資格キラーのブログ

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AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA) 独学1発合格 〜勉強時間: 20時間〜
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    ■はじめに
    久々の資格試験の合格体験記です。今回合格したのはAWS(Amazon Web Service)認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験(SAA)。現在、クラウドサービスの世界トップに君臨するAWS社の開催する資格試験です。


    ちょうど、今月12月の上旬にAWS re:InventというAWS最大のカンファレンスに参加することになっていて、知識レベルを上げておくために本試験の受験を決めました。あと、AWS認定資格をもっているとAWS主催のイベントで認定者限定のラウンジを使えるってメリットもありましたしね(笑)


    ちなみに受験前の私のレベルですが、AWSはS3とEC2、そしてIAMとLambda以外はほとんど触ったことがない状態でした。実際にAWSを使ったことはありました。が、受験してみて分かったことは、資格合格が目的であれば実機を動かす必要はありません。そもそも、出題範囲が広すぎて、出題される全サービスを触ったことのある人なんてほとんどいないのではないでしょうか。


    ですので、AWSにこれから携わろうとしている方も触ったことがないからと臆することなくぜひ受験してみてください。

     

     

    ■AWSとは
    まず、AWS社とは何ぞやというところから説明を。


    AWSはAmazon Web Serviceの略です。名前にAmazonとついていることからも分かるように、皆さんもご存知の世界最大のオンラインショッピングストア『Amazon.com』の裏側で動いているサービスを運営する会社です。365日24時間停止することがなく、顧客にショッピングサービスを届けられるシステムは秀逸です。その素晴らしいシステムをAmazon以外でも使えるように提供されているのがAWSと呼ばれるクラウドサービスであり、それがそのまま会社名になっているわけですね。


    こういったサービスが出てきたことによって、システムエンジニア(SE)の仕事も昔と今ではかなり違ってきています。
    以前はサービスを提供するためのシステムを構築するとなると、まず機器を揃えてきて、配線を行なって、機器ごとの設定をして、OSをインストールして、各種アプリが動くようにパッケージを入れて、、、といったような非常に面倒くさい作業がありました。初期コストも大きいですしね。


    それを今ではクラウドサービスといった形で、顧客がすぐにサービスをはじめられるようなインフラが丸ごと提供されるようになりました。なので、お金に余裕のない中小企業、さらには個人レベルでもサービスを提供しやすくなりました。


    まぁ、ここら辺の詳細についてはAWSで検索すれば色んなサイトがありますのでそちらに譲るとして。次に、このクラウドサービスについてのスキル証明であるAWS認定資格試験について簡単に紹介を。

     

     

    ■AWS認定資格について
    AWS認定資格には、2020年現在11種類存在します。


    ●基礎
     ・クラウドプラクティショナー 


    ●アソシエイト
     ・ソリューションアーキテクトアソシエイト(アーキテクト)
     ・SysOpsアドミニストレータアソシエイト(運用)
     ・デベロッパーアソシエイト(開発者)


    ●プロフェッショナル
     ・ソリューションアーキテクトプロフェッショナル(アーキテクト)
     ・DevOpsエンジニアプロフェッショナル(運用、開発者)


    ●専門知識
     ・ネットワーク
     ・ビッグデータ
     ・セキュリティ
     ・マシンラーニング
     ・Alexaスキルビルダー

     

    この中で私が今回受験したのは「アソシエイト」の中の「ソリューションアーキテクトアソシエイト」という試験です。
    これを選択した理由としては、AWSに関する幅広い知識を習得したかったからです。プロフェッショナル系と専門知識はまだ必要なく、クラウドプラクティショナーよりは深い知識を得たかった。


    で、アソシエイトレベルになるのですが、運用や開発者よりもシステム設計が幅広く知識を習得できると考えたためソリューションアーキテクトを選んだという次第です。


    実際にこのソリューションアーキテクトアソシエイトは初AWS認定資格受験者にとって人気があるようで、合格体験記もかなり多かったように思います。

     

     

    ■試験結果
    ・期間:30日(勉強時間 20 時間)
    ・費用:23,823円(受験料16,500円、参考書代等7,323円)
    ・得点:881点(1000点満点中720点以上で合格)

     

    IT系の資格試験は相変わらず受験料が高い。ただし、このソリューションアーキテクトアソシエイト試験はまだ安い方で、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルは受験料が約2倍です。


    試験終了時には合格した確信はありませんでした。が、結果としては合格基準点をかなり上回った881点で合格できました。記事の後の方で紹介するWeb問題集のおかげです。

     

     

    ■計画
    勉強期間は約1ヶ月。そもそもAWSについてほとんど知らなかったので入門書を買うことにしました


    実際に書店に行ってみて立ち読みして一番気に入った最短突破 AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 合格教本」を購入決定。文字数が多くなく、サービスごとに概要が書かれおり、イラストを多用していて分かりやすかったからです。
    逆に、AWSについて知見のある人は「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト」がおススメです。分量が多く、入門書のようなサービスの羅列ではなく中身まで踏み込んだ内容となっているため、より実用的な書籍になっています。


