資格キラーのブログ

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新しい方法を取り入れる際にはルールも一緒に変更しなければ意味が無い
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    JUGEMテーマ:ビジネス

     

     

    新しいツールを導入したのに目に見える成果が表れなかった。
    効率的な勉強法を実践してみたのに成績が上がらなかった。


    そのような経験をしたことはありませんか?


    元々は目的があって、それを実現するためにツールや勉強法の導入を決定したはずです。が、何故か期待通りの結果が出ない。そして導入は済んだもののツールの使用コストが高くなってしまって使われなくなってしまう。結局、導入する前に逆戻りしてただの遠回りになってしまっただけ。


    本記事のテーマは広く一般的なツールにおいて当てはまる話ではありますが、本ブログの趣旨にマッチするように今回は勉強法に焦点を当てて説明したいと思います。

     

     

    ■ツール導入前のやり方で最適化されてしまっている状態では効果は期待できない
    ある優秀なツールーー超高効率な勉強法を取り入れて実践するとしましょう。
    成績が伸びているうちは既存の学習方法を変えようとは思いません。ちょっと壁にぶつかったと感じても既存のやり方の中で可能な限り成果を出そうとやり方を工夫するでしょう。色々と試行錯誤してその制限下での最適化された方法に行き着きますが、いづれ限界を感じます。そこではじめて新しい方法を取り入れて実践するというケースが多いのではないでしょうか。


    革新的な方法を発見し、それを導入しさえすれば効果が出るように思えます。しかし、実際のところは新しい方法を取り入れたからといって思ったような成果が出ないどころか、かえってマイナスになってしまうことが多いというのが今回の話です。


    なぜこういったことが起こり得るのか。それは、既存の方法で最適化された方法に慣れてしまっていて、新しい方法を導入した場合でも、これまでのやり方を変えずにツールを使用してしまうからだと考えられます。


    話が抽象化されていると分かりにくいので物語でたとえて説明しましょう。

     

     

    ■ボートの物語
    はじめ人は海に出るために小舟を作りました。小舟は木製のオールを漕ぐことで船が進みます。より早く進めようとオールの形を変えたり、漕ぐ人数を増やしたりします。人数を増やしたら今度は皆でリズムよく声をかけながら漕ぐような工夫を進めます。このように小舟を早く漕ぐための最適化が行われます。


    しかしさらに人数が増えてきて、より遠くまで長い航海に出かけるようになります。そうなると、これまでの小舟では小さ過ぎますし、手動でオールを漕ぐ方法では長時間の航海は不可能だという点で限界を感じます。そこで、エンジンを使ったモーターボートを導入していくことになります。


    さて、モーターボートに乗り換えた今、小舟で最適化されたオールの漕ぎ方は役に立つでしょうか。


    モーターボートと小舟では進め方が全く違います。モーターボートではモーター整備やハンドルを用いた進路変更のような、小舟とは根本から違った方法が求められます。


    オール自体が不要なのですから当然オールは捨てるべきです。しかし、これまでの方法に慣れてきた人たちが簡単にオールを手放せるでしょうか。モーターボートに代わってからもオールを手放せずに一生懸命オールで漕いでいるような人が多く残ります。彼らはオールを捨てられずに、モーターボートになってもエンジンに頼った方法を考えようともせず、ただ今までと同じようにオールを漕ぎ続けます。モーターボートは小舟と比べて重いのでオールでは中々前に進みません。確かにボートが立派になって大勢乗られるようになりましたが、スピードは小舟の時より格段に遅くなってしまいました。

     

     

    ■新しい手法と同時に既存のルールを変える必要性
    笑い話のように聞こえますが、実社会においてもこれと同じような現象が起こっているのですから驚きです。新しいシステムを導入してもこういった理由で成果が出ないことが多いです。


    勉強法についても全く同じです。学校教育では教科書を読んでから問題集に進みます。そして一単元ごとにテストを実施して、完璧にした後に次の単元へと進む。しかし、資格試験に独学で効率的に受かるためには初めに問題集、次にテキストという順番の方が良く。さらに、一単元ずつ完璧に仕上げるよりも全範囲をサラッと終わらせてから各単元を平均的に仕上げていった方が良い。その高効率な学習法を実践するためのツールが、アプリ問題集やWeb学習システムで提供されていることがあります。


    しかし、このようなツールを使ったところで中々実践できないことが多い。なぜならば、これまでシッカリと理解してから次単元へ行く進め方をしていた人は、曖昧な理解なまま次へ進むことが抵抗に感じてしまう。その結果、学校で学んだように一単元ずつ仕上げる方法に戻ってしまうというのは良くあります。つまり、ツールを導入する前の手法に戻ってしまうことになります。当然、ツール自体が学校教育のようなやり方に適していないので使いづらく、結局使われなくなってしまいます。


    抜本的な改革には手法を取り入れるだけでは十分ではなく既存の手法や考え方ーールールーーを捨てること。自分の中で当たり前と思っていること、やり慣れたルールを変更する柔軟性があって、初めて新しい手法を活かすことができます。

     

     

    ■エリヤフ・ゴールドラット博士の『チェンジ・ザ・ルール(Necessary but not sufficient)』
    最近私が読んだ書籍で『チェンジ・ザ・ルール』というのがあります。これは『ザ・ゴール』という名著の著者であるエリヤフ・ゴールドラット博士が書いたものです。


    この物語の主役はERPパッケージを提供する会社です。ERP(Enterprise Resource Planning)とは企業全体資源の有効活用を目的とした統合基幹システムのことです。利益を上げるためにこれを導入したにも関わらず、思ったように成果が出ないという会社が出てきます。原因を突き詰めた結果、新しいシステムを導入したにも関わらず、以前のルールのまま運用していたため、限界を突破できないことが分かってきたというお話です。副題にあるNecessary but not sufficientというのは、ERPパッケージは必要だが、それだけでは不十分だということですね。


    書評では「ザ・ゴール」よりも読者受けしていないように見えますが、私個人としては本書は名著です。実企業で起こっている現象がそのまま再現されているのが面白い。実際にこのようなルールを変えようとしない組織で働いていた人にとっては思い出させられる部分が多いかと。特にITシステム導入経験のある人には既視感を覚えるような内容だと思います。


    本書はエリヤフ・ゴールドラット博士の第三作目にあたるので、それまでの考え方であるボトルネックや思考プロセスを読者が理解している前提で書かれています。『ザ・ゴール』『ザ・ゴール2』も名著なので、本書の前に読むとより理解が進むとともにTOC理論(制約理論)全般について学べるのでおススメです。

     

     

    ■最後に
    慣れたやり方を変えるのは容易ではありません。自分では変えられると思っていても、気がついたら慣れ親しんだ方法に戻っていたということは往々にして起こります。


    人は何も考えないと既存のルールで実行してしまいがちです。そこで、新たな手法を取り入れる際には、それまでのルールと一緒に変更することを常に意識しておくべきです。

     





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