸や株・為替の利益などです。仮に経常利益で赤字だったとしても、それだけで企業に稼ぐ力がないとは断定できません。本業で黒字ーーすなわち営業利益がプラスであれば、その期は一時的なマイナスだったと考えられます。企業分析においては営業利益と同じくらい重要な指標です。


        税引前当期純利益。災害が起こった場合の社屋の損傷等を含めたものです。特別な事態を含めた利益なので、企業分析では営業利益や経常利益の方が重要視される傾向にあります。そして、当期純利益は税引前当期純利益から税金を引いたものです。つまり会社の手取り額です。税効果会計とか特殊なことを考えない限りはこの理解で構いません。

         

        損益計算書図4

         

        損益計算書では、営業利益や経常利益が企業分析をする上でとても重要ということ。そして当期純利益が会社の手取り額だと覚えてください。

         

         

        ■キャッシュフロー計算書
        キャッシュフロー計算書はCS。"Cash flow Statement"からきています。家庭における家計簿に相当します。


        このキャッシュフロー計算書は現金の出入りを表します。貸借対照表に書かれている売掛金や固定資産は資産ですが、すぐに現金化できないため現金とは分けて考える必要があります。例えば、その期に黒字だったとしても、いざ税金を支払おうというときに手元に現金がなかった場合、最悪黒字倒産ということもあり得ます。そのような事態は何としてでも避ける必要があり、現金を管理するキャッシュフロー計算書の必要性はここにあります。


        ではキャッシュフロー計算書の中身をみていきましょう。企業は、お金をもってきて、何かに投資して、稼ぐ、という3ステップを踏みます。そこで、それらの活動を財務活動、投資活動、営業活動と分けて、それぞれのキャッシュフローをひとつの表にまとめたものがキャッシュフロー計算書です。

         

        キャッシュフロー計算書図5


        一般的にキャッシュフロー計算書では、損益計算書の税引前当期純利益を基準にして、そこから現金が増えた分と減った分を足し引きして現金を求めます。といいますのも、会社の膨大な現金をゼロから順番に計算するのは非常に手間がかかるからです。小さな個人事業ならともかく、売上何兆円もの大企業になると非常に大変です。そこで、損益計算書ですでに計算済みの税引前当期純利益を使って、貸借対照表を参考にしながら出ていったお金と入ってきたお金を和算すれば比較的楽に現金の流れが把握できそうですよね。


        この足し引きの方法ですが、基本的には財務諸表に書かれている数字を用いて行ないます。例えば、棚卸資産が増えた分は資産として計上されていますが購入するのに現金を使っているのでキャッシュフロー計算書上ではマイナスします。一方、減価償却費は現金が出ていないにも関わらず利益を押し下げていますので、その分をプラスしてあげて手元にある現金を求めていきます。貸借対照表の「現金」は、このキャッシュフロー計算書から求められます。

         

        キャッシュフロー計算書図6


        キャッシュフロー計算書は現金がいくら残っているのかを教えてくれて、税引前当期純利益を基準にして求められることを覚えておきましょう。

         

         

        ■財務3表の関係性
        さて、ここまで貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、キャッシュフロー計算書(CS)について概要を説明してきました。それではここからは三つの財務諸表がどのように連携しているのかを簡単に紹介します。


        まず、貸借対照表(BS)から見ていきましょう。
        BSの左側、つまり資産の部の「現金」はキャッシュフロー計算書(CS)の一番下の「現金」に繋がっています。そしてキャッシュフロー計算書(CS)の一番上に書かれている税引前当期純利益は損益計算書(PL)と繋がっていて、そこから税金が引かれた後の「当期純利益」は貸借対照表(BS)の右側、純資産の部の「繰越利益剰余金」と繋がっています。

         

        財務諸表の繋がり図7


        簿記アレルギーの方は、まずこのように財務諸表全体のつながりを覚えて、それから個別の仕訳を学んでいくと簿記の学習も楽しくなるかと思います。

         

         

        ■まとめ
        財務諸表について簡単に説明しましたが、より詳しく学びたい方は國貞克則氏の「財務3表一体理解法」をご一読ください。仮想会社を設立して商品を仕入れて、売上げて、決算までにどのように財務3表が変動するのかを丁寧に説明されています。この財務3表一体理解法を実際に紙とペンで書きながら覚える実践ドリルもありますので、より実践的な理解を求めている方はこちらもおススメです。


        筆者も簿記で仕訳をやったり、中小企業診断士で財務分析をしたりしていましたが、それぞれの財務諸表がどう繋がるかについてはかなり曖昧でした。そして、この本と出会ってそれぞれの財務諸表、構成項目、そして繋がりが見えたおかげで企業分析が楽しくなりました。特にこの本と出合う前はキャッシュフロー計算書の足す項目と引く項目についてはすべて暗記していました。が、CSの意味を考えれば暗記なんてする必要もありません。このような確かな理解をしたことで、その年中小企業診断士二次試験に合格することができました。


        中小企業診断士や簿記等の受験生、そして投資家をはじめとした企業分析に興味ある方々は財務諸表の読み方を一度じっくりと学んでみることをお勧めします。

         

         




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        | katekyonet | ビジネス書 | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        人生を成功に導く究極のスキル「引き算思考」
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          「完璧がついに達成されるのは、 何も加えるものがなくなった時ではなく、. 何も削るものがなくなった時である。」 by サン=テグジュペリ


          今は何でも手に入る時代です。欲しい物があればネット通販ですぐに買えますし、知りたい情報であれば検索エンジンを使えばたくさんのホームページが表示されます。そしてこの作業には別段熟練のスキルが必要なわけでもなく、スマホ1台あれば小学生でも欲しいモノに辿りつけるという非常に便利な世の中になっています。


          では、このモノに溢れた世界で個々人に求められてるスキルとは何でしょうか。それは何かを収集したり、蓄えたりする力ではありません。その逆、余分なものを省く、すなわち引き算思考ではないか、というのが今回のテーマです。

           


          ■パソコン VS スマートフォン
          個々人のスキルを議論する前にまずは現代人の趣向についてみていきましょう。人々が求めているモノを知ることで、それを作り出す側のスキルが見えてくるのではないかというアプローチです。

          いきなりですが、パソコンとスマートフォンを機能比較したらどちらに軍配があがるでしょうか?