    書籍では圧倒的に演習量が足りないため「AWS WEB問題集で学習しよう」というWEB問題集サイトを利用しました。ソリューションアーキテクトアソシエイトであれば60日間3,880円のゴールドプランで十分です。その後に別のAWS試験も合格する予定の方は、目的に応じてプラチナプランやダイヤモンドプランにしても良いでしょう。私はソリューションアーキテクトアソシエイトだけを受験する予定でしたのでゴールドプランにしました。


    このサイトにはソリューションアーキテクトアソシエイトの問題が900問以上収録されています。しかし、チェックしておきたい問題にマークをつける機能がなく、さらに問題ごとの正解履歴を残せないという使いづらい面が多い。まぁ他にマトモなWEB問題集サイトがないので仕方がないでしょう。
    この問題集を3周ほど回せば合格レベルに達することができます。


    ちなみに、ある程度AWSに詳しい人であればこのWEB問題集だけでも十分合格できると思います。AWSサービスの種類をほとんど知らないような私のような方は、素直に書籍からはじめるのが良いです。問題集では「EC2とは何か?」みたいな初歩的なことは省かれていますので。。。


    なお、AWSの公式模擬試験は受けませんでした。インターネット上の合格体験記では絶対に受けておいた方が良いという意見が多かったのですがね。
    その理由は、模擬試験がわずか20問で税抜2,000円という金額のこともありますが、それ以上に模擬試験を受けても解答が分からないという書き込みがあったからです。となると、すべての問題のスクリーンショットを取得して、自分で正しい解答を調べなければならない。こういった作業は非常に時間がかかるため非効率です。
    料金が2倍の4,000円でも解答と解説付きだったら受験したと思います。

     

     

    ■実行
    まずは書籍から。各章の問題や巻末の模擬テストは必須ではありません。1ページ目から順番に読んでいってもイラストが多いのでつまずくことなく進められると思います。


    当初、私はいつも通りに問題を解いてから説明を読むというスタイルで、各章の問題を解いてから章の初めに戻って説明文を読むようにしました。しかし、この本は本当の初学者向けのため説明が非常に丁寧で短く簡潔なので、いきなり説明文を読み進めても問題ないかと思います。


    この本からは、AWSにはどんなサービスがあって、どんな機能があるか。また、AWSの基本構想(三層アーキテクチャ)を理解できれば十分でしょう。この本のレベルだと、CloudFormationとElastic Beanstalk、OpsWorksの違い及びそのユースケースは分からないと思います。後ほど手をつけるWEB問題集でそこら辺はカバーできるので、取りあえずはインフラ構築を自動化できるサービスなんだなとひとくくりにしてしまって良いでしょう。


    CloudWatchとCloudTrail、EBSのボリュームタイプについても深くは理解できないので、前者は監視サービス、後者については色んなタイプが用意されていて用途に応じて使い分けるんだな、という程度で留めておけばOK。WEB問題集で何度も繰り返して出題されるポイントなのでイヤでも覚えることになります。


    そんな軽い気持ちでサラッと3周ほど読み通します。私は章末問題までキッチリと解いたのでここまで3時間ほどかかりました。これでWEB問題集に進む準備ができたことになります。


    次にWEB問題集に進みます。
    この問題集は7問ずつが1セットになっていて、それが約130セットあります。そして、後半に行くにつれて問題分が長くなって、より実試験問題に近いような出題になっていきます。おそらく、試験が開始された当初は前半のような単純な出題だったのですが、徐々に試験問題が進化して応用問題を含むようになったのでしょう。


    1セット目〜80セット目くらいまでは1時間で20セットをこなしていきます(4時間)。分からない問題はすぐに解説を読み、解説文が長ったらしいものに関してはポイントだけ抑えて読み飛ばします。
    一般的な問題集では、どうして他の選択肢が間違っているのか、というところまで踏み込んで考えた方が良いのですが、本WEB問題集においてはそこまで深入りする必要はありません。その選択肢が正解となる理由を抑えるだけで十分です。なぜかというと、問題によっては解説が長ったらしいことに加えて、そもそも全問題数が900問以上と多いため、その他の選択肢が解答となっている問題も多く含まれているからです。


    で、80セット目から130セット目までは1時間で10セットをこなしていきます(5時間)。問題文が長くなってくるので進めづらくなってきます。その他、気になったワードをインターネットで調べたりする作業が追加で1時間くらいかかりました。
    WEB問題集の1周目は10時間ほどでした。


    2周目も同じように最初から順番に解いていきます。ただし、2周目に分からなかった問題および解けたけれども少々不安な問題はスクリーンショットを取るようにしておきます。
    これがこの問題集の悪いところなのですが、どの問題が解けて、どの問題が解けなかったかの履歴を確認することができません。なので、2周目に自信をもって答えられた問題は3周目に再度解くことのないようにスクリーンショットで撮った問題だけを3周目に解くようにします。これで時間節約です。
    2周目は5時間ほどでした。


