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「機会」に「強み」を乗せるということ 〜中小企業のためのSWOT分析〜
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    ■はじめに
    今ではSWOT分析という言葉をよく聞きます。しかし、SWOT分析を正しく使えている人はどれほどいるでしょうか? 本記事では物語を用いて、主に中小企業のSWOT分析の使い方に絞って説明していきます。

    SWOT分析とは、企業の経営者が意思決定をする際に使うフレームワークのことです。フレームワークとは、特定の事柄だけでなく、幅広く一般に利用することができる共通の考え方のことです。

    SWOT分析を説明している書籍やホームページは数多いのですが、本記事では中小企業にとってのSWOT分析に絞って説明していきます。実は、SWOT分析というものは企業の成長段階によって使用方法が異なり、大企業と中小企業のそれとでは全く違います。

    とは言っても、いきなり中小企業のSWOT分析の応用を説明してもついて来られない人も多いでしょう。そこで、はじめに簡単にSWOT分析とは何か、というところからはじめたいと思います。もちろん、SWOT分析をご存知の方は読み飛ばして「■中小企業のSWOT分析」から読んでいただいても構いません。


    ■SWOT分析
    SWOT分析とは、前述した通り、意思決定におけるフレームワークです。
    SはStrength(強み)、WはWeakness(弱み)、OはOpportunity(機会)、TはThreat(脅威)の頭文字を繋げてSWOT(スウォット)分析と呼ばれます。

    特に「強み」と「弱み」は内的要因、「機会」と「脅威」は外的要因、といい、前者は企業自身がコントロールできる範囲、後者は企業自身ではコントロールできない企業を取り巻く環境のことです。例えば、高い研究開発力は強み、知名度の低さは弱み、需要の波は機会、不景気は脅威、というように。この例からも分かるように強みと弱みは自身でコントロール可能な一方、機会と脅威はコントロール外にあるといえます。


    ■中小企業のSWOT分析
    さて、それでは中小企業のSWOT分析の活用法について論じていきます。
    基本的に中小企業ではSWOT分析の4つの要素(強み、弱み、機会、脅威)の中から2つしか考えません。それは「強み」と「機会」です。機会に合わせて強みを生かすという戦略を採用するのが最適であり「機会→強み」の順に分析する流れになります。

    そんなこと言わずに4つ全てを考慮したらどうか、と反論する人もいるかもしれません。しかし、中小企業は一般的に経営するための資本が不足しています。人においても従業員が限られているし、金においても資本は限られています。そのため、4つの要因すべてに投資することができないのが実状です。
    まず「脅威」を回避する術は中小企業には極めて困難です。大企業等ならまだしも、影響力の少ない会社が周囲の環境を変えることはほぼ不可能なのは容易に想像できるでしょう。
    一番厄介なのは「弱み」の優先順位が低いことの理解です。弱みの克服は強みの強化と比べて難しく、弱みを克服することによる効果は強みを強化することによるそれと比べて薄いのです。

    以上の内容を文章だけで理解することは容易ではないでしょう。そこで、今回も太郎君を主役とした物語で説明していきたいと思います。


    ■物語スタート

    ◇機会
    「最近楽しいことがないなぁ……」
    太郎君はぼやきました。
    太郎君は何でもできるような完璧超人ではありません。勉強は全般的に得意。スポーツに関しては得意なものはそこそこですが、苦手なものは全然できません。

    太郎君はちやほやされるのが大好きです。前回の中間テストでは問題の把握と適切な課題設定、そして具体的な対応策を練ることでクラス順位3位という素晴らしい結果を残してちやほやされましたが、それもすでに過去のこと。そこで、次にちやほやされるような大きなイベントがあるかどうか探ることにしました。

    思いついたが吉日。太郎君は早速先生に今後のスケジュールを伺いに職員室に向かうことにしました。クラスメートの雑談の聞こえる教室を後にすると、ペタペタと上履きの踵を踏みながら誰もいない静かな階段を一段一段上がっていきます。そして最後の一段を上り終えた後、右足でつま先立ちをして、右手の人差し指と中指で靴の踵を起こしてゆっくりと足を入れました。右足でトントン床を鳴らして履き具合を整えた後、左側も同様に履き直します。
    少し歩いて突きあたりを右側に進むとすぐに左手に扉が現れました。太郎君はそこで大きく深呼吸しました。普段は近づかない特別な部屋――職員室です。平常より早い心拍数を少しでも和らげるようにもう一度大きく深呼吸して、横開きの扉を一気に開けました。
    「失礼します!」
    元気よく声を上げてから、首をゆっくりと右に動かして担任の鈴木先生を探します。奥の窓際に黒縁眼鏡のスーツを着た男教師を見つけると、太郎君は部屋の中に右足を踏み入れました。