          ……考えるまでもありませんね。圧倒的にパソコンの勝利です。しかし、実際に消費者が選んでいるのはどちらでしょうか?


          総務省の統計によると、2017年の時点でスマートフォンの世帯保有率がパソコンを上回ったようです。パソコンにできてスマートフォンでできないことはあっても、スマートフォンでできることはすべてパソコンでできると言っても過言ではありません。にも関わらず、人々はスマートフォンを選んでいるのです。


          スマートフォンがパソコンに勝っている点はシンプルさです。パソコンはパソコンで非常に高機能で素晴らしい発明です。パソコンが登場した時代にはそれが求められたのでしょう。しかし、今の時代が求めているのはむしろスマートフォンの方です。なんでもかんでも詰め込むといった多機能製品は現在では敬遠される傾向にあります。パソコンからキーボードやら重いバッテリーやらを取っ払って、持ち運びが簡単かつ片手で操作ができる、それでいて人々が生活する上で必要な機能はほとんど網羅されているのがスマートフォンです。


          スマートフォンの開発は我々が予想する以上に困難だったと思われます。なぜならば、適当に機能を省いてしまってもそれは劣化パソコンとなってしまうからです。
          人々が携帯端末に求めている機能のみを特定する、すなわち無駄なものを省く作業を実行するためには徹底的に考え抜かなければなりません。かのスティーブ・ジョブズはこのコンパクト化を実現するために相当悩んだそうです。
          顧客が何を求めているか、の調査からはじまり、そこに自社の技術をどのように適用するか、そしてどのように製品を仕上げるか。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な孫子の言葉がありますが、まさにその通り実践した結果がスマートフォンなのではないでしょうか。このように絞り込むという作業は非常に大変かつ難しく、現代が求めているのはまさにこの「引き算思考」です。

           


          ■受験は「引き算思考」をできる人が勝つ
          さて、ここから資格キラーのブログらしく受験の話に切り替えたいと思います。


          先ほど例にあげたパソコンとスマートフォンの話は、受験勉強についても同じことが言えます。ある試験を受けようとした際に、書店に行けば何冊、何十冊もの教材が見つけられます。それらを全部購入するのは非常にお金がかかるのは当然ですが、それ以上に、そんなに教材を揃えても情報過多になってしまい、吸収しきれず、結局中途半端になってしまうことが容易に想像できます。


          そこで重要なのが絞り込む力となるわけです。絞り込むといっても無計画に絞りこんでも仕方がありません。スティーブ・ジョブズが実践したように、必要なポイントを抑えつつ、省くことが重要です。


          ではどのように省くのか。それは前述した孫氏の言葉通りに実践するのみです。


          まず、自分が受験する試験を徹底的に研究します。受験日はいつなのか、出題範囲はどうなっているのか、配点はどうなっているのか、過去問ではどのような問われ方をされているのか。

          そして次に自分自身の研究です。受験資格を満たしているのか、試験を受けることが自身の目的に合致しているのか、自分の得意分野はどこか、苦手分野はどこか。

          そして最後に、実際に本を開いてみて、自分のスタイルに合っている教材か、出題範囲が網羅されているか、網羅されていなければ補足としてどの教材を加えれば良いのか、分量は適切か。


          そのような思考プロセスを経て、ようやく自分オリジナルの受験対策教材集が出来上がることになります。つまり、ここで必要なスキルは教材を収集する力ではなく絞り込む力、すなわち「引き算思考」だということです。

           


          ■最後に
          昔はモノが少なかったので、何でも備えていることに利点がありました。しかし、現代はモノに満ち溢れています。そのため、処理するデータ量が多過ぎてパンクしている世の中になっていると言って良いでしょう。なので、今になってそれらを処理する力が求められてきたということです。つまり、時代の変遷とともに「足し算」という思考から「引き算」の思考へと求められる力がシフトしたのです。


          で、実はこの記事を書きながら以前から更新が止まっていたホームページを変更しました。以前は「スカイプ家庭教師」という非常に幅広い層に向けた内容だったのですが、今では「中小企業診断士特化型スカイプ家庭教師」と変更しました。これによりアクセスされるキーワードが変化してきております。


          本記事に興味を持たれた方は、ぜひとも「引き算する勇気 ―会社を強くする逆転発想」を読んでみてください。中小企業診断士の試験委員も勤めたこともある岩崎邦彦さんの書籍です。本の中では、ここで説明したことをより多くの具体例とともに紹介してくれています。
           




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          | katekyonet | ビジネス書 | 20:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          「強み」だけに捉われない幅広い知識こそがアイデア創出の源泉である
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            JUGEMテーマ:ビジネス

            JUGEMテーマ:教育

             

            最近「業務に関係ない種類の資格をたくさんとって何の意味があるんですか?」と聞かれることが多くなりました。

             

            ビジネス本を読んだり、SWOT分析に関する本を読むと必ずと言っていいほど「強みを作りなさい」とか「コアコンピタンスに注力すべし」みたいなことが書かれています。実際これは企業戦略に関しては正しくて、確かに強みを作らなければ他社との差別化は難しいでしょう。しかし、それを一個人レベルに落とし込んで忠実に実行してしまった場合のリスクについて語られることはあまりありません。


            今回は「強み」に捉われない幅広い知識がアイデアを生み出す元になるということを綴っていきたいと思います。

             


            ■「強み」の正体に迫る
            まず、企業の強みという意味であれば、販売力を強くしたいから人材を投入するとか、販売研修を充実させるとか、具体的なアクションをイメージしやすいでしょう。ですが、一個人レベルで考えた場合はどうでしょうか。

             