    そして3周目。
    2周目でスクリーンショットを撮ったものだけを解いていきます。分かったものからどんどん写真を削除していきます。3周目で分からなかった問題については4周目で解きなおし、全問題のスクリーンショットが削除出来たら終了です。
    3周目以降は2時間ほどでした。


    ちょうどこの作業が受験日の前々日に終わり、最終日は特に何もせずにゆっくりしました。



     

    ■本試験
    試験会場はiSERVE池袋東口テストセンターというところ。試験会場には30分前に着くようにしました。電車に揺られて会場に着いた途端にお腹の調子が悪くなりました。


    試験会場は、雑居ビルの403号室というマンションの一室をテストセンター用に改装したような場所でした。トイレはエレベーターホールのキッチンと横隣りにありました。なんというか、本当に雑居ビル…… まぁこんな感じで10分ほどトイレにこもることになったので、試験会場に早めに着いたのは正解でした。AWSの試験はおそらく途中退室は厳禁なので。


    お腹の調子が戻ってテストセンターに入ります。受付で携帯の電源をOFFにしてバッグに入れるように言われます。そして、コートやバッグをロッカーに入れて、身分証明書だけを持つように指示されます。試験の注意書きを読んで署名をし、写真撮影をし、試験開始まで受付で待機します。


    しばらくすると名前を呼ばれ、試験官から再度身分証明書以外を持っていないか聞かれた後で試験室に入ります。
    とても小さい部屋で、全端末は30個もないくらい。それぞれの端末の置かれている机同士がバリケードで仕切られていました。一番奥の窓際の席に案内されて、ディスプレイに表示されている氏名と試験名が正しいことを確認。テスト問題をインターネットに公開しないようにといった注意書きに同意してから試験スタート。


    問題数は全65問、試験時間130分。時間が足らなくなることはまずないでしょう。出題形式は、複数の選択肢からひとつだけ選ぶもの、そして複数選ぶものの2種類。経過時間は右上に、自分が今現在何問目を解いているかも表示されます。後で見直すためのマークをつけることもできます。そして、一番有難いのは英語の原文を確認できるボタン。AWSの試験問題は英語を日本語に翻訳したようで、結構な頻度で変な日本語が見受けられます。問題の意味が良く分からないときに原文を確認できるのは嬉しい。


    さて、第1問目から順番に解いていきます。基本的なサービスと特徴、三層アーキテクチャの理解度を試す問題が多かった気がします。迷った問題については、一番近そうな答えを選んでマークをつけておいて次の問題へ。本試験は問題文が長いという事前情報がありましたが、個人的にはそんなに長いとは思いませんでした。むしろ、WEB問題集の100セット目以降の問題の方が長かったような。


    なお、WEB問題集と同じ問題はほとんど出題されません。5問あったかどうかといった程度です。つまり、WEB問題集の答えを丸暗記しても合格できない試験ということです。WEB問題集を解く際には、どうしてその選択肢が正解なのかを理解して進めるようにしましょう。


    全問題の約半分の30問を解き終えた時点で残り時間110分。まだ25分しか経過していませんでした。
    首と肩を回して少しリラックスしてから残りの問題を解き進めます。初見の問題については明らかに違うと思った選択肢だけを外して残りは運に任せます。全問終了時には残り時間90分でした。


    65問解き終えると最後に「解いていない問題」と「マークを付けた問題」の一覧が表示されます。解いてない問題は1問もありませんでした。マークを付けた問題のみ見直すボタンがあったのでそれをクリック。再度問題を解き直します。結局、この作業で解答を修正した問題はありませんでした。残り時間は80分。一息ついてから試験を終了するボタンを押して試験終了。アンケートに答えてから試験結果画面が表示されると「合格」の文字がありました。

     

    ■総評
    無事、AWSのソリューションアーキテクトアソシエイトに認定され、re:Inventでは認定者ラウンジを利用することができました(笑)
    AWSの試験に限らず、IT系のベンダ試験は覚えることが多くないので短期勝負で挑むのが良いでしょう。そういう意味では60日間という期間の中での学習を強いられるWEB問題集等とは相性が良い。


    今後AWSはさらに拡大し、クラウドエンジニアの需要も高まることが想定されます。サービスは日々進化していますので、継続的な学習も必要となりますが、確実に今後も需要が高まり続けるスキルとなるでしょう。


    もし、AWSのようなクラウドサービスに触れたことがないインフラエンジニアの方がいらっしゃいましたら、ぜひともAWSを使ってみることをおススメします。レガシーなDBを使っていた方は、今まで頑張ってレプリケーションやチューニングをしていた作業から解放されることに、そしてサーバエンジニアはサーバレスというサーバ管理者不要なインフラに感動することでしょう(笑)

     





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    | katekyonet | 資格勉強 | 09:59 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    なぜあなた様のような大物がプロフェッショナルから受験しなかったのですか?
    あとGCP,AZULEにしなかったのはシェアの問題ですか?
    | あ | 2020/02/01 8:57 AM |









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