    「どうしたんだ? 太郎君」
    そう言いながら、鈴木先生は足を組んだままキャスターつきの回転椅子に座ったまま太郎君に向き直ります。
    眼鏡の奥から見える切れ長の目が真っ直ぐに太郎君を見据えます。その視線に太郎君は多少たじろぎながらも口を開きました。
    「鈴木先生。今後のスケジュールについて伺いたいんです。中間テストは終わってしまったので、そういう学校行事は直近で何かありますか?」
    すると顎に手を当てて鈴木先生は考え込んだ後、机の上に揃えられたバインダーから1つ抜き出して開きはじめました。パラパラめくって今月のカレンダーページで手が止まりました。それをジッと見つめてから
    「今月の終わりに球技大会があるな」
    鈴木先生がページをめくって次の月に進むところで太郎君が質問を投げかけます。
    「球技大会ってどんな種目があるんですか?」

     

    機会「球技大会が開催すること」


    ◇強み
    太郎君は職員室に来る時よりも大きな足音を鳴らしながら教室に帰りました。廊下に差し込む強い日差しがまるで太郎君の心に呼応したように燦燦と廊下を照り付けます。教室に戻って席に着くと、いつもと違って部屋の中が明るく感じました。

    机の中からノートを出してから早速、鈴木先生の話しを思い出して書き綴ります。
    ――野球、バスケットボール、サッカー。
    それが球技大会の種目でした。
    この中から自分が参加するスポーツをひとつだけ選んで参加することになります。そこで太郎君は、気分に任せて漠然と決めるのではなく、ひとつずつ分析することにしました。

     

    まずは野球。
    太郎君は今までまともに野球をやったことがありません。小さい頃にお父さんにバッティングセンターに連れて行ってもらった記憶があるくらいで、それ以来バットを掴んだこともありませんでした。

     

    次にサッカー。
    小学生になった時から少年サッカー団に入っていましたので野球よりは自信があります。ボールの扱いには慣れていますし、ロングパスでもある程度正確に出すことができます。しかし、太郎君が得意なポジションはディフェンスでした。重要なポジションであることには間違いありませんが、お世辞でもちやほやされるポジションではありません。取りあえず保留にして次の種目を考えることにしました。

     

    最後にバスケットボール。
    友達と頻繁に遊んでいるスポーツです。ルールは分かっていますし、レイアップシュートはほとんどミスすることなく入れることができます。フィールドに上がる人数が5人と非常に少ないため目立つこともできるところに太郎君は目をつけました。サッカーで地味に活躍するよりもバスケットボールで活躍する方がちやほやされそうだと考えました。

     

     

    以上から、太郎君はバスケットボールを選択することに決めました。
    しかし、太郎君の欠点は体力。並みのプレイヤーの持久力はありますが、1試合をフルで走り続けることはできません。バスケットボールはひとりで攻防ともにやらなければならく、ずっと走り続けなければなりません。また、太郎君はシュートが得意なのですが、さらに活躍するためにはシュートの精度を上げる必要があります。球技大会まで1ヶ月。太郎君は自分の得意なバスケットボールに注力し、特に自分の強みであるシュート力をさらに伸ばすことに決めました。

     

    強み「バスケットボール。特にシュート力」

     

    ◇エピローグ
    1ヶ月後。球技大会という機会に、自分の強みであるバスケットボール、特にシュート力を高めることで球技大会では大活躍できました。体力づくりもしていましたが、中々短期間で克服することは難しかったため、フルタイムで試合に出ることは叶いませんでした。が、限られた時間の中で見事にシュートを入れまくることに成功し、スリーポイントシュートも多く決めることができました。
    しかし、バスケットボールはチームスポーツ。残念ながら決勝戦でバスケットボール部が多く所属しているクラスに負けてしまいました。
    大会の表彰式では、全プレイヤーの中で一番得点したベストシューターとしてMVPを取ることができました。


    ■最後に
    何度もできる人ならともかく、ほとんどの人は何でもできるわけではありません。しかし、何でもできる人でなくとも機会を見逃さず、その機会に対して自分の得意なことを絞って力を入れれば、突出することが可能です。

    これは、実際のビジネスにおいても同じです。
    資金も人材も豊富な大企業と違って、中小企業は限られたリソースで戦わなければなりません。そんな中小企業が周囲との差別化を図る最良の手段は、脅威を避けたり、弱みを克服することではありません。機会に強みを生かすことで差別化を図ることができるのです。

    あなたが学生にしろ、中小企業の経営者であるにしろ。もしも活躍したければ、周囲の流れやイベントを注意深く観察すること。そして、自身のアンテナに引っかかるものがあったら、自分を分析し、生かせる強みを発見し、それを他の誰にも負けないようにさらに伸ばすこと、が大事なのです。

     





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