            個人の強みというと、プログラミングだったり、会計知識だったり、人脈だったり、マネジメント能力だったり…… もっと具体化すれば、プログラミングでもデータ構造に強いのか、アルゴリズムに強いのか、それともC言語やJava、Python等のいわゆるプログラミング言語に強いのか。さらにデータ構造の中でも…… というように非常に細かく細分化できます。同様に、会計知識やマネジメント能力についても細分化できてしまうわけで、一言で「強みを伸ばしなさい」と言われても何を伸ばすべきなのか困ってしまいそうです。つまり、強みというのは一般的に定義できるようなものではなく、状況に応じて範囲を広げたり、狭めたりする必要があるものだと解釈できそうです。

             

            まぁそんな言葉の本質に迫っていても議論は進まないので実際のケースを挙げてみましょうか。例えばサラリーマンが上司から「強みを伸ばしなさい」と言われた場合は、おそらく今現在携わっている業務のスキルを伸ばせということになるでしょう。つまり、今現在従事していること、すなわち自身の専門を「強み」とでもしましょうか。そもそも強みが自身の仕事でなかった場合は、なんで得意でもない仕事に対してお金を払う必要があるんだって話にもなりますしね。

             


            ■で、「強み」を伸ばすってどういうこと?
            で、「強み」が専門だとして、一体全体自分の強みを伸ばすことができていない人なんているのでしょうか? 毎日その業務に浸っているわけで、その専門スキルが伸びないなんてことがあるとは到底思えません。先ほど例にあげたプログラマーであれば、ほぼ毎日プログラミングをしているでしょうし、成長するスピードに差はあれど伸びているに違いありません。

             

            つまり、強みなんてものは普通に日々の業務をこなしているだけで自然と伸びてしまうものなので、わざわざ意識して伸ばすようなものでもないということになります。

             


            ■世界に目を向けてみよう
            それによく考えてもらいたいのは、こういった専門スキルは日本中、いや世界中に同じようなものを持った人間がたくさんいるということです。ひとつの専門分野に特化し過ぎてしまった場合、それだけで勝負するってことは努力だけではどうしようもないーーいわゆる才能が関わってくることについても意識すべきです。

             

            IT人材を例にあげると、日本だけでも100万人程度はいるようですし、世界までその範囲を広げればその十倍以上にもなるのではないでしょうか。自分に100万分の1の才能、1000万分の1の才能が備わっているという自信がない限り、その専門だけで勝負するという選択をすべきではありません。

             

            専門だけに特化することについては他にもリスクがあります。それは、そのスキルが時代の流れとともに不必要となってしまった場合です。こうなってしまった場合、再雇用先もなくなってしまうため、専門を絞り過ぎてしまうと相当なリスクを負っているということを理解しておくべきでしょう。

             

             

            ■知識の幅を広げるという選択肢
            これまで専門だけで勝負するのは難しいと話してきました。それではどうすれば良いか? 答えは至ってシンプル。専門知識を生かせば良いのです。

             

            ところで皆さんはアイデアの源泉は何だと思いますか?

             

            私もこれまでアイデアの源泉とは何かについて考えあぐねたことがありますが、ある一冊の本との出会いでその疑問が解消されました。それがジェームス W.ヤングの「アイデアのつくり方」という本です。この本の内容についてここで詳細に述べるつもりはありません。あとで読者の皆さんに読んでいただければ良いでしょう。この本の中で、アイデアというものは専門知識と一般常識の掛け算だと書かれています。

             

            ここでいう一般知識とは専門知識以外のことです。それは学校で学んだ教養かもしれませんし、前職のスキルかもしれませんし、あなたの趣味かもしれない。はてまた、あなたの地域固有の習慣かもしれない。この一般知識を広げることで新規アイデアが生まれる確率を高められるということです。

             

            例えば、現代のサッカーが発展した過程に、バスケットボールの動きを取り入れたというものがあるようです。これは、バスケットボールに知見のあるとあるサッカーコーチが試しに練習に取り入れてみたところ、絶大な効果を発揮したというものです。まさに専門知識(サッカー)と一般知識(バスケットボール)の掛け算だと言えるでしょう。

             

            「専門知識だけで生まれるアイデアもある!」と反論される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そんなものはすでに他の誰かが考えついていて、すでに出尽くしていると思いませんか?

             


            ■アイデアの作り方だけを意識した場合の落とし穴
            さて、本記事ではこれまで一般知識を広げることを薦めてきたわけですが、それだけでは評価されない事実があることも心にとめておかなければなりません。

             

            仕事にしろスポーツにしろ何にしろ、絶対に抑えておかなければならないスキルがあります。それができていなければ、どんなに一般知識があったとしても使えない人間のレッテルを張られてしまいます。試験でいうところの足切りに似ていますね。仮に複数科目で100点を取ったとしても、一科目だけ基準点に達していなければ問答無用でバッサリ斬られるアレです。つまり、まずはその最低限抑えなければならないところをクリアすることが必要です。

             


            ■まとめ
            結局、アイデアというものは無からいきなり出てくるものではなく、専門知識と一般知識の掛け算という過程を経て生まれるものです。専門だけを伸ばしていてもアイデアは生まれません。それ以外の一般知識がアイデアの源泉となるため、それを広げることでより多くの組み合わせが思い浮かぶようになり、アイデア創出に繋がるわけです。

             

            私はエンジニアでありながら法律も会計も語学も学んでいますし、趣味として音楽、スポーツにも触れています。これがきっと将来的に新たな閃きに繋がると確信しているからです。

             

            もし皆さんがアイデアが生まれないことに行き詰っていたら、いったん専門から離れて、一般知識を増やすという選択肢にも目を向けてみることをおススメします。
             




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            | katekyonet | ビジネス書 | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            手遅れになってからでは遅い! 後悔しない生き方をするために今やるべきこと
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              JUGEMテーマ:就職活動

               

               

              「もしも今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?」
              ―スティーブ・ジョブズ

               

              この質問に何日もNOが続くようなら考え方を改めるべきだ、とスティーブ・ジョブズは言いました。もしあなたがこの問いかけに対して自信をもってYESと答えられたとしたら継続するのみです。しかし、YESと答えたとしても本当にそれが本心かどうかを過去の自分を振り返ってもう一度考えていただきたい。就職する前に抱いていた野望や大学時代の将来の夢――社会に出る直前の当時に考えていたことを実現する途上に現在の自分の姿があるでしょうか?

               

              明るい未来への期待に溢れていた新卒時代。やりたいことがあって、将来達成したい大きな夢があったにも関わらず、いつの間にか淡々と日々をこなすように。数年間も会社に所属していると与えられた仕事だけをこなすだけになってしまい、次第に自分の目標を見失ってしまう。そして、いつの間にか自分の目標が会社に居続けることに寄り添ったものになってしまった。これがいわゆる会社洗脳です。

               

              会社洗脳は、その間はあたかもやりがいを感じているように錯覚しますが、40歳、50歳、そして60歳の定年を迎える頃になって解けた時に非常に後悔するという実体験をされている人が多いと聞きます。
              本記事は、そのような環境に流されて後悔しない生き方をするためにはどうすれば良いのかという趣旨の下、主にこれから就職しようとしている学生、そして新卒社会人に向けて書かれたものです。が、現在社会に出られている方にもご一読いただければ幸いでございます。

               


              ■信念を持つことの大切さ


              何よりも初めに、自分が将来実現したいことを軸にした自身の信念を持つことが大切です。日々の業務をしていると、目の前のことだけを考えてしまって、いつの間にか自分のやりがいを忘れてしまうことがあります。また、それなりに給料を貰っていると、やりたいことを実現しなくても十分生活できるからいいだろう、と安定思考に陥ってしまう可能性も高い。

               

              社会に出ると様々な環境に触れて、自身の信念が埋もれてしまうことがあります。そんな環境下でも信念を持ち続けるためには、会社勤めの中でも自分のポジションを逐一確認すると良いです。具体的には、退職の時にどの部署のどの地位で辞めたいのかを明確にしておくこと、そして今現在の自分のポジションが会社全体のどの部分に位置するかを常に意識しておきます。退職時のポジションになるために各年齢でどのポジションになっていなければならないかを逆算し、現在のポジションがそのポジションに達しているかを確認することで、目標と現状の認識ができるため信念を忘れてしまうリスクを軽減できるでしょう。

               

              他の手段として社外交流を深めるのも良いでしょう。社外のセミナーや勉強会に参加したり、志の高い仲間との付き合いを多くすることで外部からの刺激を受けることができます。

               

              人間は変わらない環境にいると思考停止に陥りやすいので要注意です。信念を持つためには自ら積極的にアクションを起こす必要があります。

               


              ■目の前の仕事をキッチリこなす


              自分の目標に向かって最短距離を辿ることが理想ですが現実はそう容易ではありません。これは企業に属している場合のみならず、自分でビジネスをしていても同様です。お金を貰っている以上は自分がやりたくないことをやらなければならない状況は必ず訪れるでしょう。嫌なことがあって逃げたくなることもあるかと思います。しかし、そこで逃げてしまうと成長する機会を失うことになっ

              てしまいます。

               

              自分がやりたいことはお金を貰わなくても続けることができる一方で、やりたくないことは自発的にやりたいとは思わないのが普通です。しかし、そのようなやりたくもない仕事から自分のが将来やりたいことへの気づきを得られることも多い。例えば、初めは金欲しさではじめたレストランのアルバイトがキッカケで接客を楽しいと知ったり、学校の授業でプログラミングを学んでIT全般に興味をもったりする事例は多いようです。つまり、やりたくない仕事が割り振られたということはお金を貰えて適性を測れる、そして成長する機会を与えられたチャンスだとも考えられます。

               

              また、目の前の仕事をキッチリとこなしていくことで自分のスキルが周囲に認めてもらえます。その結果、希望した部署に異動させてもらえたり、大幅に裁量を与えられることもあります。そうなれば自分の目標に大きく近づけることになるでしょう。

               

              仕事を一度やると決めたら、やりきるまで決して降りない。一見すると自身の目標への遠回りのようにも思えますが、その姿勢が自己実現に結びつくことになるのです。

               


              ■人の言葉を真摯に実行する


              人間は主観でしか物事を判断できません。そこで客観的に見てくれている他人の意見を聞ける機会はとても貴重です。自分では正しいと思っていても大多数から見て間違っている、というのは良くあること。なので、他の人の言葉を真摯に受け止めて実行することで自分の弱みを克服し、強みを認識することができます。

               

              ただし、ここで注意しなければいけないのは全部丸ごと聞き入れてはいけないということです。全ての人の意見を受け入れてしまうと何でも人の言う通りに実行するような、いわゆる優柔不断な人間になってしまいます。このような状態を以前テレビにて東進の林修先生が「ロバの親子症候群」と揶揄しておりました。これはイソップ物語の「ロバの親子」という話からの教訓です。簡単に説明すると、主体的に考えずに他人の話に流されてばかりだと最終的に不幸になる、という教えです。

               

              特に、自分のことを良く知っている人からの意見は慎重に聞くべきです。周りに流されそうになった時に軌道修正してくれることもあるかと思います。

               

              何でも意見を取り入れるのではなく、自分の信念が軸にあり、その上で他者の意見を受け入れるのが良いでしょう。

               


              ■まとめ


              後悔しない生き方をするためには環境に流されてはいけません。そのためには、信念をシッカリと持ち、目の前の仕事をキッチリとこなすことで自分のできることの幅を広げ、他人の言葉を真摯に受けとめて実行することで自分の強みと弱みを把握しながら軌道修正をしていくことが必要です。

               

              もしも、時間があるなら内永ゆり子さんの書籍「部下を好きになってください」を読んでみてください。女性でありながらIBMの役員まで上り詰めた方が、自身の出世体験談を綴った内容となっております。本書は女性が社会で活躍するための方法論が書かれていますが、その内容は男性にとっても非常に役立つものとなっております。特に、本記事での会社でのポジションを逐一確認する方法や、目の前の仕事をキッチリとこなすというのは本書から学んだ内容です。

               

              やりたいことができる人生。それは理想でも何でもありません。自身の心の持ち方次第で何とでもできるのです。変わらない日常が続くと感じたなら、逐一冒頭のスティーブ・ジョブズの言葉を問いかけてみてください。
               




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              | katekyonet | ビジネス書 | 12:14 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
              興味のない本だからこそ学べること
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                JUGEMテーマ:ゆとり

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                JUGEMテーマ:教育

                 


                最近、資格勉強が続いて読書が疎かになっていたので、昔買ったまま何年も読まないで本棚に放置されていた本を手に取ってみました。久しぶりの読書は楽しかった。やっぱり資格試験は頭をフルに働かせて何度も何度も同じページを読み返すのに対して、単純に内容を読んで頭の中が整理される読書は楽しいなって思います。こうやってブログにまとめるのは結構大変ですが(笑)

                 

                今回読んだ本は『上司が「鬼」とならねば部下は動かず』というタイトル。名前からして共感できなさそうでした。しかし、読んで正解だった。この本の結論とか主張とかよりも、考え方の違った人の意見を読むということの大事さを知る良い経験になったと思います。

                 

                一般的に本というのは、自分が興味があるものしか読まないと思います。タイトルに惹かれて共感するからこそお金と時間を使ってまでも内容を読もうとするのでしょう。
                人間は共感してくれる人に好意をもつ傾向にあります。おそらくほとんどの人は、自分の意見に対して否定されるよりも肯定された方が気分が良いと感じることでしょう。そして無意識に同意してくれる人を選んで深い関係を築いていく。つまりは、自分の考えは元来正しくて、それを肯定してくれた人こそが仲間であり正義ということ。

                 

                本の選定・評価基準もそれと同様。自分の確固たる考えがあって、それが正しいと確信するために、それを補強するために本を読むということは往々にしてあり得ることでしょう。が、そのような行動をとってしまった場合、既存の思考を補完することしかできず、新しい考え方を学ぶことが非常に難しい。敢えて興味のないものを読むのも違った世界が見えて面白い、というのが今回の主題。

                 

                私自身も全く共感できない人の本を読んだことで、違った視点でのモノの見方を知る良いキッカケになりました。共感できない人とでも主張と結論が同じになることもある。しかし、主張と結論に相違はないけれども、その間を埋めるプロセスやメソッドが異なる可能性を知り非常に興味深かった。

                 

                この本の作者はトップダウンの考えの持ち主で、現在のいわゆる「ゆとり世代」とは正反対の考え方をしています。つまり、上司がやれと言われたことを部下は我慢して実行しろ主義者。私自身トップダウンは好きではありません。しかし、その好きではない主張の中でも納得できる部分と納得できない部分がありました。つまり、根本的に違う思考をしている相手でも部分部分では共感できる部分は存在し、全く折り合えないわけではないということに気がつきます。

                 

                自分と正反対の考えを持つ人の思考を知ることで、多種多様な人間に合わせるようになることは社会で生活をしていく上で非常に大切です。ある人が悪人に見えたとしても、本質的にその人が悪人かと言われるとそうではないと思います。その人の育ってきた環境や現在その人の置かれている状況等によってその相手方が自分の敵に見えてしまっている可能性はかなり高い。この場合、相手が悪人というわけではなく、ただ単に相手と自分の考え方やモノの見方が違うというだけ。

                 

                そうした自分とは異なる考え方を知ることで、人との付き合い方を知り、人間としての器が広がるのだと思います。

                皆さんも敢えて興味のない本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
                 




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                | katekyonet | ビジネス書 | 16:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                ITの果たすべき役割
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                  JUGEMテーマ:ビジネス

                  JUGEMテーマ:検定試験にむけて

                   

                  ■はじめに
                  本記事は、主に企業においてITを利用した戦略立案をする方やITを導入しようと考えている方を対象としています。実務以外ではITストラテジストをこれから受験しようとしている方にも役立てればなと思います。

                   

                  近年、業務効率を容易にできるようなサービスが増えており、以前と比べて社内システムの構築が格段に容易となりました。ホームページを作成するのであればホームページビルダーやWordPress、管理システムにおいてはJoomlaやSalesforceなどが有名どころでしょうか。これらのツールは、数年前では何百万円もかかっていたIT構築費用を大幅に削減してくれるため、IT業界を中心として多くの企業に導入されています。

                   

                  現代社会をみれば分かる通り、この世の中の仕事が徐々に自動化されてきています。自動販売機、駅の改札、セルフレジが実用化されており、更には今後、自動車の運転もオートメーション化されようとしています。これらに共通するのは考える必要がないもの、すなわち人間が作業する必要がない仕事が機械に取って代わっていることが見て取れます。
                  以前からITの発展によって人間の仕事はなくなっていくと言われていましたが、依然としてそれが実現していないのは、ひとえにIT化を推進していない企業が多いからでしょう。

                   

                  IT化を推進した企業は目覚ましい成長を遂げています。コカ・コーラ、マリオット、DELL、ボーイング、モルガンスタンレー、メリルリンチなど、その例を挙げたらキリがないほどです。24時間無休で働いてくれるコンピュータは、コスト削減のみならず売上の向上にも一役買ってくれるため、組織にとって大幅な利益増加をもたらす有効な手段となるのです。

                   

                  筆者はITエンジニアとして複数の企業を常駐した経験がありますが、これほどまでITが有用な手段にも関わらずExcelで管理している企業が多いことに驚きました。Excelならまだしも紙の書類で管理している企業もしばしば。特に紙の書類なんかは早急にシステム化されるべきです。

                   

                  ITに馴染みのない方々は、ITシステムが有用と言われても、具体的にどのように役立つのかはイメージしづらいかと思います。本記事では、社内管理システムの目的やコスト削減や売上増加に代表される効果について分かりやすく説明しようと思います。

                   


                  ■社内システムの目的
                  会社にとって重要なものはいくつか考えられますが、そのうちのひとつは利益でしょう。利益とは「売上−費用」の式で表せるように売上と費用から成り立ちます。そこで、費用を削減することと、売上を上げること、の2つのアプローチが考えられます。

                   

                  ITを使うことで社内の事務作業が激減し、紙などの資源の消費が減ることで会社の経営にプラスとなります。
                  しかし、ITがもたらしてくれるのはコスト削減だけではありません。むしろコスト削減以上に売上増加に役立ってくれるのです。近年、SalesForceが急激な成長を遂げましたが、まさにITの戦略的利用に目をつけたからに他なりません。

                   


                  ■社内システムの効果 〜コスト削減〜
                  代表的なコスト削減は社内の書類整理でしょう。プリンタを使用することによって、トナー、紙代金などの変動費がかさむことになります。打合せ資料のためにモノクロならまだしも、片面印刷のカラーコピーを大量に印刷するとなると資料準備だけで数千円になることも多々あることでしょう。
                  そこでプロジェクターを利用したり、事前にメールにて資料を添付したり、社内共有フォルダに資料を配置したりすることが考えられます。プロジェクターの代わりに、大画面のモニタを購入し、パソコンとつなぐことでパソコンの画面を皆に共有する方法をとることもできます。
                  毎週打合せをするのであれば、これによって年間数万円あるいは規模によっては数十万円、数百万円のコスト削減効果が期待できます。

                   

                  また、ITを利用することで勤怠管理、経費申請、日報や週報などの事務管理が簡易になります。
                  多くの企業では、毎月の勤怠情報などを紙に印刷し、押印をした上で事務に提出しております。経費申請も申請ごとに上長の承認を得ていることも多いかと存じます。これらの作業は前述した印刷の無駄という他に、各人の作業コストが発生してしまいます。

                   

                  IT化の進んだ企業では、勤怠管理をWebシステムで実施しており、システム上のボタンクリックで申請から承認まですべて可能になっています。自宅や出張先からも容易に申請等ができるため、各人がわざわざ本社に出向く必要がありません。

                   

                  企業において人件費は大きな負担となります。そこで、ITを利用することで極力人間のする作業を減らし、従業員には利益をもたらす作業に注力していただくことは会社経営にとって大きなメリットとなります。

                   

                   

                  ■社内システムの効果 〜売上増加〜
                  次は売上増加についてです。
                  近年は、ITを利用したマーケティング分析が非常に増えています。紙やExcelで管理している企業の多くは、1回のアンケートで利用した情報は、その直後のマーケティングには利用することはあるのですが、数か月後にはアンケートで集めた情報は忘れ去られ、2度と使われることがないのが実状ではないでしょうか。
                  なぜそのような状況になるかというと、毎回アンケートなどの情報を蓄積しているうちに使用している書類やファイルが多くなり過ぎます。その結果、どこからどの情報を引っ張ってくれば良いかが不明となり、収集・分析する手間が非常に多くなってしまいます。
                  目当てのファイルが見つかったけれども、Excelのシート数が多過ぎたり、データ量が数十万件にも膨れ上がってしまったためにファイルを操作する動きが遅くなり、分析を断念した経験がある人も多いのではないでしょうか。
                  そのようなデータは死んでいるも同然です。

                   

                  それでは、そのデータを死んだ状態にせず、生きたデータにするにはどうすればよいでしょうか。
                  それは社内のデータをすべてシステムで一元管理し、すべての従業員が自分の端末から必要な情報を、必要な時に、容易に入手できるようにすれば良いのです。そのためにはすべてのデータを紐づける共通のキーを設定し、そのキーからすべての情報に直接的、または間接的にアクセスできるようにしなければなりません。

                   

                  具体的には、顧客を中心とした企業であれば、最初に顧客マスタを作成して各顧客に一意のキーを採番する。そして、顧客名から蓄積されたすべての情報を取得できるようデータベースを設計するのです。それによって、過去1年以内に見積もりをした顧客や失注した顧客などを選別することが容易になります。

                   

                  システム化の素晴らしい点は、集計やソートが容易にできる点です。
                  特定の期間における売上の高い順に顧客を並び替えしたり、特定の商品を集計することで売れ筋などを把握することができます。それによって見込み客の特定や需要予測ができるようになり、今後の販売戦略に生かすことが可能になります。

                   

                  冒頭で紹介したパソコンを主力製品としているDELLコンピュータは、ITを利用した受発注システムを構築しています。DELLを公式ホームページから買おうとすると、細かくカスタマイズできることが分かります。にも関わらず、パソコンを注文してから手元に届くまで数日以内ということがあります。
                  これは見込生産できる部分を限りなく完成品のそばまで近づけて、受注されてから組み立てする部分を極力少なくすることで消費者に届けるまでの時間を可能な限り短くしていることによります。

                   

                  見込生産で製造する半製品と、最終組立を行う受注生産の分岐点のことをデカップリングポイントと言います。DELLは、デカップリングポイントを限りなく完成品に近い側にすることを実現していますが、これにはITを駆使したデータ蓄積が必要とされています。
                  長年溜め続けたデータによって、どの地域で、どの時期に、どのような色の機種が売れ、どのような機能を持ったパソコンが売れやすいかを把握できるため、それに基づいた見込生産が可能になります。もちろん消費者がカスタイマイズ情報を入力してから生産の現場に最速に届く仕組みもITによって実現されています。

                   

                  ここに示したのは売上増加利用の一例ですので、他にも各企業が独自のIT利用によって売上を上げている手法は多々あります。それらについては本記事の最後で紹介したいと思います。

                   


                  ■最後に
                  IT投資を無駄だと考えている企業も多いと聞きます。しかし、これまで説明してきたようにITに投資しないことは、本来得られるべき利益を損失していることと同義です。もちろん資金に余裕がなく、システムエンジニアがいない会社がすぐに社内システムのIT化を推進することは難しいでしょう。その際には、将来IT化することを考慮して、出来る限り書類管理を無くし、パソコンの中でファイル管理することを意識し、できればデータベース化しやすいようにファイルのフォーマットを考えることが肝心です。

                   

                  以下の書籍「思考スピードの経営」には実在する巨大企業がどのような社内システムを導入しているかを、著者であるビル・ゲイツの考察とともに読むことができます。ビル・ゲイツはマイクロソフト社に「デジタルナーバスシステム」と呼ばれる社内情報を共有できるシステムを構築することで、社員が頭を使う仕事に注力できるようにしている旨が書かれています。
                  従業員が自分の勤怠状況や会社の売上等、社内の情報を集める際にもITを活用して従業員全員が自分の端末から欲しい情報を欲しい時に即座に入手できる状態にしておけば、資料を歩き回って集める必要もなく、従業員が頭を使う仕事に集中できるということも記されています。

                   

                  本書籍は、社内システムの参考にするのはもちろん、ITストラテジスト試験などで論文ネタが思いつかない人にもお勧めの1冊です。

                   

                   




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                  | katekyonet | ビジネス書 | 15:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  サービスとホスピタリティー 〜ブラック企業は必ず潰れる〜
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                    JUGEMテーマ:ビジネス
                    JUGEMテーマ:教育

                    ホスピタリティという言葉が近年益々使われるようになってきた。そうは言っても、この用語に馴染みが薄い人もいるかもしれない。ホスピタリティに近い言葉は「おもてなし」だろう。おもてなしとは、単純にサービスということではないのだ。

                    ■ホスピタリティとは
                    ホスピタリティはサービスのさらに上位に位置するものだと考えることができる。例えば、レストランで客に料理を提供するのはサービスだ。良いサービスを受ければ人は満足するし、悪いサービスであれば不満が溜まる。サービスとは、店が顧客に提供する必要最低限のものである、と考えられないだろうか。
                    レストランで料理を提供される場合を考えてもらいたい。ウェイターもしくはウェイトレスが料理を出す際に「プレートがお熱いので気をつけてください」と笑顔で話しかけてくれたらどうだろうか。おそらく機械的に料理を提供されるより気分が良くなる人は多いだろう。店が通常提供するサービス以上のモノ、それがホスピタリティである。

                    ■ホスピタリティの重要性
                    現代はモノが溢れかえっている。日常生活をする上で必要なものは、どの家庭にも大抵揃っている。モノが溢れている状況で自分の製品を購入してもらうには、自分の製品の付加価値を高めることだ。付加価値とは、製品に高い機能を備えさせることではない。現在ではほとんど全ての製品で機能的なところは既に飽和している。例えば、カメラで高画素を売りにしたとしても、すでに普通の人間には判断できないレベルになっている。付加価値をつけるのであれば、機能ではなくホスピタリティだ。なぜならば、顧客が違いを認識できない製品同士の比較で、顧客が何を買うかを選ぶ決め手はホスピタリティになるだろう。そしてそれがリピーターを作り出し、同じ客と末永くお付き合いをすることになる。

                    ■ホスピタリティの実践方法
                    ホスピタリティをいきなり実践することは難しい。前述したように、ホスピタリティとはサービスの上位に位置するものである。そこで、まずはサービスを完璧にこなせるようになってからホスピタリティを習得するよう意識すべきである。そのためには質の高い人材育成の必要がある。
                    まずは、従業員に対してマニュアル通りしっかりと仕事をこなせるようになってもらう。仕事を確実にこなせるようになった段階で、初めてホスピタリティを学ばせるのだ。
                    注意点としては、サービスと違ってホスピタリティを学ばせることは非常に難しい。サービスに関してはマニュアルが存在するが、ホスピタリティにはマニュアルは存在しない。マニュアル通りに物事を進めるだけでは顧客の心に響く対応をすることはできない。なぜならば、その時々のシチュエーションに応じて臨機応変に顧客の望むことを推測し、先んじて行動する必要があるからだ。
                    マニュアルを作れないならどうすれば良いか。そこで、経営層もしくは経営層の意向を受け継いだ管理者レベルの人間が従業員に対して会社のミッションを真摯に訴えかけ、それぞれの従業員が顧客満足を最大にするように意識しながら動くことが求められる。常に顧客の立場で考え、自分だったら最も喜ぶだろう対応をシチュエーションに合わせて対応するのだ。実際に高級ホテルの接客対応にマニュアルは存在しないことは有名である。
                    例えば、物を無くした時に無表情で「承知しました。それでは今から係員で捜索いたします」と言われるのと、心配そうな表情で「それは大変ですね……只今係員全員で探します。きっと見つかりますよ」と言われるのでは後者の方が気分が良くなるだろう。
                    従業員それぞれが顧客の立場にたち、顧客が最大限満足するような行動を想定してアクションを起こすこと、これがホスピタリティに繋がる。

                    確かにホスピタリティを根付かせることは困難だが、それが他社に真似のできない自社の優位性となり、他社との差別化を図れる。
                    心から心配することは難しいという人もいるかもしれない。その場合、表情だけ変えても良い。笑うのが苦手な人は作り笑顔で良い。アイコンタクトが苦手な人は、無理にアイコンタクトせずに相手の言葉に相槌をうって真摯に意見を聞いているという仕草をしてもよい。大事なのは、自分が相手の立場に立った時にどういう反応をしてくれれば満足するか――つまり、相手にどうとらえられるかだ。

                    ■ホスピタリティを実践する際の注意点
                    顧客を満足させるためには、顧客に直に接する従業員にも満足してもらわなければならない。会社から悪い待遇を受けている従業員がその顧客に良い対応をできるだろうか――否、できるはずがない。
                    近年話題に上がっているブラック企業はそこに勤めている従業員だけでなく、その企業を利用するユーザーにも関係してくる。ブラック企業に勤めている社員が自社への忠誠心が低いのは火をみるより明らかである。短期的には売上を上げることができるかもしれない。しかし、これまでの議論から分かる通り、その従業員が顧客に対してホスピタリティを発揮してひとりひとりの顧客と末永くお付き合いすることは不可能だ。結果、質の悪い対応にうんざりした顧客は離れていくことになる。そしてブラック企業は潰れていくことになる。
                    顧客に接する従業員を大切に扱うことが、ホスピタリティを発揮することに不可欠なのだ。

                    ■最後に
                    今回は経営の視点を主として話を進めたが、教育においてもホスピタリティは非常に重要である。ただ問題の解き方を教えるだけでなく、生徒がどこが分からないのか、なぜ分からないのか、を生徒の気持ちになって最大限満足させられるよう実践することが良い教師になるための第一歩である。

                    本記事の内容を書く際に一番参考したのは以下の書籍であり、元ディズニーランドで働いていた社員の生の声が収録されている。もしホスピタリティに関する多くの具体例を知りたいのであれば、この書籍を熟読してもらいたい。
                     



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                    | katekyonet | ビジネス書 | 10:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    小が大を超えるマーケティングの法則
                    0
                      JUGEMテーマ:検定試験にむけて
                      JUGEMテーマ:ビジネス

                      今回は中小企業診断士試験委員会のメンバであり、事例2の作問者でもある岩崎邦彦氏が昨年書かれたビジネス書を読みました。
                      中小企業診断士二次試験受験予定者は以下のことを常に意識すると良いかと思います。

                      中小企業は価格競争を避け、機会と強みを組み合わせて差別化を図る

                      これ、非常に大事です。よほど与件に価格競争が解答となる根拠が示されていない限り、事例2で価格競争関連を支持する解答を書いてはいけません。
                      この主張を支持する具体例が本書に大量に記載されています。自分は本書を読むまでは『中小企業は大企業の小さい版』と考えていましたが、読後に考えを改めました。

                      本の帯に書かれていた次の文言が印象的です。

                      「小さな店の強みは、【 】である
                      さて、上の【 】にはどんな言葉が入るでしょうか?
                      ※本書41ページ参照をご覧ください。」

                      それでは本書の紹介に入ります。本書の構成は以下のようになっております。

                      第1章 マーケティング的発想 ──Marketing Mind
                      第2章 小さいことは、いいことだ ── Small is Better
                      第3章 「小さな店にひかれる人々」を狙え ── Targeting
                      第4章 「ほんもの力(A)」を高める ── Authenticity
                      第5章 「きずな力(B)」を高める ── Bond
                      第6章 「コミュニケーション力(C)」を高める ── Communication
                      第7章 小規模を「チカラ」に変えるために


                      本書を読んではじめに興味を持ったのは、マーケティングの定義です。岩崎氏によるとマーケティングと販売は対極に位置する言葉だそうです。販売は売る側の視点、マーケティングは顧客の視点であり、事業者はマーケティングをするべきだ、と主張されています。
                      例として挙げられていた茶店の話は面白かったので一部抜粋して説明します。
                      消費者がお茶と聞いて思い浮かべるものが和菓子、すなわち消費者は「お茶と和菓子」の組み合わせを店に要求していることになり、実際にこれらの組み合わせを取り揃えている茶店は売上が好調のようです。一方、実際の多くの茶店では「お茶とコーヒー」「お茶と乾物」の組み合わせを取り揃えている傾向にあるということが調査結果と合わせて示されていました。
                      つまり、ビジネスで成功するためにはマーケティングが必要であり「(店で)何を売るのか」ではなく「(顧客が)なぜ買うのか」と考えることがが大事なようです。

                      当然これは岩崎氏の主張であり、実際に独自のこだわりで成功している企業もあります。例えば、ソニーは「顧客に合わせていたらイノベーションなど起こるはずがない」と考えているようです。また、キーエンスは「顧客の要求を超えるものを作る」を信条としています。確かにこれらの企業は成功していますが、作りたいものを作って成功するのは非常にリスクが高いことも事実です。どこまでこだわりを通し、どこから顧客主義にするかというのは難しいところですね。特に、教育関係では慎重に考えなければなりません。私が生徒や生徒の両親の期待通りの成果を上げれば、生徒を合わせたご家族は満足し、評価は上がるでしょう。しかし、そもそも生徒や生徒のご両親が明らかに誤った考えをしており、その期待に応えることで生徒が人生を失敗することが予測される場合は、方向性を修正するように助言すべきだと思います。

                      次に本書の内容の大半を占めていた小さな企業の取るべき戦略について解説します。
                      主に書かれていることは、中小企業診断士試験を受験した人にとってはなじみ深い「自分の強みを活かしてターゲット市場を設定する」というベースの考え方です。岩崎氏は”「人的コミュニケーション志向」「関係性志向」を駆使して「本物力」「きずな」「アドバイス」を行なうべきである”と主張しています。詳しい内容は長くなるので割愛しますが、先ほどの茶店のように素晴らしい具体例がありましたので、引用致します。
                      小さい企業はシンボルを作ることで成功できる」という主張の具体例として「マーライオンを有しているシンガポールとマレーシア」が比較されていました。
                      多くの人がシンガポールと聞かれてマーライオンと答えたことに対し、マレーシアと言われても過半数以上が何も思いつかない、と答えたようです。実際にシンガポールとマレーシアでは面積は圧倒的にマレーシアの方が大きいにも関わらず、旅行者数が圧倒的にシンガポールの方が多いです。まさに小が大を超える良い例だと思います。1つでも特化したものがあれば、それだけで客を引き付ける効果があります。1つでも強みを作ればハロー効果(何か1つの指標が優れていると他のものも優れてみえる)も期待できますので、中小企業は積極的に1つでも特化したものを作る、ということを語っていました。

                      ここに挙げた内容は本書のほんの一部分で、まだまだ興味深い内容がふんだんに盛り込まれています。中小企業診断士の受験生もそうでない人もぜひとも本書を手にとって読んでみてください。概要をサラッと書きましたが、やはりデータや具体例をみながら読むのとでは納得感が大きく変わります。
                      岩崎氏がこの本以前に執筆されたスモールビジネスマーケティングも面白いです。主張自体は本書と同じですが、具体例や統計値などが異なっており、本書と併せて読むと良いかと思います。



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                      | katekyonet | ビジネス書 | 20:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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